2014年03月11日 20時40分

ぎふローカル鉄道博覧会/明知鉄道(3)リニア中央新幹線。

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恵那駅に着くとこのアケチ10形が出迎えてくれます

例えばこの日、10:28についた時はアケチ12(10:30発)が停車中でした。

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そして恵那市中央図書館のC1274との出会いを終えた私を迎えてくれたのは11:38発のアケチ13。リニア中央新幹線ラッピング車両です。

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今回の明知鉄道訪問の目的の中にこの車両の撮影も入れていました。

ところで岐阜県では、2027年開業予定のリニア中央新幹線の中間駅(中央本線美乃坂本駅に隣接)と明知鉄道を結んで観光客用の蒸気機関車を走らせる構想を明らかにしています。

本当に実現するかどうかが決まるのはまだまだ先の話しでしょうが、それはともかくまだ10年以上先の話しをこうしてラッピングしていることについて、リニアに賭ける地元の期待感は確実に私に届きました。

2014年03月10日 20時38分

ぎふローカル鉄道博覧会/明知鉄道(2)C1274。

平成22年(2010年)7月24日に「運転体験」で訪れて以来の明知鉄道ですが、今回は明智駅に真っ直ぐ向かわず「恵那市中央図書館」に向かいました。

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建物の手前の屋根の中に何かいる???

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静態保存のC1274号機です。最近、地元(東海3県)の静態保存蒸気機関車は、チャンスがあれば見ておこうと思っており、そんなこともあって来たのですが保存状態はかなり良さそうな感じがしました。

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このC12も「明知線」で活躍していたそうで、地元ゆかりの機関車とのことでした。ただ私が気付かなかっただけかも知れませんが、案内看板を見つけられませんでした。

2014年03月09日 18時29分

ぎふローカル鉄道博覧会/明知鉄道(1)千種駅。

昨日(3月8日)は、「ぎふローカル鉄道博覧会」のイベントの一つ、No.12「明知鉄道 明鉄見学ツアー」に参加しました。

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起点は千種駅。私が千種駅を日常的に使っていたのは40年以上前の浪人時代で、駅舎の背景が高層ビル群になろうとは夢にも思っていなかったはずです。

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さて乗換駅・恵那までの移動は9:34発の快速中津川行。ロングシートで恵那まで乗りたくないなあと思ってみたところでしょうがない。諦めて8両編成の最後尾の車両のシートに身を委(ゆだ)ねました。

窓外に高架化された勝川駅の変貌ぶりを眺めつついつしか眠りについていました。

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恵那には10:28(定時は10:27と思われる)に到着。跨線橋を渡っていたらセントラルライナー仕様の313系の向こうに恵那山が見えました。(薄らだから確認しづらいかも)

2014年03月08日 19時49分

「第3回こども鉄道博士選手権」放送記念(5)監修の仕事。

 では鉄道クイズの監修とはどんな仕事でしょうか?と言っても「こども鉄道博士選手権」限定情報です。

まずはスタッフの作った問題の内容確認。合わせてミスがないかどうかの確認もしています。人間がやることですからミスをゼロにすることは不可能だと思っており、そのためにも第三者の目を一回通すことが必要となります。(通常の番組制作の手順です)

またその問題が今回の「こども鉄道博士選手権」であればマニアの方も番組をご覧になるので、マニア心に火をつける味付けを心がけています。(必ずしも…と言った声は毎度聞きますが笑って許してもらっています。多分)

2011_03_07リニア・鉄道館_25

●今日の写真は、リニア・鉄道館の新幹線シミュレータ「N700」です。

さて本題です。3択・4択問題となると誤答作りもなかなかの作業となります。でも実はこれが結構楽しい作業なのです。

(問題)

新幹線700系・N700系の編成定員は実はすべておなじです。それは何人?

1)1321人

2)1322人

3)1323人

このような問題はあまり遊んでいませんが、

名鉄揖斐線2004_09_26(001)

●写真は名鉄揖斐線黒野駅。(2004年9月撮影)

(問題)

名鉄揖斐線が全廃されたのは平成何年?

1)平成13年

2)平成17年

3)平成18年

正解は平成17年なのですが、平成13年は黒野~本揖斐間が廃止された年で、この問題は1つだけですが、誤答全てに意味を持たせたりするような遊び(工夫)もしていました。

どうせなら解答者には不正解の答えでも「にやっ」としてほしいなどといった邪(よこしま)な心を持っています。もっとも「こども鉄道博士選手権」の参加者は子供たちで、そんなことを考える余裕はないでしょうから基本、直球勝負です。

名鉄揖斐線2004_09_26(012)

2014年03月07日 19時35分

「第3回こども鉄道博士選手権」放送記念(4)3択・4択問題の誤答の作り方。

今から3年程前になるのですが、中京テレビの携帯サイト(有料)で、鉄道検定(一般マニア向けで子供向けということではありません)を行っていました。全部の問題を私が作ったのですが、その中から少々。

2012_05_02高山本線ローカル列車の旅_90

●写真は高山本線「焼石」~「飛騨金山」間にある『福来信号所』です。信号所のイメージ写真ということで…。

(JR在来線問題)

「高山本線飛水峡信号所は何駅の間?」(回答は3択)

1)上麻生~白川口

2)下麻生~上麻生

3)白川口~下油井

答えは1)。この問題はあまり馴染みの無い信号所を出題したのですが、「飛水峡」を問題にしたのは、信号所の名前の付け方が「私の好み」だったからです。それと山間の静かな信号所で待避する列車の横を突然、轟音をたてて通過する列車を見送り、再び静寂が訪れるその瞬間が好きです。

 2011_02_11伊勢志摩ライナー_10

●この写真は「近鉄」というだけで選択しました。私は近鉄の写真は殆ど撮っていません。お許し下さい。

(近鉄問題)

「昭和33年に登場した初代ビスタカーの階上席シートはどんなシート?」(回答は3択)

1)進行方向から10度窓向き

2)進行方向から5度窓向き

3)進行方向に正対

携帯コンテンツということで、設問自体が少々言葉足らずで、かつ回答も???と思われるかもしれませんが、この問題は参加者の知識を試すというよりは初代ビスタカーの面白さを知って欲しいと作った問題です。

因みに答えは1)です。

さて、このような問題の場合に参加者の思考回路は、まず「少し角度をつけたシートであろう」と推測し、あとは5度か10度の2者択一であろうと進んでいき、最終的には「事実を知らなくても正解率は50%」と考え、答えを選ぶことになります。

もっとも不可読みしすぎて3)を答えた方も少なからずおられました。

2014年03月06日 19時17分

「第3回こども鉄道博士選手権」放送記念(3)問題の作り方。

 _2012_33_19ドクターイエロー

基本情報…「東海道新幹線は東京~新大阪間を結ぶ東海旅客鉄道の路線で、線路幅は1435ミリ。交流25000ボルト(60ヘルツ)で、最高速度は時速270キロとなっています」

 2012_10_11「はやぶさ」~江差線_4

 2012_10_11「はやぶさ」~江差線_5

※写真は参考までに「引き通し線」にしました。 

恐らく、このブログを読まれている方はどなたでもご存知の内容かと思いますが、これをクイズ問題にすると

1)筆記問題…「東海道新幹線の線路の幅は何ミリでしょうか?解答用紙に書いて下さい」

2)早押し口頭問題…「交流25000ボルトの新幹線。さてその周波数は何ヘルツでしょうか?」

3)○×問題…「東海道新幹線「のぞみ」号。新横浜と名古屋の間はノンストップですが、その全区間をいつも最高速度の270キロで走っている。○か×か?」

 とまあこんな具合に、元となる資料があれば鉄道の知識がなくても問題を作ることは出来そうだというのは何となくお分かりいただけそうですね。でもここで“問題”となるのはその『元となる資料』です。クイズで出題出来るのは、原則、客観的な事実だけで、出題時点で意見が分かれていたり、まして推測・憶測の域を出ないものは問題としては不適切と言えます。例えば問題作成時に「ネット情報」を参考にすることはままありますし、それをヒントにすることはあります。そしてその情報は概ね正しいことが多いのですが、ただその情報を事実と信じて『問題』にすることには大きな“問題”があります。

つまり1問1問について「話題」が「事実」かどうかを確かめる作業が必須です。では何が信じるに足る情報となるのでしょうか?判断基準としてのネット情報には、例えば東海道新幹線について言えば、「JR東海」の公式ホームページ、車両メーカーのホームページ、国土交通省のような監督官庁のホームページがあります。他には報道発表資料・印刷配布物などがあります。鉄道専門の雑誌を含む出版物も参考にすることもありますが、それはやはり出来る限り『公式』に立ち戻るようにしています。そんな資料を参照しつつ、私が問題を作る場合には問題案1問1問に「参考欄」を付けそこに出典を記載し、いつでも元の資料に戻れるようにしています。

※因みに「こども鉄道博士選手権」の制作スタッフも同様にして問題を作っています。

2014年03月05日 19時59分

「第3回こども鉄道博士選手権」放送記念(2)クイズ作りの基本。

●写真はクイズに出来そうな「N700A」のバリエーションです。

2013_04_21東京&N700A_1

2013_10_17交通博~赤川鉄橋_237

あなたならどんな問題を作りますか?こうして2枚の写真を並べれば何かとアイデアは出るものです。

ところでネットで「鉄道クイズ」を検索すると一杯ヒットし、それぞれオリジナリティーあふれる問題が用意されています。また鉄道系の検定もいろいろ行われています。私は結果が出て、自分の力の無さを露呈させるのが怖く、これまで参加したことはありませんが…、気の小ささだけは人一倍です。

それはさておきクイズ番組のパターンを更に分類すると、

1)視聴者参加型:「アメリカに行きたいか!」の『アメリカ横断ウルトラクイズ』であったり、「知力・体力・時の運」の『高校生クイズ』や「ファイナルアンサー」の『クイズ$ミリオネア』など。

2)タレント参加型:「クイズプレゼンバラエティー Qさま!!」他。

があり、出題ジャンルに視点を変えれば歴史・地理・生物・文学・日本語といった知識を競うクイズであったり、マナーのような一般常識を扱うパターンや知識の分野に属するかもしれませんが雑学(それを超える「トリビアの泉」的な内容的のものを含む)を深掘りするクイズ番組も見受けられます。フジテレビ系で放送された『ほこ×たて』の鉄道マニアvs.鉄道会社員対決は毎回、見応えがありましたがどちらかと言えば雑学系だと思います。

その中で「こども鉄道博士選手権」の形態は視聴者参加型の『鉄道限定』知識クイズと言えます。「乗り鉄」「撮り鉄」「鉄道模型」…、鉄道趣味のジャンルはいくつかのパターンがありますが、その全分野を網羅し、鉄道の歴史、車体構造、、、、とにかく様々なバリエーションのクイズが出題されます。

ただ『ほこ×たて』ほど微に入り細に入りにすると子ども達の知識が付いていけなくなる可能性も考えられ、一方、「そんな事も知っているんだ!」という視聴者の興味を引っ張りきれなくなることも考えられ、バランスをとることの難しさを毎回感じています。ということで番組制作スタッフと毎回苦闘して問題を作っています。

2014年03月04日 21時02分

「第3回こども鉄道博士選手権」放送記念(1)クイズのパターン。

DSC07330 

3月16日(日)12:33~、「第3回こども鉄道博士選手権」が放送されます。

皆様には是非ご覧いただきたいのですが、その番組のクイズ監修をこれまでもそして今回も担当していることもあり、時々「クイズの問題ってどうやって作るんですか?」とか聞かれたりすることがあります。

正直、そうやって聞かれてもなかなか質問者に分かるようには答えられないのですが、鉄道であれそれ以外の分野であれ、クイズ問題の作り方にさほどの差はありません。過去私が担当したクイズ番組のノウハウを元にそれを鉄道バージョンに当てはめたというのが実態です。

ということで今回は「鉄道」を例にとってクイズ問題の作り方を書くことにしました。もっともこれから書くことは私の「流儀」であって、テレビ業界の一般論とはかけ離れている部分もあるかと思います。まあ読み物としてお楽しみいただければ幸いです。

 DSC07331

(では第1問!)

ジャジャン!(効果音)

「司会の福澤さんの後ろに写っているのは新幹線“何”系でしょうか?」

ポーン!(効果音)

(早い者勝ちで)

「ハイっ!**さん。」

**さん答える…「0系」。

ピポピポン。(効果音)

このパターンは俗に「早押し」と言われるパターンです。早押しの他には解答者が一斉に答えを出していくパターンや、答えるのは一人でも制限時間があったりといろいろあります。

答えさせ方も「口頭」「記述」をはじめ、○×クイズ、あるなしクイズ、3択or4択クイズなどなどがあります。

ということで先ほどの(では第1問!)も「新幹線0系である。○か×か?」に文言を変えれば○×問題になります。

2014年03月03日 21時51分

南アフリカの鉄道(6)ケーブルカーを撮り鉄!?

ガイドブックには「ケーブルカー」としか記述が無く、詳細が不明だったのですが、ツアーのガイドさんが少し調べてくれました。

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全長585メートル、高低差87メートル、最大傾斜16%…。楽しい3分間でした。

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上りはケーブルカーに乗り、下りは歩く人が多いとのことでしたので私もそれに倣いました。

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そのついでに写真撮影。今回は所謂観光ツアーに参加していたので、他のツアー参加者の方には不審な動きに見えたようで、後で私は「鉄」ちゃんだと説明したのですが、「これも鉄道?」という反応でした。そうっ!立派な鉄道なんです。

今日のおまけ…

2014_01_26アフリカ_100

「野良ダチョウだっ!」と言ったら、周りから言葉を大切にする仕事に携わる者の表現としては如何なものかとの指摘がありました。(笑)ここは「野生のダチョウ」と書くべきですね。

それはさておき南部アフリカでは日本なら動物園でしか見れらない動物たちが、サファリパークでもないのにそこかしこで見ることが出来ました。最後にこのような幸せな時間を私に与えてくれた会社の同僚・家族に感謝してこのシリーズを終えます。

2014年03月02日 21時47分

南アフリカの鉄道(5)多分??アフリカ最南端の鉄道???

喜望峰。ついに来ました。2014年1月26日のことでした。

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南アフリカの旅のクライマックスはバスコ・ダ・ガマに思いを馳せる「喜望峰」。 英名の「Cape of Good Hope」は直訳すると「良い希望岬」ですが、「喜望峰」と訳した人のセンスは素晴らしいと思いました。

それはさておき中学校の社会の時間(確か…、そんな気がする。高校の世界史ではない…)に『大航海』時代を学び、それ以来、大西洋(ヨーロッパ)とインド洋(アジア)の結び目を「Good Hope」と名付けた時代背景、、、自分の『命』と『夢』を天秤にかけ、『夢』を追いかけた人たちがいた時代に心惹かれていました。

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喜望峰のあるケープ半島は、イメージとは異なりアフリカの最南端ではありません。そのケープ半島にある「ケープポイント」と呼ばれる場所にはケーブルカーが走っています。

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一応、南アフリカの地図で確認したのですが、私の見た感じでは旅客鉄道のアフリカ最南端がこのケーブルカーのような気がしています。でも確信が持てないのでタイトルは「?????」と?を5つも付けてしまいました。

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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!