2013年08月22日 21時07分
今年も24時間テレビ「愛は地球を救う」の季節がやってきました。
今年は「芸能界鉄道研究会 鉄研」トークショーは残念ながらありませんが、8月25日(日)にスギテツさんと木村裕子さんがチャリティーライブに登場します。。
●スギテツさん
1)10:00~、中部国際空港セントレア
2)14:35~、栄・もちの木広場
●木村裕子さん
1)13:45~、イオンモール名古屋みなと
2)15:45~、中部国際空港セントレア
是非会場にお越しください。
今年も24時間テレビ「愛は地球を救う」の季節がやってきました。
今年は「芸能界鉄道研究会 鉄研」トークショーは残念ながらありませんが、8月25日(日)にスギテツさんと木村裕子さんがチャリティーライブに登場します。。
●スギテツさん
1)10:00~、中部国際空港セントレア
2)14:35~、栄・もちの木広場
●木村裕子さん
1)13:45~、イオンモール名古屋みなと
2)15:45~、中部国際空港セントレア
是非会場にお越しください。
平成25年6月15日(土)、今回の「鉄」旅の山場を迎えました。
この日の目的はリューゲン島にある「ナローの蒸気機関車・リューゲン軽便鉄道」。
まずリューゲン島という島自体、日本では馴染みのない名前ですが、ドイツ観光局HPには「リューゲン島はドイツ最大の島です。 果てしなく続く海岸、手つかずの自然、そして優雅な海水浴場……総面積926平方キロメートルの島内には、保養地に求められるものが全て揃っています。 それは、バルト海の真っ只中で見る夢のようなものです。」とありました。有名観光地なのですね。もっとも“有名観光地”だからこそ蒸気機関車が今も走っていられるのかも知れません。
さて「シュトラールズント中央」駅発8:04、
「ベルゲン・アウフ・リューゲン(Bergen auf Rügen)」駅着8:32。
「Bergen auf Rügen」駅発8:40の「ラウターバッハ モル(Lauterbach Mole)」行きに乗り換え。
※「Mole」の読み方が「モル」か「モール」かどうかは自信がありません。少なくとも「Mall」=商店街のドイツ語表記ではないことは間違いなく、Mole=桟橋のようです。
単行の気動車の車内はゆとりです。それにしてもお客がいない。
「プトブス(Putbus)」8:49着。
ここからリューゲン軽便鉄道の旅が始まります。列車の出発は10:08なので駅の構内・車庫・工場をゆったり見物。
この1時間20分は敢えての選択でして、結果は大正解だったと思っています。なお、構内の撮影に当たっては車庫で出発準備をしていた方に了解を得ています。
シュトラールズント (Stralsund)中央駅。
平成25年6月14日(金)天候は晴れ。予報は決してよくなかったのですが運が良かったと思います。
このシュトラールズントの街は、「シュトラールズント及びヴィスマールの歴史地区」として世界遺産に登録されていいます。ホテルのある駅前から歩いて10分少々、橋を渡ると古い街並みに入ります。
そこには特徴のある建物群と、良い感じの商店街が立ち並び、またカフェもあります。
話はガラッと変わりますが、普段の私の行動は「鉄」一直線でどちらかと言えば“ムリくり”に動いていたりもするのですが、今回は自分の年齢と一人旅であることをわきまえ、ひたすら体力の温存に勤めていました。
そんな感じですので、訪れた街が世界遺産であろうとそこを歩こうとはあまり思ったことが無いのですが、何故か今回は歩く気になり、ほんの1時間ほどだったのですが「成程」と思う程度は楽しみました。
またシュトラールズントは世界遺産だけではなく、水の都としても知られているそうで、こんな景色も素敵ですよね。
さてこの日の晩御飯。駅前には適当なカフェが無く、たまたま見つけたアジア系のテイクアウトの店で買いました。タイ風カレーとチキンカツのセットです。
モリー鉄道の次の目的地は、同じくナローの蒸気機関車が走る「リューゲン軽便鉄道」。
バート・ドーベランからロストックで乗り換え、「リューゲン軽便鉄道」への旅の起点となるシュトラールズント(Stralsund)には午後4時過ぎに着きました。
この区間の乗車券と乗り換え案内。そして0.5ユーロはロストック駅のトイレの入場券です。
ドイツではドイツ鉄道の駅であっても有料が当たり前で、原則0.5ユーロが必要です。そのため財布にはいつも0.5ユーロ硬貨を数枚入れていました。
(車内のトイレは勿論無料ですが…)
またトイレはある程度以上の大きさの駅にはあるのですが「ある」と思い込んでいた駅に無かったり、もしくはあっても鍵が掛けられて使えなかったこともあり一筋縄ではいきません。
一応「時刻表」のUP。バート・ドーベランは無人駅のため(モリー鉄道は有人です)、自動券売機で乗車券を買ったのですが、このように時刻表もプリントアウトされて出てきます。
さてロストックからシュトラールズントへ向かう列車は何と満員。立っている人もいるくらい混んでおり、座れただけでもありがたい状況でした。
こちらがシュトラールズントで泊まったホテル。駅の真正面にあるホテルで、徒歩2分!の近さでした。ホテルの地図を見ていたときはもう少し遠いのかなと思っていたので、ホッとしました。
1時間にも満たないモリー鉄道の日中を走る列車には「Salonwagen」が連結されています。英語ではサロンカーとなっていましたが、カフェカーというか走る喫茶室の方がしっくりきます。
ということで一度通った場所をただ戻るだけでは何なので、Salonwagenに乗車。北ドイツの風景をのんびり楽しめました。
この写真はそこのスタッフに撮影してもらったのですが、車内の雰囲気もさることながら私の重ね着も注目です。こんな格好をするほどの気温だったのです。
コーヒーカップもお皿も何もかもが「鉄道の旅」気分を盛りたててくれるには十分でした。
ここは「Kühlungsborn, Ost」駅。大勢の子供たちの団体が大きな荷物を持って待ち構えていたので一体どうやってこの列車の狭い車内に乗り込むのかと思いきや、蒸気機関車の次に連結されている車両が荷物車で、そこにドンドン積み込んでいるのを見て納得しました。日本では見ない光景ですね。
バート・ドーベランの一つ手前の駅、併用区間にある「Bad Doberan, Stadtmitte」駅で下車。
「男は客車のステップを一段一段、あたかも自分の人生を確認するかのように踏みしめながら石畳が敷かれた道路に降り立った。」
まあそんなことは無い訳ですが、でもなかなか楽しい一瞬ではあり、併用軌道区間での乗降体験は、それだけで価値があるように思えました。
そしてこの列車の出発を撮影し、私にとってのモリー鉄道の1日が終わりました。
「キュールングスボルン・ウエスト」の駅舎内には小さいながらも鉄道博物館が併設されていました。
なおこの後姿の女性はマネキンで、旧東ドイツの時代、女性が駅で働くことも珍しくなく、このような信号扱いもやっていたということなのでしょう。
何となく天竜浜名湖鉄道「天竜二俣」駅の鉄道歴史館とイメージが重なりました。
さていよいよバート・ドーベラン行きに乗車。と、その時、この列車の先頭車付近に日本人の団体さんがいるのを発見。今回ドイツに来てこれほど多くの日本人を見たのは初めてでした。(多分20名程度、日本人のガイドさんもいました)
日本から一般の観光客がここに訪れるのはとても意外でしたがそういうツアーもあるんですね。もっとも参考資料で「ことりっぷ 鉄道でめぐるヨーロッパ」(昭文社)を挙げたのですが、「ことりっぷ」と言えば若い女性向けの旅ガイドで、そもそも「鉄道でめぐる」と言う本が出ただけで「時代が変わった」と思いましたし、その中に「モリー鉄道」があるのにはひっくり返りそうになりました。
そしてお約束の記念写真。因みにこの写真は『ツアーのガイドさん』に“日本語”でお願いして撮影してもらいました。老年に差し掛かる男の一人旅はガイドさんにはどう映ったのでしょうか?
途中の「ハイリゲンダム(Heiligendamm)」駅。ここでキュールングスボルン・ウエスト発バート・ドーベラン行きと交換。夏季ダイヤでは朝夕を除き、ここで1時間に1回、こうした風景が楽しめます。
ナローとは言え、900ミリゲージなので機関車は思いのほか大きく見えます。
またここの列車はこの日、私が見た限りでは(小ぶりではあるものの)最短6両、最大10両の客車が連なる堂々たる編成であり、それもモリー鉄道の魅力に繋がっているような気がしました。
そして終点の「キュールングスボルン・ウエスト」には10:24頃にちょびっと、ちびっと、これって標準語なのかなあ?そんなことはさておき、ほんの少しだけ遅れて到着。(定刻は10:21)ナローの蒸気機関車の旅は一旦こうして終了しました。
2009年10月にダージリン・ヒマラヤ鉄道に出かけた際、ダージリン~グム間の区間観光列車(蒸気機関車牽引)を予約したはずが何故かディーゼル機関車に変更された悲しい思い出があります。今回やっと長年の夢、『ナロー+蒸気機関車列車への乗車』が叶いました。ヤッター!
で、到着したらお約束の機回しを見学。
転轍機を手動で操作する姿は正に感涙もの。
素敵な光景です。
そして10時35分、バート・ドーベラン行きが出発。駅から歩いて数分もかからない場所で、かつカメラはコンデジでしたが、気分はすっかり「撮り鉄」でした。
(余談)
機回しを撮影している時以降、私以外にもう一人デジタル一眼を持った40代と思しき「鉄」ちゃんがいました。勿論日本人でないのはすぐに分かったのですが、どこ(どこの国?)から来られたのかが気になりました。理由は、その男性の隣には恐らく奥さんと思われる女性がおられ、何とも所在無げにされていたからです。この後、私は11時35分発のバート・ドーベラン行きに乗車し帰途に着いたのですが、その車内から何度もカメラを構える男性を見かけました。そこにはBMWと女性の姿がいつもあり、、、と、後はお察し下さい。因みに私の妻は一度だけ私の『鉄』旅に付き合ったことがあります。(台湾です)
私は「付いて来ないほうが良い」と一応“アドバイス”はしてあったのですが、その結果「私は荷物番ではない」「2度とあなたの『鉄』旅には付き合わない」と宣言され、3泊4日の旅は2日目で破局を迎えました。トホホ。
一夜明けて平成25年6月14日、ホテルに荷物を預けてまずはバート・ドーベランの併用軌道での撮影。
時間は9:10頃で、バート・ドーベラン9:12着の列車です。
このモリー鉄道には転車台が無いため、蒸気機関車の正向きを撮影しようとする場合は、必ずバート・ドーベラン行きとなります。そしてこの区間は線路が南北に走り、かつ南行きがバート・ドーベラン行きで、一日中ほぼ順光で正向きが撮れると言う願ったり叶ったりの素晴らしい鉄道です。
おっとこの鉄道の概要を書き忘れていました。
モリー鉄道はバート・ドーベラン(Bad Doberan)~キュールングスボルン・ウエスト(Kühlungsborn, West)間、15.4キロを45分前後で結んでいますが、朝・夜には同じ区間を走るバスもあり、観光鉄道であるだけではなく、地元住民の足にもなっています。
さてバート・ドーベランを9:36発の列車に乗車。先の写真を撮影してから“始発駅”の「バート・ドーベラン」まで歩いても時間的には余裕がありました。そしてここは併用軌道区間にある最初の停車駅「Bad Doberan, Stadtmitte」。まるでトラムの乗り場のごとくで街中で突然列車が停まると「そこが駅だった」という感じ。なかなか楽しい光景です。ところで先の3枚の写真はこの駅よりも少しキュールングスボルン・ウエスト側で撮影しています。
これが今回宿泊した「Hotel Villa Sommer」。12室というこじんまりしたホテルで、何と有線LANが使え、快適にインターネットが繋がりました。
このホテルを選んだ理由は、バート・ドーベランの駅前と言う立地。一昨日にUPしたモリー鉄道の走る市街地にもホテルはあるのですが、そこまでトランクを持って移動するのを嫌いここにしました。勿論、部屋から列車が見えるであろうとは期待していました。
(グーグルマップの航空写真で確認。そう言えば(1)の列車交換も「Bad Doberan, Deutschland」で検索するとその様子が見てとれます)
実際に出かけてみて分かったことは、車で移動している人ならともかく私のように公共交通機関で移動している人間がバート・ドーベランの市街地に泊まろうとすると、結局1時間に1本のモリー鉄道を使うことになり、それはそれで楽しいのですが、今回の選択は良かったと思います。前にも書いたのですがこのホテルと市街地が徒歩10分弱という近さにあります。またその間にスーパーもあったりして買い物もできます。
そして泊まった部屋はトレインビュー。いつもの見下ろしではなく見上げるトレインビューに泊まるのは初めての経験でした。
※ネットで予約しています。勿論日本語サイトです。ただ予約確認の紙はドイツ語表記のモノ持参が必須です。それにしても便利な時代ですね。
※このホテルに入るにはインターフォンでスタッフを呼び出すところからスタートです。パリで同様のホテルに泊まっていたのであせることは無かったのですが、なんだか慣れることはありません。パリとの違いはホテルの出入り口の『鍵』。パリは毎回インターフォンでの呼び出しでしたが、ここでは部屋の鍵で解錠が出来るようになっていました。所変われば品変わる。
昨日に続いて「旅」写真をご容赦ください。
「ドイツ人はイチゴ好き」とは聞いていました(過去形は冗談です。今回の旅の感想です)が、街中にイチゴの立ち売りスタンドがありました。こうした立ち売りは他の街でもあったのですが、こんな可愛いスタンドはここでしか見かけませんでした。因みにこのスタンドの右側に駐車する車の列が見えますが、その更に右側のモリー鉄道の線路があります。今思えば工夫次第で込みの写真が撮影できたかもしれません。そうそう、この写真は許可を得て撮影しています。
さあっ、明日からは鉄分の放出をします。