2014年07月28日 20時16分

三陸鉄道1日乗車券の旅(5)宮古~陸中山田~釜石。

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宮古駅前から15:15発の「岩手県北バス」田の浜行きに乗り、まずは陸中山田(バス停の名前は「みちの駅やまだ」)を目指します。東日本大震災でストップしているJR線には代行バスがあってもよいはずなのですが、宮古~釜石間はもともと山田線沿いに路線バスがあったということで代行バスはなく、その路線バス(岩手県北バス・岩手県交通)を乗り継がなければ先に進めません。ここ三陸を公共交通機関で横断するのは大変なことなのです。しかもそれなりに大きな荷物もありますしなどと愚痴を言ったところで何ともなりません。それぞれの地元にそれぞれの事情があるわけですのでこれは従うことが旅人のマナーです。

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山田線津軽石駅の現状です。

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バスの車窓には悲しいほどまでに美しい海が続きます。

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「道の駅やまだ」に16:15の定時到着。ここで乗換えです。岩手県北バスはこの先にもまだ路線が続いていますが、岩手県交通はここが始発となります。

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16:40発に乗車ですが、ここからも所謂路線バスタイプで『旅』気分とはほど遠い感じでした。

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そんな車窓からこんな道路標識を見つけました。(JR吉里吉里駅近く)

初めてこの道路を通る人でもいざという時の地震~津波の際にどこまで逃げれば安全なのかの目安となりますが、1キロを越える距離は珍しいものではなく今回の津波被害の甚大さが改めて窺い知れました。



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!