2014年04月12日 16時40分
名古屋市電の「桜山町」。ここの電停はその後「市立大学病院」と名前を変えて晩年を迎えましたが、私にとっては最後まで「桜山町」でした。写真はその廃線が間近に迫った頃のもので、残念ながら撮影日が分かっていません。
雨の日を狙った撮影ではなく、撮影しようと思った日がたまたま雨だったのだと思います。
桜山町は当時、交通の要衝で、市電と市電だったり、市電とバスを乗り継ぐ人が多くいました。そうっ、かくいう私もその一人でした。またそれだけではなく軒を並べた商店街にも活気があふれいつも多くの人が行き交っていました。ここからほど近い市場では「鮒味噌」を売っていて、たまに母が買ってきてくれたのがいい思い出です。
雨の日は安全地帯で傘をさして待つことになったのですが、トラックやバスは電停から少し離れて走っていたのか、私の中ではあまり圧迫感を感じた記憶がありません。
ところでこれらの写真は50ミリレンズで撮影しています。標準レンズとはよく言ったものでとても自然な感じで写っています。最近はすっかりズームレンズに慣れ、標準といわれる画角で撮影した写真が殆どありません。ワイド端か望遠を選ぶことが殆どですのでかえって新鮮な気分でこの写真を見ています。