南海22000系電車⇒和歌山電鐵2270系電車。ズームカーという呼び方が馴染んでいる私ですが、車両の扉の位置が若干変わっているのがチト見慣れないですね。でもこの扉位置はデザインのバランス的には悪くありません。
さて今日は「古きを訪ねる旅もまた楽しからずや。」というお話しです。
ここ伊太祈曽(いだきそ)駅は、車庫もあるこの鉄道の拠点駅で、私は最初からここで途中下車をする予定でした。
その目的は、和歌山電鐵の施設が今年の4月25日に国の登録有形文化財に登録されたことにあります。
(両備グループHPから抜粋、転載)
●大正5年、大橋-山東(現:伊太祈曽駅)間に山東軽便電鉄として開設以来、現在まで現役で使用している検査場やプラットフォーム、鋼製橋梁など5件が国の登録有形文化財に登録されました。
●伊太祈曽駅の検査場は、大正5年に完成した中央部と後から増築された建物からなり、屋根は木造トラスで支えられ、整然と並んだ28連の木造トラストは壮観です。
●伊太祈曽駅プラットフォームと上屋は、開業当時の石積みの姿を良く残しているし、上屋も戦前に中古レールを骨組みにしたままで建っています。
1)和歌山電鐵貴志川線伊太祈曽駅検査場
(文化庁HPの解説文から転載)
和歌山電鐵伊太祈曽駅構内の東側に西面して建つ。桁行五二メートル、梁間七・六メートル、切妻造の木造平屋建で、南面に片流れの附属屋を付ける。小屋組は丸太を用いたキングポストトラスで、床にはピットを二本設ける。木造の車両検査場として貴重な遺構。
2)和歌山電鐵貴志川線伊太祈曽駅プラットホーム及び上屋
(文化庁HPの解説文から転載)
和歌山電鐵伊太祈曽駅構内西側に位置する、延長四三メートルの石積プラットホームと桁行一五メートル梁間二・四メートルの上屋である。上屋は古レールの柱と山形に組んだ梁を一体化した躯体で母屋を受け、軒先にデンティル形の飾り板をあしらう特徴的な形式。
(鉄道)文化財を訪ねる和歌山の旅。皆さんにもお勧めです。是非、伊太祈曽駅で途中下車して下さい。まあ欲を言えば検査場がもう少し見えるといいですね。
平成26年9月27日(土)。和歌山駅の西口にほど近いホテルにチェックイン。
それから東口に移動し、和歌山電鐵貴志川線に乗ることにしたのですが、和歌山駅の改札はJRの管轄で1日乗車券を購入するためにJRの乗車駅証明書をもらい、JR駅構内の和歌山電鐵和歌山駅の窓口に向かいました。こういうシステムなんですね。知りませんでした。
さて目的の1日乗車券を購入。駅員さんが「2014」「9」「27」を削って私に渡してくれました。なおイラストは「いちご電車」でした。
乗車したのは14:48発の貴志行き。
和歌山電鐵には「いちご電車」「おもちゃ電車」「たま電車」と楽しい電車が一杯ですが、スタートはノーマルな電車を選びました。
伊太祈曽(いだきそ)駅で途中下車。
たま駅長の「千客万来」のお出迎え。流石和歌山電鐵です。
近鉄鶴橋駅でJRへの振替乗車票をもらいました。
実は私は鉄道会社をまたいだ振替乗車を体験した記憶が無く、恐らくこれが人生初の経験で、振替乗車票なるものを反射的に撮影してしまいました。(笑)
鉄ちゃんはやっぱり懲りない人種ですね。というかこの期に及んでへこたれないという表現の方があっていそうです。
しかし、、、大阪環状線の電光掲示板に出ていた「11時39分」の文字。その時、時刻は12・19で、果たしてこうしてぐるりと回ってきたことが所要時間的に早かったのかどうか自信が無くなりました。でも今更そんな愚痴を言っても時間が巻き戻っていくわけも無く、まあ振替乗車票という「良いもの」を見せてもらったと諦めることにしました。(涙)
かくして12:28頃に天王寺駅に到着しました。
平成26年9月27日(日)。
橿原神宮前駅構内をもと来た道を「とぼとぼと」というわけにも行かず急ぎ足で戻り、停まっていた西大寺行きの普通電車に乗りました。
大和八木からは11:41発の到底座ることを許されない急行に乗車。でも運良く五位堂の駅で何とか座れて一息。
本当は多少鶴橋到着が遅れてもその後の特急に乗り確実に座りたかったのですが、振替輸送では別途特急券が必要で、空いている席に座る事は全席指定のルール上、出来ないと断られました。また改めてお金を払って特急券を発券するというのも想定が無いとの事で断られました。
※そう言えば窓口では『払い戻し』の話しが出ませんでした。また窓口の駅員さんはどこかに電話で問い合わせておられ、きっとこれまで例の無かった申し出だったのかも知れません。
とそのうちに鶴橋到着。JR大阪環状線に乗換えです。