2014年03月06日 19時17分
基本情報…「東海道新幹線は東京~新大阪間を結ぶ東海旅客鉄道の路線で、線路幅は1435ミリ。交流25000ボルト(60ヘルツ)で、最高速度は時速270キロとなっています」
※写真は参考までに「引き通し線」にしました。
恐らく、このブログを読まれている方はどなたでもご存知の内容かと思いますが、これをクイズ問題にすると
1)筆記問題…「東海道新幹線の線路の幅は何ミリでしょうか?解答用紙に書いて下さい」
2)早押し口頭問題…「交流25000ボルトの新幹線。さてその周波数は何ヘルツでしょうか?」
3)○×問題…「東海道新幹線「のぞみ」号。新横浜と名古屋の間はノンストップですが、その全区間をいつも最高速度の270キロで走っている。○か×か?」
とまあこんな具合に、元となる資料があれば鉄道の知識がなくても問題を作ることは出来そうだというのは何となくお分かりいただけそうですね。でもここで“問題”となるのはその『元となる資料』です。クイズで出題出来るのは、原則、客観的な事実だけで、出題時点で意見が分かれていたり、まして推測・憶測の域を出ないものは問題としては不適切と言えます。例えば問題作成時に「ネット情報」を参考にすることはままありますし、それをヒントにすることはあります。そしてその情報は概ね正しいことが多いのですが、ただその情報を事実と信じて『問題』にすることには大きな“問題”があります。
つまり1問1問について「話題」が「事実」かどうかを確かめる作業が必須です。では何が信じるに足る情報となるのでしょうか?判断基準としてのネット情報には、例えば東海道新幹線について言えば、「JR東海」の公式ホームページ、車両メーカーのホームページ、国土交通省のような監督官庁のホームページがあります。他には報道発表資料・印刷配布物などがあります。鉄道専門の雑誌を含む出版物も参考にすることもありますが、それはやはり出来る限り『公式』に立ち戻るようにしています。そんな資料を参照しつつ、私が問題を作る場合には問題案1問1問に「参考欄」を付けそこに出典を記載し、いつでも元の資料に戻れるようにしています。
※因みに「こども鉄道博士選手権」の制作スタッフも同様にして問題を作っています。