2013年07月30日 20時51分

ザールブリュッケンのトラム。

「Heusweiler Markt」14:58発に乗車。

こうして改めて見ると路面電車にしては車体が大きいことに気付かされます。

「Heusweiler Markt」を出て15分。「Riegelsberg Rathaus」付近では道路の端をトラムが走ります。ザールブリュッケンのトラムは本当に自由自在で、私の都市交通整備の既成概念を軽く越え、大胆にかつ柔軟に街並に対応して走っています。

またこの辺りは勾配がきつく、トラムだから上り下りできているのではとも思いました。

15時半過ぎにザールブリュッケン中央駅に戻ってきました。

そこから反対側を見るとこんな感じ。

トラムの向こうには広場が広がっていました。

ザールブリュッケンのトラムは全線で33.1キロ(参照:Schwandl’s TRAM ATRAS DEUTSCHLAND 2012)。乗車時間は途中乗り換えで、大体1時間10分強。路線は1本ですし、車両も1種類でそうした面白味は少ないかもしれませんが、乗っている楽しみは多く、また撮り鉄スポットも多そうに見受けられました。

 

(追伸)

本ブログの近々の記事について都市交通研究家服部重敬氏から「思わぬイメージ違いが出てしまいます」と指摘がありました。その内容はご指摘の通りであり、何点かのご教示を頂きました。私自身の調査不足・理解不足の面がありましたのでここで紹介させていただきます。

●LRT・まちづくり・ストラスブール(2)A線に全区間乗車。(7月20日更新)

*原文「これが人口30万にも満たないストラスブールなのです」

*ストラスブール市単独の人口はこの通りなのですが、ストラスブールのトラムは周辺都市にも路線を広げており、都市間電車の一面もあります。A線の終点は何れも『ストラスブール市』内ではありません。

なお「Strasbourg.eu」のHPには都市圏としての人口は約47万人とあったのですが、都市圏という概念への理解が足りず「30万人」という数字を使いました。

●国際列車の旅/ザルグミヌからザールブリュッケンへ(2)(7月27日更新)

*原文「ザールブリュッケン(Saarbrücken)市の人口は18万人弱」

*こちらもザールブリュッケン市を中心とする「Regionalverband Saarbrücken」という都市連合というくくりで見ればその人口は約30万人を超えています。

■一つの「市」という単位内でトラムの路線が完結していればその「市」の人口が参考になりますが、そうでなければ「都市圏」で俯瞰的に物事をみないと、トラムという交通機関が成立する条件を見誤りそうですね。(反省)

    

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    プロフィール

    稲見部長稲見眞一
    <自己紹介>
    昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!