2014年01月08日 22時00分
名古屋市中村区にかってあった国鉄の貨物駅「笹島」の跡地は「ささしまライブ24」として再開発が進められています。そして中京テレビはここに本社を移転すべく、建設工事に取り掛かっています。今朝はその工事現場に行ってきました。
おおよその場所はこの写真で分かるかと思いますが、あおなみ線「ささしまライブ」駅の丁度南あたりになります。
とまあそんななんやかやで大規模な建設工事に付き物なのが『埋設物』の発掘。
そして出てきたのは不思議な形をしたコンクリートの塊。この構造物を廃棄すべくコンクリートの部分をはがしたところ出てきたのが古いレール。
そして私にお呼びがかかりました。「この古いレールは貴重なものなのでしょうか?」と。
一番最初の写真に写っているのは、産業遺産に詳しい「中部産業遺産研究会」の方、古レールの研究をされている方たちです。(オレンジ色の服の方は立ち会ってくれた工事関係者の方です)
このメンバー(私を入れて5名)が集まった理由は、ここが正に鉄道駅の跡地であり、その駅舎にこの古レールが使われていた可能性が高く、もしも刻印があり製造メーカーであったり製造年が分かればそれが貴重なモノかどうかの判断ができると思ったからです。
プラスこの場所(笹島駅)は旧「名古屋駅」であり、、、とこれは私個人の妄想だったりしましたが…まあ関西鉄道(明治時代に開業し、のちに国有化。今の関西本線)で使われたレールだったら楽しかろうとも思いました。
「CAMMEL SHEFFIELD 1887」と言う文字が見えましたが、1887と言えば明治20年。古いことだけは間違いありませんが、このメーカーのレールは特に珍しいモノではないとのことですが、その再利用法は「建物の基礎」として使われておりこれはあまり例がないようです。
もう少し深い話しは同行して頂いた専門家の方の分析を待ちたいところですが、何れにしてもこの地に鉄道駅があったからこそこの古レールが発掘されたことだけは間違いなさそうです。
(注)レールは一定期間使われると安全性の理由から交換されます。またレールは良質な鉄で出来ていることから、駅の柱などに再利用されることは決して珍しいことではありません。