2013年11月19日 20時00分
現役では最古の鉄道可動橋、末広橋梁。
昭和6年(1931年)12月に製作され全長は58メートル、幅は4メートル。平成10年(1998年)12月25日に国の重要文化財に指定されました。
そうなのです。国の重要文化財に指定されて以来、早い時期に来たかったのですが、いやはや10年以上の月日が流れてしまいました。
末広橋梁は「跳開式(ちょうかいしき)」と呼ばれる可動橋で、要は列車が走らない時間は、船が通行できるように橋桁を跳ね上げておくタイプです。その時、跳ね上げてなくても通れそうな船が私の前を行き過ぎました。
文化庁の「国指定文化財等データベース」⇒「末広橋梁」⇒「構造及び形式等」には、以下のような解説がありました。
●鉄製プレートガーダー橋 四基(跳上橋 一基を含む)、コンクリート製橋台 二基(築堤部護岸を含む)・コンクリート製橋脚 四基(機械室を含む)、バランスウェイト・支柱及び巻上装置 一式(操作室を含む)よりなる
とまあここの構造物のその全て、つまり遍く(あまねく)指定されていることは間違いなさそうです。
ところでデータベースの所有者名には、株式会社日本貨物鉄道・株式会社東海旅客鉄道・三重県とあり、港湾施設となるので三重県の名前も入っているのであろうと思いましたが、意外性はありました。
それにしてもただの動く橋なのですが、その美しさに目を奪われました。