2013年08月05日 20時10分

カールスルーエのトラム・トレイン(5)

S4系統の鉄道線からトラム線(併用軌道線)への分岐点です。

正面に見えているのは“中央”駅で、本当に直前での分岐であることはともかく、平面交差は如何にもドイツの在来線的な印象です。

渡り線を右へ左へ揺られながら通って行きます。

もっともこの写真は輻輳(ふくそう)する架線が面白くて選びました。

いよいよ鉄道線からトラム線に入ります。

とまで大袈裟にいうこともないのかも知れませんが、乗っていて楽しくなりました。

日本で私がこのようにかぶりつきで写真撮影していようものなら、どこからどうみても怪しい『おっさん』にしか見えないのでまずこうしたことはしないのですが、まあ「旅の恥はかき捨て」ということでお許しを。などと書くのは会社の公式HPの内容としては不適切のそしりを免れませんね。

トラム線に入って直ぐ、目の前にはドイツ鉄道のカールスルーエ中央駅が見えてきました。

カールスルーエ中央駅前(Hbf Vorplatz)に戻ってきました。ここで半数を超える人が下車したのですが、そのまま乗り通す人も少なからずいました。

ところでバーデン・バーデン(系統の終点は「Achern」駅)とカールスルーエ市内を直通するS4系統は、平日の日中は1時間に1本が設定されています。この本数は都市間電車として考えれば決して多いとは言えません。でもこれをどう評価するかは住民(利用者)の考え方一つで、少なくとも旅人である私が何かを語ることは出来ません。間違いなく車大国であるドイツの「鉄道」。日本と軽々に比較することは許されませんが、車と公共交通の共存を考えるヒントはたくさんありそうです。



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!