2014年11月14日 20時21分
奈良県五條市HPからの転載。
≪幻の五新鉄道≫
明治末期、五條市から十津川をつたい新宮市までを結ぶ「五新鉄道」の建設熱が高まりました。昭和12年(1937)から着工され、吉野川横断の橋脚、生子トンネルの貫通まで至りましたが、太平洋戦争が始まり資材不足等の理由で、工事は中断されました。戦後、工事が再開され、昭和34年(1959)に五條-城戸間の路盤工事が完成し、軌道敷設等の工事を残すのみとなりましたが、経済社会情勢等の変化によって、五新鉄道の夢は叶うことなく中断されました。
つまり国鉄和歌山線五条駅と紀勢本線新宮駅を結ぶ鉄道は建設工事が始まったものの結局未成線で終わったということなのですが、路盤が完成していた五条~城戸(読み方はじょうど)間はバス専用道として使用され、国鉄バス⇒西日本JRバス⇒奈良交通と運営事業者が変わりつつも路線バスが通っていました。
ところがこの区間にあるトンネルが崩落の危険性があることが分かり、今年の9月30日をもって通行終了となりました。
それでその専用道区間を走るバスツアーが行われることになったのです。ただこのボンネットバスは同区間を路線バスとして走った事はないそうで、今回は全くの“企画”です。
運転席も…。
時計と手回し方向幕も…。あまりにも魅力的です。鉄ちゃんじゃなくても十分の「萌え」ます。
ところで最初の写真の「3号車」ですが、バスが3台連なって走ったということではなく3便目の意味です。この日は2回開催されたこのツアーですが、翌29日、30日は3回運行されており、私の参加したツアーの時間が他の開催日の3便目と同じだったことによります。