2014年12月21日 19時17分

小坂鉄道レールパーク運転体験(7)運転体験の醍醐味。

DD131の運転台座席からの展望をご覧下さい。

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昨日の写真の方が分かりやすいですが、実際には機械室の部分があり思ったよりも視界は限られます。

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特に機関車の先頭部分は見えません。終点で実際に停めた位置を確認すると、赤い棒の停止位置より少し手前に車端がありました。指導機関士さんの話しでは、人は慎重になると早目にブレーキを掛けるとのことで、停止位置を越える人より手前に停車する人の方が多いそうです。

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これは緊張するとこうなるとの1例。ほんの一瞬ですが前照灯と尾灯が同時に点いていました。

実は私もやらかしたのですが、エンド交換(進行方向の運転台に移動する)をする際、前照灯を消すより先に尾灯を点けてそのまま「ああっ」と気付くまでの状態なのですが、私だけでなくと良かった!としておきます。(笑)

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運転台にある竹ぼうき。車体に降った雪はこれで掃くのが良いのだそうです。こんな話しを聞けたりする緊張の中にも楽しい運転体験。

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懐かしの同和鉱業キハ2100形気動車は駅構内に置かれています。運転体験時又はレールバイクもしくは観光トロッコに乗ってもこの車両を見ることが出来ますが、小坂駅のホームからはあまりよくは見えません。その行く末が心配です。

2014年12月20日 19時15分

小坂鉄道レールパーク運転体験(6)いよいよ運転。

お待たせしました。いよいよ運転の本番です。先に感想を書きます。このディーゼル機関車の運転体験は面白い!の一言に尽きます。

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素人なりに気動車、電車、電気機関車、蒸気機関車、エンジン付き自走トロッコと経験を積んでからここに来たこともあってか、この日、やっと緊張の中にも楽しさを感じるようになった気がしました。(私は、話は盛れるだけ盛る習性があります)

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小坂鉄道でのお気に入り①

タブレットの収受。2014_11_09小坂鉄道レールパーク_129

 

小坂鉄道でのお気に入り②

出発合図は「小坂鉄道流」。

写真の方はこの運転体験会が始まる時に、以前小坂鉄道に勤務されていた方たちに話しを聞いたりして往時の手法を再現したそうです。因みに国鉄式とは異なっているそうです。

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小坂鉄道のお気に入り③

国鉄DD13形とは似て非ざるを実感。実は今回の2つ前の写真で、「えっ!」と気付いた鉄友がいます。

何が違うかは小坂鉄道レールパークのウェブサイトでご確認下さい。

2014年12月19日 20時13分

小坂鉄道レールパーク運転体験(5)DD131のこと。

事前の座学が終わり、運転するDD131の見学。(DD130形の説明は小坂鉄道レールパークのウェブサイトをご覧下さい)

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さあーっ!!いよいよだ!と気分が高まります。特にディーゼル機関車の運転は今回が初なので尚更です。

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普段見えないもの①

砂箱の中の砂。滑らないお守りで持って帰ろうかと思ってしまった。(笑)

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普段見えないもの②

スノープラウの上げ下げ。まずは冬バージョン。

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次に夏バージョン。

さてここまでで午前中の日程が終了。

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腹ごしらえは小坂町名物「かつらーめん」。見たとおりのとんかつの乗ったラーメンで、この日はレールパークから車で数分の場所にある「日本料理 奈良岡屋」さんで頂きました。レールパークに運転体験に出かけたときの定番になりそうです。

※詳しくは検索⇒「かつらーめん 小坂町」

(余談)

今回の運転体験が始まる直前、全5人の参加者の一人から「中京テレビの方ですよね」と声をかけられビックリ。何と北海道三笠鉄道記念館の「SL機関士体験クラブ」参加時に、ボランティアスタッフとして参加され、私も大変お世話になった方でした。このラーメンはその方と同行で食しており、やはり食事は一人より複数が美味しいと改めて実感した次第です。

2014年12月18日 20時10分

小坂鉄道レールパーク運転体験(4)ナロー時代の遺構が残っている。

運転の本番までなかなか行き着きません。

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レールパークから少し歩いたところにこんな鉄橋の遺構が手付かずで残されています。これは小坂から大館に向かう“本線”ではないのは直ぐに見当がつきましたが、それ以上の調査を今回は出来ませんでした。(ナロー?だとか)

廃線跡めぐりをする人にとって、小坂鉄道は本当に楽しい場所でしょう。

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小坂駅構内に残るナローの蒸気機関車と客車。「ひょっとして」という気持ちはあったものの再び出会えて嬉しくなりました。もっとも初めてここを訪れた人は昭和の時代から保存されていたとは気付かないかも?です。

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駅構内ではこんなレールバイクに乗って楽しむことが出来、家族連れやグループが乗車する姿を見かけました。

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レールへの塗油作業。実務的な面もあるようですが、きっとこれもレールパークのイベントの一つではないかと思いました。であればそのアイデアが面白い。

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小坂鉄道名物「ラッセル車」。「ラッセル操作体験」として、この車のウイングの操作体験も今後実施するとの事ですが、やってみたいと思いつつ、その動く姿は車内(運転台)からはあまり見えないかも?とのこと。さて「どうするの、私。」なんて考える前にまずは先着順の申し込みに勝てるかどうか?日程的に参加できるかどうか?更に言えば冬場にどうやって小坂の町に行き着くか?課題は多い。(もう行く気まんまん・・・)

と書きましたが、これは11月9日時点でのこと。その後、小坂鉄道レールパークから実施が発表されていましたが、今は下記の通りとなっています。次に期待!しよう。(涙)

1月10日(土)は定員に達しました。
2月14日(土)は定員に達しました。
3月14日(土)は定員に達しました。 

2014年12月17日 19時08分

小坂鉄道レールパーク運転体験(3)平成26年の小坂鉄道。

まだまだ本題に入れない。もう少し前振りにお付き合いを。

さて平成26年11月9日の小坂鉄道レールパーク。

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何だかガランとした感じですが、まだ午前9時の開館前です。

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駅はまだ現役そのもの。駅舎の外観はきれいに塗り直された感じです。あっ、「現役そのもの」という表現は不適切かもしれません。今も小坂鉄道レールパークの玄関として活用されているのですから。

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運転体験の講習開始時間が10時だったので、それまでの時間を使い構内を探検。

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タブレットがいい味を出していました。こういう工夫は大事ですね。昭和の「鉄」心がくすぐられました。

2014年12月16日 20時07分

小坂鉄道レールパーク運転体験(2)同和鉱業だった頃の思い出。

昭和52年9月1日の小坂駅。

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明日、平成26年の小坂駅をUPしますので、新旧比較はそれでして下さい。(相変わらず不親切な当ブログです)

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小坂駅での風景。

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そしてこの鉄道が狭軌の時代の面影を伝える蒸気機関車と客車。小坂駅の写真は以上、3枚だけで終了。乗り鉄であってもあまりに何も撮影していないことに愕然としていますが致し方ありません。当時の私はそんな感じの「鉄」でした。

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一方の終点「花岡駅」。当時は時間があれば駅舎だけ撮影しておくパターンでした。つまり時間が無ければ駅舎の写真も残っていない終着駅があります。今考えると残念でなりません。

2014年12月15日 19時05分

小坂鉄道レールパーク運転体験(1)昭和52年9月1日。

中京テレビに就職した昭和52年(1977年)、私は本格的に日本の全鉄道乗破(当時はケーブルカーを除く)を目指しました。

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就職して始めての夏休みは東北の鉄道制覇の旅。その9月1日のルートがこの図になりますが、まあ当時はこんな感じでひたすら修行をするが如く乗りまくっていました。因みに宿は当然、飛び込み。市町村の代表駅の駅前には大抵商人宿(今や死語…)があり、よほどのことが無い限り泊まる事が出来ました。もっとも相部屋もありでしたが、それでもOUTな時は夜行列車が走る線(停まる駅)までとりあえず出て、何とか一夜の寝場所を確保したこともありました。(最終手段はそうっ!ステーションホテル、つまり駅寝)

それも今や思い出です。

話を小坂鉄道に戻しますが、小坂鉄道は当時、同和鉱業の路線であり、旅客列車はその花岡線と直通運転していました。

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どちらにしても同じ会社なので乗車券は当然1枚。

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小坂駅の入場券。

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花岡駅の入場券も今や昔の思い出の世界です。

さて表題の小坂鉄道レールパーク運転体験ですが、廃線となった小坂鉄道の小坂駅がレールパークとして整備され、そこでDD(ディーゼル機関車)の運転体験が出来るようになりました。希望者は多いとのことですが何せ先着順なので運よく参加できることになり、それで11月8日~9日の1泊2日で秋田に出かけることにしたのです。

2014年12月14日 21時44分

エボルタ号は今。小坂鉄道レールパークにいます。

平成26年11月9日時点で、エボルタ号は小坂鉄道レールパークの車庫にいました。

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色はともかく形はここを走っていた「同和鉱業キハ2100形気動車」に似ていると思いました。

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ここで活躍したディーゼル機関車と比べると大きさは一目瞭然。

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屋根には単三乾電池ぽいオブジェがあります。でもこの電車は単一で動きました。

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運転台を覗いてみると…。単一乾電池の並びが見えます。乾電池動力の電車など当然、初めての見ているわけですが、これで動いたというのはなかなか痛快ですね。

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ダンボールを使った部品もあるということで、「どこどこ」と興味津々でした。

暫くはこの車庫にいるそうですが、追って日本国内の他の場所で運転される計画もあるとの事でした。走る姿を一度見てみたいものですね。

2014年12月13日 21時35分

小坂鉄道廃線跡巡り(4)エボルタ号が走った道。

二の渡橋。

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この橋をエボルタ号が渡ったと聞き、大館~小坂を結ぶ道路『樹海ライン』を少し外れて見に行きました。

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本線上から見た二の渡橋。手摺がついているのが見えましたがひょっとしたら今回のイベント用に安全面を考えて設置されたのでしょうか?

それはともかく、廃線跡を8.5キロも列車が走るなどというのは前代未聞の出来事で、さぞかし全国の鉄ちゃんたちで賑わったことでしょう。

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先の写真と同じ場所でこちらはエボルタ号の起点となった「雪沢温泉」方面。廃線跡の象徴、線路の錆はエボルタ号が通った位では落ちなかったようです。

2014年12月12日 21時32分

小坂鉄道廃線跡巡り(3)ふるさわおんせんとエボルタ号。

一夜が明けて部屋の窓を開けたらそこには線路が!

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鉄道の見えるホテルというのはよくありますが、2階の部屋からこんな手近に見えるところはそうは無いはずです。もっともここは小坂鉄道の廃線跡。幸か不幸か早朝深夜に列車が走る事はなく、静かな朝を迎えていました。(大型家電店がなければ昭和の風景です)

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旅館の裏手に回り、線路を撮影。

そうして宿に戻ってきて女将さん(古澤さんという苗字で「ふるさわおんせん」は地名からではなくお名前からつけた温泉宿であることも分かりました)から、つい一週間前に正にエボルタ号がここを通ったことを教えてもらいました。

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これは女将さんが携帯で撮影した写真をそのまま撮影させてもらったものですが、市民の方が草刈で協力したり、また踏切の封鎖は大館市の全面協力があって実現したそうです。いい話しを聞くことが出来ました。

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エボルタ号の後ろにはスタッフ車も走っており、こちらは「大館・小坂鉄道レールバイク」のトロッコのようでした。

田園の中の1軒宿だったからこそ旅館の方とお客の距離が近く、そして「これからどこへ?」と聞かれ、「小坂鉄道レールパークに行きます」と私が答え、その話の延長で「エボルタ号はどこからどこまで走ったのですか?」「直ぐ裏手も走りましたよ」となり、この写真に繋がったのです。ふるさわおんせんさん、本当にお世話になりました。ありがとうございました。



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!