2013年08月18日 18時15分

ナローの蒸気機関車・モリー鉄道(7)

1時間にも満たないモリー鉄道の日中を走る列車には「Salonwagen」が連結されています。英語ではサロンカーとなっていましたが、カフェカーというか走る喫茶室の方がしっくりきます。

ということで一度通った場所をただ戻るだけでは何なので、Salonwagenに乗車。北ドイツの風景をのんびり楽しめました。

この写真はそこのスタッフに撮影してもらったのですが、車内の雰囲気もさることながら私の重ね着も注目です。こんな格好をするほどの気温だったのです。

コーヒーカップもお皿も何もかもが「鉄道の旅」気分を盛りたててくれるには十分でした。

ここは「Kühlungsborn, Ost」駅。大勢の子供たちの団体が大きな荷物を持って待ち構えていたので一体どうやってこの列車の狭い車内に乗り込むのかと思いきや、蒸気機関車の次に連結されている車両が荷物車で、そこにドンドン積み込んでいるのを見て納得しました。日本では見ない光景ですね。

 

バート・ドーベランの一つ手前の駅、併用区間にある「Bad Doberan, Stadtmitte」駅で下車。

「男は客車のステップを一段一段、あたかも自分の人生を確認するかのように踏みしめながら石畳が敷かれた道路に降り立った。」

まあそんなことは無い訳ですが、でもなかなか楽しい一瞬ではあり、併用軌道区間での乗降体験は、それだけで価値があるように思えました。

そしてこの列車の出発を撮影し、私にとってのモリー鉄道の1日が終わりました。



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!