2013年09月08日 19時46分

ベルリンのもう一つのトラム、デュワグカー。

ベルリン市内からS3系統で「ラーンスドルフ(Rahnsdorf)」に向かっている時、高架線から駅前の駐車場でフリーマーケットをやっているような風景が見え、そのマーケットを一周するように走る2両編成の小さなトラムが走っているのを見かけました。

ということでヴォルタースドルフの帰りに「Rahnsdorf」の一つベルリン市内寄りの駅、「Friedrichshagen」(フリードリッヒシュハーゲン)で下車。

ヴォルタースドルフの2軸単車が標準軌だったのに比べ、ここは1000ミリゲージ。それにしてもヴォルタースドルフのゴータといいこのデュワグといい、電車たちが本当にいい味を出しています。LRTであったり近代化されたトラムの車両がデザイン的に優れているだけではなく、バリアフリー等も含め都市交通として良いことづくめであることは認めますが、最近はこんな風景も残っていてほしいと贅沢なことを思っています。でもこの贅沢な風景もいつかは過去のものになってしまうのでしょう。

88系統は「Schöneicher-Rüdersdorfer Straßenbahn GmbH」(シェーナイヒャー・リューダースドルファー路面電車有限会社)の運営で、「S Bahnhof  Friedrichshagen」~「Alt-Rüdersdorf」(アルト・リューダースドルフ)間14.1キロを結ぶ路線。

平日の日中は20分間隔ですが日曜日は30分間隔。私が高架から見た電車は結構偶然だったようです。時間としては午後4時半過ぎでまだまだ明るい時間でしたが、時差ボケのピークが近づいている予感があって88系統の乗車を諦めました。

※“路面電車有限会社”というのは味も素っ気もないですね。“シェーナイヒャー・リューダースドルファー電気軌道”といった方が良さそうです。

そして再びSバーンの乗客となり、3つ目の駅「Wuhlheide」(ヴールハイデ)に停車して「えっ???」と急いでシャッターを押した1枚。DLの牽く遊覧鉄道のような感じでしたが、さて真相や如何に?土・日だけの運転かもしれませんね。



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!