2014年09月30日 21時09分

マンクス電気鉄道パートⅢ(2)ベビーカーはトレーラーに乗車。

オープンデッキの車両(トレーラー)には、区割りされた木製のシャッターがあります。

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もっともそれを閉めると車内のその場所周辺は暗くなるので、シャッターの利用方法としては恐らく夜間やシーズンオフに車両を留置する際、防犯のためであったり車内への雨風を避けるためと思っていたのですが、何と乗務員スペースにベビーカーを置き、それが外に転がりでないようにするストッパー代わりにも使われていました。

ロングシートの電車も、クロスシートのオープンデッキ車両も確かにベビーカーを置く余裕はなく、特にオープンデッキではそれを置くこと自体が危険そうでした。

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さてラクシー駅は、マンクス電気鉄道とスネーフェル登山鉄道はほぼ同時発。時刻表ではラムジー行きは10:10発、スネーフェル山頂行きは10:15発なのですが、続行運転の1両を先発させたのでしょうか?

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山に登っていく電車はフェル式鉄道区間に入りました。

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ラクシーの街越しに坂を駆け上がる電車を見送り。

※2両写っていますが、右側の電車はラクシー駅への進入待ちと思われます。

2014年09月29日 21時02分

マンクス電気鉄道パートⅢ(1)再びダグラス・ダービー・キャッスル。

平成24年8月7日(木)、マン島は晴れ。

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朝日が眩しい。

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ホテルからダグラス・ダービー・キャッスルまでは歩いて5分ほど。いよいよラクシーから先、ラムジー(Ramsey)までの昨日乗れなかった区間を乗ります。

乗車したのは9:40発のラムジー行きでマンクス電気鉄道の始発電車です。

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前日は心の余裕が足りずあまり車両の写真を撮影していなかったのですがこの日は余裕!ヘッドライトの造形美に思わず惚れました。

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車内は満席。私はオープンデッキのトレーラーの最後列の真ん中にやっと席を見つけ乗り込みました。この電車、乗り切れなかった乗客もおり、さてその人たちはどうしたのだろうと心配になったほどです。

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踏切では、2階建ての路線バスも古典電車の通過を待っていました。

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そしてスネーフェル登山鉄鉄道との乗換駅、ラクシーに到着。何とこの駅で殆どの乗客が下車し、スネーフェル山に向かっていきました。ということはここからラムジーまでは観光鉄道とは言い切れない???とその時は思ったほどです。(ラムジーに着いたら杞憂と分かりました)

そうそう、当然のことながら登山鉄道の方は2両が待っていました。

2014年09月28日 19時52分

マンクス電気鉄道パートⅡ(2)推進運転で車庫に戻る。

16:55のほぼ定時。ダグラス・ダービー・キャッスルに到着。

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17:00発の馬車鉄道は既に待っていました。乗り継ぎ時間が5分しかなかったので、コミコミショットはこれ位しか思い付きませんでした。それにしても電車は左に僅かに写るだけで、馬車はやや遠景。資料写真としても苦しいですね。

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ところで乗ってきた電車は車庫入り。どうやって帰って行くのかと思いきや想定外の推進運転。良いものを見せてもらいました。

ラクシーから先、ラムジー(Ramsey)までの残りの区間はまた明日。日付が変わるのでパートⅢとします。

2014年09月27日 20時48分

マンクス電気鉄道パートⅡ(1)ラクシーからダグラスへ。

スネーフェル登山鉄道を完乗し、ラクシーに戻ってきました。ということでここからはマンクス電気鉄道パートⅡの始まりです。

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オープンデッキの客車を牽いた電車が16:20に入線。ここが始発で16:25の出発です。

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オープンではない電車の方の車内。板張りのシートもレトロ感たっぷりです。

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板張りの屋根に白熱灯。

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アーチ状の窓ガラスの向こうに広がるアイリッシュ海。私にとっての絶景は窓枠という味付けなしには語れません。

2014年09月26日 20時07分

スネーフェル登山鉄道(6)山頂。

下山する電車は15:40発。到着が15:15でしたので25分の時間が山頂散歩の時間です。

少し忙しいですが、その25分で山頂を往復することが可能です。もっとも電車は30分間隔なので、そうはせずにゆっくりと散歩し、カフェでお茶を飲んだりする人が結構いる感じで、はたまた歩いて下山する人もいるとのことでした。 2014_08_06 マン島_249

さて山頂近くから「山頂駅方面」の眺望。緯度の関係と標高、そして風が強く、防寒対策が十分でない私は早々に退散。一応、長袖のシャツにウインドブレーカーは重ね着していたんですけどね…。

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下山して山頂駅に戻った時に撮影した一枚。やっぱり良いなあ。考えてみればこの程度の山の高さで木が見えない広々とした風景というのは日本では北海道であってもないかも?ですね。

 

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16:10の定時より少し早くラクシーに戻りました。

ダグラス行きの電車は16:25発なのでしばしまったり。

2014年09月25日 20時06分

スネーフェル登山鉄道(5)これが登山鉄道の電車だ。

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こうしてこの電車を改めて見ると本当に惚れ惚れします。日本でもこんな電車があったら良いのにとつくづく思いました。でもどこを走ったら良いかは思いつきませんが…。

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車内は木製(簡単な構造の)転換クロスシート。乗車時間が知れているのでOKですが、長時間になるとこのシートでは少しつらいかも?です。(私の個人的感想です)

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フェル式鉄道の足回り。先頭部に潜り込むと台車の前にレールを挟むようなものが見えましたが、これをブレーキにして下山するとは思えず、更に後ろに回るとピカピカに光った横向きの車輪がありました。

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これでレールの間の“レール”を挟んで下りるのであろうと察しがつきました。(鉄道会社の方の確認は取っていません)

いわゆる駆動する車輪の踏面部分には砂撒きらしきものもあり、如何にも登山鉄道です。

 

 

 

 

2014年09月24日 20時03分

スネーフェル登山鉄道(4)スネーフェル山頂駅。

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マン島の西側に広がるアイリッシュ海。この日は天候に恵まれていたのでご覧の絶景が旅心をくすぐります。車掌さんが「「ここからは左側に座りなさい」と言ってくれたことに納得!&感謝しつつ楽しんでいました。 2014_08_06 マン島_234

いよいよスネーフェル山頂駅。ポイント部分に曲線がないのはともかく、この写真はどこかが『不思議』です。

そうっ!あるべきレールが無い!これで事足りるということでしょうが、私が相当に驚いた事は皆さんに察してもらえると信じています。 2014_08_06 マン島_237

電車を降りたところでもこんな絶景が広がっています。

2014年09月23日 20時01分

スネーフェル登山鉄道(3)フェル式鉄道とは?

スネーフェル登山鉄道は、フェル式鉄道というシステムを使って急勾配を上り下りします。

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雄大な風景の中を3本のレールが突き進んでいます。

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「Fell mountain railway system」(フェル式鉄道)とは一見、ラックレール式にも見えますが、歯車のようなものは使っておらず、ただのレールです。上りの時は使わないとの事ですが、下りの時はこのレールを挟む機器があり、それをブレーキとしているようです。

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運転士さんは如何にも重そうなノッチを思いのほか小刻みに動かしており、勾配やカーブに合わせての運転は経験が必要であろうと察しました。

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一昨日UPした写真の乗降用のステップ部分はこんな感じで特に塞がれている様子が無く、夏場の運転だけだからこれで良しとされているのか、それともここを塞ぐ寒気よけのものがあるかどうかは分かりませんでした。それとこの運転士さんのいる場所は、私は気軽に立ち入ってしまいましたが、本来どうなっているかは分かりません。ただ「入って良いか?写真を撮影して良いか?」は事前にちゃんと聞いており、運転士さんが頷いたのでここで撮影しています。

観光鉄道なのでおおらかなのかも知れませんが、皆さんも入られる時は「許可」を得たほうが良いでしょう。

(私の英語)

「This space photo OK?」…せいぜいこの程度です。

参考までに運転士さんは私がカメラを向けているのも承知しておられます。

2014年09月22日 19時59分

スネーフェル登山鉄道(2)巨大水車。

マン島名物の巨大水車(The Great Laxey Wheel)。

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電車も一時停止をして写真撮影タイム。

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望遠でUP。世界最大の動く(現役の)水車とのことで、そう説明されればそうだろうなあと実感です。大きさもさることながら美しさも『世界一』とさえ思いました。

水車は電車の右側に見えるので、乗車するときは右側の席に座るのがお勧めです。とか言いつつ、どこでどう見ても日本人の、しかもおっさんが一人で乗っているということからか車掌さんが「右側に座ると景色がいいよ」と勧めてくれたので、たまたまそうしていただけです…。それは車内が空いていたこともありますが、途中で「ここからは左側に座りなさい」と教えてくれたりもして、その辺りは流石に観光地です。

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この登山鉄道は複線となっているのですが、何と右側通行で、途中で行き違う電車は進行方向左側に見え始め、そして消えていきました。理由は分かりませんが不思議な気がしました。

2014年09月21日 20時55分

スネーフェル登山鉄道(1)ラクシーを出発。

スネーフェル山は標高2036フィート(620メートル強)のそれほど高い山ではありませんが、ここマン島にあっては最高峰で、その頂上からの眺望は絶景とのこと。そしてそこに登るための電車・スネーフェル登山鉄道(Snaefell Mountain Railway)がラクシーから出ています。

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まずはデッカイ集電装置のお出迎え。これもビューゲルと呼ぶのでしょうが、日本の路面電車に付いていたビューゲルとは一味も二味も違います。

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運転室内の装置もどれがどういう役目なのかがよく分からないものもありますが、どれもこれも年代物には違いないはずです。

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 14:45のほぼ定刻に出発。隣にはマンクス電気鉄道のラクシーで折り返す電車の引込み線が併走しています。

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そこには私がここまで乗ってきた電車が丁度ポールの方向転換をしていました。

登山鉄道は3インチ6フィート(1067ミリ)ゲージでマンクス電気鉄道は3インチゲージ。その違いも楽しみつついよいよ急坂に差し掛かり“登山”を実感させる区間に突入です。



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!