2014年07月11日 19時22分

上毛電気鉄道運転体験(14)登録有形文化財・大胡駅。

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上毛電鉄社長の古澤和秋さんから修了証を頂き、この日の運転体験を終えました。

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さて話は変わり、登録有形文化財が多い鉄道としては私の頭の中では天竜浜名湖鉄道・わたらせ渓谷鐵道が直ぐに思い出されますが、「鉄道」に乗ってもらう動機付けとしては、今ある資産の有効活用と言う面と、地元の人に見直されるチャンス作りの両面で素晴らしいアイデアだと思っています。(この写真は改札内から撮影)

その登録有形文化財・大胡駅は所謂「文化財」として見栄えが良いかと言うとそんな感じはしないのですが、創業時の姿を今に伝え、またこれからも希少な昭和を後世に残していくという意味合いは大きいと思います。

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さて駅舎からホームに向かう構内踏切の所にベンチがあります。このベンチは「しあわせなベンチ」と名付けられているようで、捨てられる直前に拾われた命のようです。「わたしにすわって たいせつなひとと しゃしんを とってみてください。きっと しあわせな きもちになれますよ。」とありましたが、残念ながら私の大切な人は私と鉄活をともにすることはありませんので、せめて二人で座った気分でこの写真を撮りました。

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そして駅のホームからは可愛い「ハートマーク」も見られます。冬にイルミネーションだそうですがこのように1年間、通しでここで見られます。気持ちがホッコリ優しくなりました。「Jomo Dentetsu」ラブ。

※大胡駅の駅名標の上にも“なにか”があります。メルヘンです。

2014年07月10日 19時19分

上毛電気鉄道運転体験(13)これが運転体験だ!

今回の運転は片道およそ200メートル。

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信号旗を持つ方のところで停止、発信を繰り返して進みます。

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終点が見え始めました。

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線路の上に車止めが置いてあるところの少し手前の係りの方のいるところが終点です。今運転している運転台がデハ、つまり電動車サイドで、付随車との運転感覚の違いを楽しむことが出来ます。

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その終点で左側を見るとデハ101の模型があり、まるで私たちの運転を応援してくれているかのようでした。

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クハのエンドから運転体験の線路を見るとはこんな感じ。

これ以上は皆さんのこれからのお楽しみのためにここでは触れませんが、運転は何度やっても「楽しい」というのが素直な私の感想です。ここ上毛電鉄の運転体験は8000円と値段が手頃なのと、片道の距離200メートルも程よい長さで、これでデハ101も運転できれば申し分ないのですが、流石にデハ101はプロでもその運転に習熟が必要とのことで、今の所叶わぬ夢となっています。

2014年07月09日 19時16分

上毛電気鉄道運転体験(12)ジュエルピンクを運転!!!

さて運転体験の順番が回ってきました。

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いよいよジュエルピンクのデハ715+クハ715の運転です。

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中には制服も用意されており、その制服の中でも奥に架かっているのは少しデザインが異なっており、それは女性用。そうっ!今回は女性の参加者がおられたので用意されていました。これまで幾多の運転体験に挑戦してきた私ですが、豊橋鉄道の運転体験以外で女性の参加者を見かけるのは初めての事でしたが、本職の女性運転士が多くなっている時代でもあり、鉄道趣味における女性の増加、裾野の広がりを実感しました。

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さて私も制服で体を包みいよいよ出発進行!です。

(余談)家族からは「来年の年賀状用の写真だね」と言われました。自分で言うのも何ですが、「似合っています!」。

2014年07月08日 19時14分

上毛電気鉄道運転体験(11)貨車の記号の意味が深い。

車庫の外にもお楽しみが…。

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左側には東武鉄道から来た貨車のテ241がいます。ピカピカですが昭和3年生まれということですから上毛電鉄と同い年です。

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この「2」「4」「1」の下に二重線がありますが、これは東武線から国鉄への「乗り入れ可」という意味だそうで、パッと見ただけではその意味とか価値に気付かないものですが、そんな説明をしてもらえるのも嬉しい運転体験会でした。

2014年07月07日 19時09分

上毛電気鉄道運転体験(10)デハ104が美しい。

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電車庫の中で修復中のデハ104に乗ることが出来ました。

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網棚に「萌え~っ」と60代の鉄ちゃんが恥ずかしげもなく心の中で叫びました。(笑)

皆さんもこの機能美に惚れませんか?

ところでここでデハ100形のプチ情報。デハ101とデハ104では吊り掛け駆動の走行音が違うそうです。この話は、デハ101で西桐生を往復した時、その走行音の重厚感に聞きほれたのがきっかけで、上毛電鉄の方との雑談時に「デハ101は音が良いですね」と話しかけたら、「デハ104とは音が違うんですよ」と返ってきました。何とデハ101は貨物を牽くためにモーターを換装しているのだそうで、それゆえ「音鉄」の方に評判が良いそうです。もしデハ101に乗ることはあれば是非、その音に耳を傾けて下さい。私がこれまで聞いた吊り掛け音の中では間違いなくトップクラスです。それにしても何でも話しをしてみるものですね。

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さてこちらは軌道自転車。車庫内に見学用に飾ってあるのではなく、ほんの数メートルですが実際に漕ぎました。これが意外と面白い!

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本物の電車の運転体験だけではなくシミュレーターでも“運転体験”をしました。

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画面は当然、上毛電鉄!実車に行きつくまでも飽きさせない工夫が一杯の運転体験会です。

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電車庫の外にも線路が繋がっています。何のためにあるかは、車庫の見学会の時などに上毛電鉄の方に聞いてみてください。

※上毛電鉄では車庫の見学については常時受け付けているようです。興味のある方はこちらのHPを参照してください。

2014年07月06日 19時06分

上毛電気鉄道運転体験(9)打音検査に初挑戦!

平成26年(2014年)5月30日(金)は思いで深い日になりました。

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電車庫の700形第2編成で、記念すべき経験をしました。

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それは打音検査。私がハンマーで叩いているのは台車のネジですが、これが4つあるうちの一つだけ緩めてあり、それを順番に叩いていくと一つだけ確かに音が違うのです。今回は素人でも分かるように大きくネジが緩めてありましたが、実際の(本職による)作業時には、微妙な音の差でほんの僅かなネジの緩みを発見するそうです。

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こちらは動力を伝達していくベルトの造形美。登録有形文化財の「大胡電車庫」の建屋の中で、一番文化財“らしさ”を感じさせてくれる装置かもしれません。

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UPにするとこんな感じ。パズルを解くような面白さもあり、如何にも『工場』という感じがします。昭和の時代、ありふれた景色だった気もします。

2014年07月05日 13時04分

上毛電気鉄道運転体験(8)記念資料館は宝の山!

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上毛電鉄の大胡電車庫の中に、小さいけれど思わぬお宝がある「記念資料館」があります。

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中はこの写真×2ほどの広さです。ヘッドマークと言った「らしい」ものもあるのですが、ここの面白さは工具類が充実していること。何でもいいから展示しようという乗りかもしれませんが、私はこうした意外性は結構好きです。

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そして上毛電鉄の方が特に丁寧に説明してくれたのがこの装置。私も初めて見ました。これが整流器。

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整流器は交流で送られてきた電気を、鉄道用の直流に変換する装置で、直流電化された鉄道事業者にとっては必需品中の必需品です。ガラス製品?と言った感じで、その形が何とも怪しいのですが、これが本物の整流器だそうです。

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正直言って、その仕組みはさっぱりわかりませんでしたが、この時代がかった機械に「いいね!」です。そうそうっ、今はこうした整流器は使っていないそうです。

2014年07月04日 19時01分

上毛電気鉄道運転体験(7)元井の頭線電車を運転だ!

大胡駅に到着。

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まずはこれから運転体験をする電車庫をパチリ。私にとってはお約束の一枚。

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で、この日運転のデハ700形5号車(デハ715+クハ725)。手前の電車がクハ725です。

ところで今から40年前の学生時代。私はこの京王帝都電鉄井の頭線を走る3000系はよく乗っており、当時は旧1000系(緑色の電車)がまだ現役だったこともあり最新電車のイメージがありました。

それにしてもよもやこの電車を自らの手で運転をする日が来るとは隔世の感があります。

2014年07月03日 20時36分

上毛電気鉄道運転体験(6)デハ101と特急「りょうもう号」。

西桐生駅のホームに出てみました。

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そのレトロ感たっぷりの光景の中にありデハ101の姿はそのまま開業当時を髣髴(ほうふつ)させます。

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ただそこだけを切り取ればそうなのですが、周りはやっぱり平成かな?

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さてツアーはここから「大胡電車庫」に向かいます。そして赤城駅が近づいて来た時、何と「りょうもう号」と併走。もっとも愛知県一宮市でかって繰り広げられた東海道本線「こだま号」と名鉄「パノラマカー」のような互角の競争(私は見たことはありませんが…)ということには至らずでしたが、それでもなかなかいい勝負でした。

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りょうもう号は10:37の定時に赤城駅到着。これを見られたのは結構お得感がありましたが、果たして上毛電鉄がこの出会いを狙ってダイヤを作ったかどうかまでは定かではありません。

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そしてデハ101の降り際に車内を撮影。緑色のシートが印象的です。

2014年07月02日 20時21分

上毛電気鉄道運転体験(5)登録有形文化財・西桐生駅。

上毛電鉄には国の「登録有形文化財」が数々あります。

*粕川橋梁1基

*渡良瀬川橋梁1基

*大胡駅舎1棟

*大胡電車庫1棟

*大胡変電所1棟および鉄塔1式(4基)

*荒砥川橋梁1基

*西桐生駅舎1棟 プラットホーム1棟

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ということで、西桐生駅でデハ101を下車したらまずは平成17年12月26日登録の駅舎にご挨拶。

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デハ101同様、この建物も昭和3年の開業時から使われています。

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本当に味があります。

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改札から覗くホームも昭和バリバリ。映画の中で登場する理由もよく分かります。中京テレビも製作に参加している2010年9月25日公開の「君に届け」でも登場していました。



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!