2013年08月16日 19時49分

ナローの蒸気機関車・モリー鉄道(5)

途中の「ハイリゲンダム(Heiligendamm)」駅。ここでキュールングスボルン・ウエスト発バート・ドーベラン行きと交換。夏季ダイヤでは朝夕を除き、ここで1時間に1回、こうした風景が楽しめます。

ナローとは言え、900ミリゲージなので機関車は思いのほか大きく見えます。

またここの列車はこの日、私が見た限りでは(小ぶりではあるものの)最短6両、最大10両の客車が連なる堂々たる編成であり、それもモリー鉄道の魅力に繋がっているような気がしました。

そして終点の「キュールングスボルン・ウエスト」には10:24頃にちょびっと、ちびっと、これって標準語なのかなあ?そんなことはさておき、ほんの少しだけ遅れて到着。(定刻は10:21)ナローの蒸気機関車の旅は一旦こうして終了しました。

2009年10月にダージリン・ヒマラヤ鉄道に出かけた際、ダージリン~グム間の区間観光列車(蒸気機関車牽引)を予約したはずが何故かディーゼル機関車に変更された悲しい思い出があります。今回やっと長年の夢、『ナロー+蒸気機関車列車への乗車』が叶いました。ヤッター!

で、到着したらお約束の機回しを見学。

転轍機を手動で操作する姿は正に感涙もの。

素敵な光景です。

そして10時35分、バート・ドーベラン行きが出発。駅から歩いて数分もかからない場所で、かつカメラはコンデジでしたが、気分はすっかり「撮り鉄」でした。

(余談)

機回しを撮影している時以降、私以外にもう一人デジタル一眼を持った40代と思しき「鉄」ちゃんがいました。勿論日本人でないのはすぐに分かったのですが、どこ(どこの国?)から来られたのかが気になりました。理由は、その男性の隣には恐らく奥さんと思われる女性がおられ、何とも所在無げにされていたからです。この後、私は11時35分発のバート・ドーベラン行きに乗車し帰途に着いたのですが、その車内から何度もカメラを構える男性を見かけました。そこにはBMWと女性の姿がいつもあり、、、と、後はお察し下さい。因みに私の妻は一度だけ私の『鉄』旅に付き合ったことがあります。(台湾です)

私は「付いて来ないほうが良い」と一応“アドバイス”はしてあったのですが、その結果「私は荷物番ではない」「2度とあなたの『鉄』旅には付き合わない」と宣言され、3泊4日の旅は2日目で破局を迎えました。トホホ。



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!