7月26日の話が終わりましたので平成26年(2014年)6月1日(日)に戻ります。
大船渡市の宿泊施設はこの5月時点では予約が取り難く、一般的なホテル予約サイトで空きがあることは稀と言うか私が探した限りでは皆無でした。
今回宿泊した大船渡プラザホテルですが、個別にホテルのサイトでも確認し、その上で大船渡での宿泊を一旦は諦めていました。
でも「ひょっとして」と思い出かける2週間前にアクセスしたら奇跡的に1室が空いており予約することが出来ました。地元のタクシーの運転手さんの話でも最近は宿泊施設が増えてはいるもののまだまだ足りておらず「よく取れましたね」とのことでした。
さてこれが大船渡プラザホテル。2階まで浸水したとの事ですが、ここ大船渡にあって一早く営業を再開し、地元の復興に貢献したと聞いています。
そうして宿泊したホテルからの眺望。“復興”という2文字の遠さをここでも実感しました。
同じくホテルから撮影したJRのBRT。
朝、ホテル周辺を散歩していたら直ぐの場所に、BRT「大船渡駅」を見つけました。ここにJR大船渡駅があったのだそうです。
オハフ33の車内。
写真にぼかしをかけ、色を調整して昭和の夜行列車の雰囲気を作ってみました。ただの宴会にしか見えないとしたらそれはあなたの心が「平成」しているのでしょう。
白熱灯が気持ちを高ぶらせます。ところでこのオハフは本来、トイレ用に繋がれている車両で、こうした車内宴会を想定したものではありませんが、大井川鐵道的にはOKとのことで、こうして先回もそして今回も堪能しました。もっともそんなことをしているのは私たちのグループだけ(しかも全員)で、他の方たちは往復とも本来の“宴会場”で楽しまれていました。
こちらは一昨年の車内。これだけ楽しませてもらっているので、つまみの空き袋とかは今回もちゃんとこの車両から撤収しています。後片付けの精神はブラジル/ワールドカップにおける日本人サポーターの行動の前から日本の伝統となっていたのかもしれません。(写真は少し加工しすぎました。反省)
楽しい時間の過ぎるのは本当に早く、20:44に新金谷駅でフィナーレ。列車と反対側の金谷駅送り込み電車に乗車。2時間40分ほどの宴会時間は程よい長さですね。来年もこの地に来ることを心の中で誓いました。
金谷発21:05の電車で私は浜松に向い、新幹線に乗り継いで名古屋に戻りました。ところが…。参加したのは名古屋の鉄ちゃんが多いのですが、お二人が何と夜の9時過ぎに逆方向(静岡方面)に乗車。その目的地は熱海だそうで「明日(27日/日)は伊豆急でんしゃまつりだ!」と張り切っていました。元気だなあ…。おっと、人のことは言えない。。。
平成26年(2014年)7月26日(土)18:00ジャスト。ホイッスル1発とともに列車が動き始めました。
2年前に一度この列車にのり、その魅力に取り憑かれた私です。昨年は駄目でしたが、今年は満を持しての参加です。
料金は6000円で、新金谷~千頭間の列車往復(金谷までの送迎電車あり。宴会場の送迎バスは何度も乗っていますが、送迎電車はここ位?でしょうか)とビール&サワー飲み放題+ご覧のおつまみ+団扇が付いています。持ち込み自由なので各人の好きな飲料やプラスのおつまみがテーブルを賑やかにしていました。灰皿は使えますが、実際にここで使う人は少ないと思います。
窓は全開。昼の暑さが信じられないほど涼やかな風が客車の中を渡っていきます。時々『お客さん』が入ってきますがこれもビール列車ならではの楽しみです。そうそうっ、トンネルでは微かに煙の匂いも…。
千頭駅には19:13着。トーマスグループのデコレーションもここまでやれば“本物”ですね。ここにトーマスも並んでいた時は凄い人だったそうですが、流石に午後7時過ぎともなれば…。
夜の帳(とばり)が下りた19:30。いよいよ夜汽車を楽しむ昭和の大人の時間が始まりです。
今年の大井川鐵道はこの話題で持ちきり。
この写真は鉄友のあそびにんさんが7月26日に撮影されたもの。あそびにんさん、ありがとうございました。
でも私は運転やイベントが全て終わった午後5時過ぎに新金谷に到着しました。右側に停車中の『近鉄特急』が私の乗ってきた電車です。
目的は「大井川納涼ビール列車」。浜松で遊んだ後は、大井川の川風に吹かれながらの宴会です。今回は鉄道友の会の方に誘われての参加で、総勢は21名でした。今回の参加者は私と同じように浜松工場に行っていた方もおられましたが、あそびにんさんの様に機関車トーマスの撮影に汗を流していた方もいらっしゃいました。鉄活の後のビールは本当に美味い!のです。
と、その前に、トーマスを一目見たいと車庫に行ったのですが、車庫の見学は残念ながら17時までで、これが精一杯でした。
おまけですが、トーマスのC11227。一昨年は青い「SLくん」でした。(平成24年7月28日撮影)この時も走行には間に合っておらず、こんな写真しかありません。
7月26日は「浜松工場 新幹線なるほど発見デー」の次に大井川鉄道まで出かける予定(「きかんしゃトーマス」が目的ではありません)があったため、3時半頃までにシャトルバスに乗るべくメインイベント終了後は工場内を足早に見て周りました。
まずはバラスト整理車。
さて保守車両もさることながら仕事的に気になったのはこの映像と音声を衛星経由で送る衛星通信車。基本的にテレビ局の衛星中継車と同じものでこれをJR東海が持っている事に面白いと思いました。
浜松工場内に3線区間があるのは知りませんでした。
ノーズ部分を公開したN700系。
こうしたモノが見られるのも工場公開の面白さですね。
さてシャトルバスを待っているときに午後3時となりイベント終了。その時、周りにいたシャトルバス担当のチーフの方が、「私たちの本番はこれからです」とインカムで檄を飛ばしていたのが印象的でした。
浜松工場 新幹線なるほど発見デー(了)
今回の嬉しいサプライズはそれだけではありませんでした。私が落選していた「ドクターイエロー車内見学」も出来たこと。
こちらも鉄友さんから「1枚で5名入れるのですが、同行予定の方に急な仕事が入り、1名の空きが出ました。稲見さんも明日は浜松ですか?」との問合せ。今回は一度は浜松工場を見ておきたい思っていたこともあり、行く予定をしていたのでありがたく申し出を受けました。勿論二つ返事であり、持つべきものは(鉄)「友」と思った次第です。感謝感激雨あられ。
車内見学券が黄色いのもご愛嬌でした。
まずは先頭車前で記念撮影。なおここに写っているメンバーは4人家族+私ではなく、撮り鉄+ママ鉄+子鉄+子鉄+乗り鉄(私)という図式です。(笑)
車内撮影が禁止ということで、一応乗った証拠写真としてこんな構図で一枚。なおこれは同行の撮り鉄さんの真似っこです。
※車内には機密が詰まっているというのが撮影禁止の理由でした。また見学は7号車から乗り込み、4号車まで順番に回るルート。5号車の観測ドームも下から見上げてきましたが、それはそれとして私には「成程」「こんな風になっているのか」「へーっ」の連続でした。
4号車の台車を間近に撮影。これを何枚も撮影しているのはうちのグループ位。そりゃそうだよね。
最後にもう1枚、記念写真を撮影してドクターイエロー車内見学を終えました。
今年の「浜松工場 新幹線なるほど発見デー」では事前申し込み・抽選で(大人が、というか大人も…)参加できるイベントがあり、その一つが運転台見学でした。
※ここから先は、抽選に落ちた方は見ない方が良いかもしれません。
12:50集合の回がいよいよ始まり「N700 ラージA」の文字を横目に、車内への乗り込みです。運転台見学は「N700A」「N700」「700」と3コースあり、どれに乗れるかはある種の運。もっともその前にそもそも『当選』というハードルもあります。折角乗れるのなら最新の「A」が良いと思うのが人情ですよね。
目に飛び込んできた運転台。N700とN700Aでどれほどの違いがあるのかという知識の無い私ではありますが、広い意味でのN700の運転台はリニア・鉄道館の運転シミュレータ以来です。
そしてそこに座っての記念撮影。係りの方から「レバーに手をかけても大丈夫ですよ」と声をかけられその気になってこんなポーズをとりました。ただ1点だけ致し方ないのですが、運転室内の滞在時間は1グループ2分となっており、係りの方がストップウォッチで計っているので「延長」は絶対に不可。同行者の撮影後に、私のこのポーズを撮影してもらって時間切れ。ただ出来る限り多くの方の見学してもらいたいでしょうからしょうがないですね。
さてこの場所に来ることが出来たのは鉄友のおかげ。前日(25日)に「仲間内で1組当選しているのだけれど、もう1人入れるのでご一緒しませんか?」との嬉しい連絡。二つ返事(気持ちよく直ぐに承諾)よりも速攻で「よろしくお願いします」と返事をしました。
浜松駅到着時には、実は「タクシー」という選択も頭をよぎったのですが、タクシー乗り場にタクシーの姿は無く、一方で待っている人はウルトラ長蛇の列で、そのためシャトルバスを使うことにしたのですが、これはこれで「甘い考え」であることを知らされるまでにそれほどの時間はかかりませんでした。
写真を撮影したのは行列の折り返し地点で、道路左側の遥か彼方がバス乗り場で、道路右側にも待っている人の列が延々と続いており、結局10:15頃から並び始め、バスに乗ったのは約90分後。お昼前に何とか浜松工場に辿り着きました。因みに帰りの待ち時間は1時間弱でした。
※往路の待ち時間は30分程度と勝手に思い込んでおり、運賃がかかることとバス停から少し歩くのを承知の上で路線バスを使う情報通の方がいることを後で知りました。また、行列に並んだときに、係りの方から最大90分待ちとは聞いており、納得の上で並んでいました・・・こうして私の初・浜松工場見学はスタートしました。
まずは「車体上げ」。
半開きの乗降用ドアを見るというのも新鮮ですが、やはりそれを下から眺めるのは面白い!の一言です。
そして吊り下げられた車体は目の前を通り過ぎていきました。