岩村から明知に一旦戻り、そこで解散となりました。
その岩村での列車待ちの時、腕木式信号機のテコが光を浴びて良い感じで光っていたので撮ったものの、コンデジの限界ですね。
上り恵那行きのホームはご覧の通り。実はぎふローカル鉄道博覧会「岩村盆地を駆け抜ける!【明知鉄道】チャリンコ列車 春の特別号!」がこの日行われており、岩村発15:24はそのために1両増車。かつ岩村のひなまつりに訪れたと思う観光客でご覧の通りの賑わいでした。
さて明鉄ツアーが終了し、明智発16:07に乗り恵那経由で名古屋に戻ることにしました。SLが駅構内にいる風景を眺めつつこの地を去っていく自分を俯瞰し、一人悦に入っていました。
※運転体験の時は瑞浪までバスで出ました。昭和の時代にこの地を取材で通ったことがあり、その時に町役場(当時)の担当者に教えてもらったルートです。でも今回は列車にしました。
最後の写真はこれまでC12が保存されていた明智小学校です。では暫し、明知鉄道とお別れです。
今時、木のベンチがある駅。
昭和の時代、私は『ステーションホテル』(要するに駅寝)を利用したことはありませんが、夜行列車待ちでこうしたベンチに何時間も体を預けたことは何度もあります。ところで可愛い座布団が並んでいますが、こうした座布団のある駅は地方の小駅では結構あったのですが、夜行列車が停まるような駅ではあまりなかったと思います。右の戸棚の中の雛人形が季節を感じます。
一歩外に出てパチリ。日本全国どこにでもあった風景ですが、今はもう少数派になっています。
そしてこういた昭和の駅舎には赤い丸ポストが実に似合いますね。皆さんはお気付きかどうか分かりませんでが、明智駅の駅舎の前にも同様のポストがあります。そう言えば南海の「浜寺公園」駅前にもあったのを思い出しました。
車庫内の見学と車内見学、そしてグッズの販売と順調に明鉄見学は進んでいました。
そして13:38に急行「大正ロマン号」(じねんじょ列車)が戻ってきて入庫。アケチ6を見て、なぜか少し懐かしい気分になりました。久しぶりに本線で走るのを見ました。(明智に来るときに、岩村駅で交換。写真は撮れませんでしたが、本線上を行く姿はちゃんと見ています)
C12の運転台には参加者が交代で入りました。自分で言うのも何ですが、なかなか様になっています。ただコートは少々場違いだったかも知れません。
C12244のナンバープレートは残念ながらまだ整備が追いついていません。また屋根つきの場所に保存されていたとはいえ、その傷みは隠せません。
最後に形式写真っぽい感じで一枚。これが本線を走る姿を見てみたい!その前に明智駅構内で運転体験…。まずはこれを期待ですね。
※私は蒸気機関車の整備の専門家ではありません。それでも復活の第一歩となる「自走」だけでもハードルが高いのは十分に見て取れました。明知鉄道だけの力で超えられるものではないでしょうし、恵那市(+岐阜県)による費用負担があったとしてもSL運転を行うためのスタッフ育成も必要でしょうから、関係者の相当の覚悟が必要でしょう。大都市名古屋から比較的近いという地理的メリットもあるので、ヨーロッパでよく見られるボランティアスタッフが支える保存鉄道的な手法を取り入れるチャンスかもしれません。ただそれを行うには明智駅の構内が少々手狭な気がしています。
運転台にある逆転機を回すとロッドの部分が動きます。矢印の部分が目立ちますが、その左側の部分も注目です。
これの位置で蒸気機関車の前進・後進などがコントロールされます。蒸気機関車の運転は鳥取県の「若桜鉄道(圧縮空気)」、北海道の「三笠鉄道/三笠鉄道記念館(石炭)」で経験がありますが、前進・後進の切り替えをこうした形でみたのは初めてで、思いのほか新鮮でした。
そしてこの日の最後のイベントとして、参加者の要望でヘッドライトが点けられました。
と言ってもそれは簡単なことではなく、発電機を回さなければなりません。圧縮空気・・・とここからの説明は、チャンスがあれば見学会に参加されてそこで担当者にお聞き下さい。もっとも私自身がここで説明するほど詳しくないということが一番の理由ですが…。
明智駅には12:27の定時着。
早速C12との並びを撮影。アケチ13にはC12のイラストもありこんな2ショットを撮影したのですが、集合時間直前で他のお客さんもおられ、この程度の写真が精一杯でした。(と、言い訳)
SLの所属機関区は「明知」。なかなか様になっています。
12:30に受付けを済ませ、イベントが始まるまでの少しの時間を使って駅舎の外観撮影。あれっ?駅舎の前に何かあるぞ!と見てみれば…。
「焼きいも」を販売中。その焼き釜を見て「SLっぽい」と思ったら、直後に子供たちが「SLだ!」と声を上げ、私の認知レベルは子供と同じというか、鉄道好きの感覚に年齢の壁はないと実感した次第です。(笑)
惜しむらくは到着したのが集合時間直前だったため、この焼いもを味わうことが出来なかったことです。1本200円×2本はいけたと思います。
33パーミルの小さな看板。
明知鉄道飯沼駅。普通の鉄道では一番勾配が急な駅として知られています。それにしてもあまりに地味な看板ゆえか「明鉄見学ツアー」の参加者も多く乗っているこの列車にあって私しかこの写真を撮影していないように見受けられました。
飯沼駅を後にして歩みを進めます。
極楽駅では「幸せ地蔵」さんが私の乗る列車を出迎えてくれました。それにしても2010年(平成22年)7月には無かったような…。お地蔵さんの足元にあった設置日を見て納得。2010年12月に置かれたものでした。「幸せ地蔵 あしたもいい日になりますように」。
明日の天気予報は雨。でも厳しい寒さはなさそうで、それが私にとっては何よりごくらくごくらく。