2014年10月20日 20時26分

和歌山電鐵(2)登録有形文化財。

南海22000系電車⇒和歌山電鐵2270系電車。ズームカーという呼び方が馴染んでいる私ですが、車両の扉の位置が若干変わっているのがチト見慣れないですね。でもこの扉位置はデザインのバランス的には悪くありません。

2014_09_27近鉄・阪堺・和歌山_77

さて今日は「古きを訪ねる旅もまた楽しからずや。」というお話しです。

ここ伊太祈曽(いだきそ)駅は、車庫もあるこの鉄道の拠点駅で、私は最初からここで途中下車をする予定でした。

その目的は、和歌山電鐵の施設が今年の4月25日に国の登録有形文化財に登録されたことにあります。

(両備グループHPから抜粋、転載)

●大正5年、大橋-山東(現:伊太祈曽駅)間に山東軽便電鉄として開設以来、現在まで現役で使用している検査場やプラットフォーム、鋼製橋梁など5件が国の登録有形文化財に登録されました。

●伊太祈曽駅の検査場は、大正5年に完成した中央部と後から増築された建物からなり、屋根は木造トラスで支えられ、整然と並んだ28連の木造トラストは壮観です。

●伊太祈曽駅プラットフォームと上屋は、開業当時の石積みの姿を良く残しているし、上屋も戦前に中古レールを骨組みにしたままで建っています。

2014_09_27近鉄・阪堺・和歌山_94

2014_09_27近鉄・阪堺・和歌山_96

1)和歌山電鐵貴志川線伊太祈曽駅検査場

(文化庁HPの解説文から転載)

和歌山電鐵伊太祈曽駅構内の東側に西面して建つ。桁行五二メートル、梁間七・六メートル、切妻造の木造平屋建で、南面に片流れの附属屋を付ける。小屋組は丸太を用いたキングポストトラスで、床にはピットを二本設ける。木造の車両検査場として貴重な遺構。

2014_09_27近鉄・阪堺・和歌山_88

2)和歌山電鐵貴志川線伊太祈曽駅プラットホーム及び上屋

(文化庁HPの解説文から転載)

和歌山電鐵伊太祈曽駅構内西側に位置する、延長四三メートルの石積プラットホームと桁行一五メートル梁間二・四メートルの上屋である。上屋は古レールの柱と山形に組んだ梁を一体化した躯体で母屋を受け、軒先にデンティル形の飾り板をあしらう特徴的な形式。

 

(鉄道)文化財を訪ねる和歌山の旅。皆さんにもお勧めです。是非、伊太祈曽駅で途中下車して下さい。まあ欲を言えば検査場がもう少し見えるといいですね。



ADVERTISEMENT

電子書籍「稲見駅長の鉄道だよ人生は!!」
稲見駅長の鉄道だよ人生は!! ―各駅停写の旅―

カレンダー

2014年10月
« 9月   11月 »
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031  

プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!