2015年02月18日 20時45分

北斗星の旅(18)上野駅到着。

上野駅13番線に10:05の定時到着。

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16時間53分という時間はあっと言うまであり、そしてゆったりと流れた時間でもありました。

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夜行列車とりわけ最後のブルートレインの終焉と言うイベント性がなせる技だったかもしれません。

恐らく前回ブルートレインを乗ったのは20年以上前の特急「さくら」号。名古屋から博多までの乗車で、その時は小学生低学年の娘との2人旅でした。そんな思い出と感傷に浸っている内に北斗星が車庫に戻る時間になりました。

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点いていたヘッドライトが

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テールライトに変わり、静かに推進運転が始まりました。

等と書いていつつ3月の最終列車の到着時はきっと大混乱するのだろうなどと思っています。ただ誰が言い出したか“葬式鉄”という言葉は好きではありませんし、ここ何年かの罵声飛び交う大混乱は流石に首を傾けざるを得ません。40年前の名古屋市電の“お別れ電車”に乗ったりしている身としては、全てを否定するものではありませんが、少なくとも鉄道愛好家がメディアの晒しものになる事態が今度こそ起きないことをひたすら祈るばかりです。

こうして北斗星の旅は終わったのですが、この後思いもかけぬ展開が待ち受けていました。明日からの新シリーズスタートは乞うご期待です!

 

2015年02月17日 20時35分

北斗星の旅(17)富士山が見えた!

埼玉県久喜市にある東北線(宇都宮線)東鷲宮(ひがしわしのみや)駅は下り線が地上ホーム、上り線が高架ホームという変則的な構造となっており、上野行きの列車からは左右とも展望が開けています。

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9:11頃、その高架線から進行方向右側に富士山らしき姿が見えたのであわててカメラを出して撮影しました。

2015_01_26~北斗星の旅_303 富士山

こちらは先の写真をトリミングしたものです。

それはどこからどう見ても富士山でした。北斗星から富士山が見えるとは思っても見なかったので正直、感激!!

ところで富士山って、チラッと見えただけでもどうしてこんなに感動してしまうのでしょうか?日本人(勿論、私も)にとって本当に特別なのだとつくづく感じ入りました。

これも北斗星乗車の良い思い出です。

(参考:東鷲宮~栗橋間には、富士山込みで鉄道写真が撮影できるスポットがあるそうです)

2015年02月16日 19時26分

北斗星の旅(16)北斗星の夜明け。

1月26日(月)は15000歩、27日(火)も12000歩も歩いており、疲れきっていた私が目覚めたのは朝の6時過ぎ。

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定時で動いていた北斗星は既に福島も通り過ぎ、郡山に向かっていました。清清しい朝の風景が窓外に流れています。

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郡山駅には6:38着。気分転換に外に出てみました。(勿論スリッパではなく靴に履き替えています)

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でも通路はまだまだ夜の佇まいです。話し声も聞こえず、皆さんまだまどろみの世界を漂っているようでした。

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食堂車「グランシャリオ」での朝食も頭に浮かんだのですが、11号車から7号車までの移動は止め、席で車内販売のサンドウィッチ(仙台から積み込み)を食することにしました。

結局今回の北斗星では札幌から上野まで11号車から前の車両に行く事はシャワーの予約以外はありませんでした。(そのシャワーも私の数人前で予約終了)

ということでのんびり鉄旅。それも北斗星の選択肢の一つだと思っています。もっとも若ければ先頭車まで探検に出かけていたことでしょう。

●2月13日(金)14:05に札幌を出発した「トワイライトエクスプレス」が25時間32分遅れ、15日(日)14:25に大阪駅に着いたとのこと。報道によると約90人が乗り通したそうですが、途中で打ち切りにしなかったJRの方たちの努力も凄い!と思います。

これで今年に入り、1月6~8日の約16時間遅れ、2月1~3日の約15時間半遅れに続いて3回目の大幅遅延です。途中で打ち切っても大阪まで車両を持っていく必要がありそうした措置をとったのか、それとも「乗る」ことを楽しみにしていた人たちの気持ちに応えようとしたか?どちらにしても実際に車内で乗客の世話をされた乗務員の方たちの大変さも察するにあまりあります。もしもトワイライトがこの春で廃止でなければどうなったのかな?何てことも考えてしまいましたが、まずは無事に到着で何よりでした。

2015年02月15日 20時23分

北斗星の旅(15)夜汽車を楽しむ。

食堂車「グランシャリオ」の予約などは出来るはずも無く、パブタイムに行くにも一人では少々寂しい。

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ということで食料はそこそこ持ち込んでいました。選んだのはその名も「北海道三昧 冬御膳」。

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「南千歳」に停車。

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東室蘭を出ると左手に見える「JX日鉱日石エネルギー室蘭製造所」の煙突はライトアップされています。かろうじて写っていました。

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伊達紋別の駅前には路線バスの姿も…。

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函館駅には21:38に到着。ここから進行方向が変わるため、機関車の付け替えが行われます。

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これが結構観客が多い。想像していた通りではありますが、皆さん熱心にシャッターを押していました。

そして青函トンネルに入ったところでカーテンを閉めてベッドに潜り込みました。

2015年02月14日 20時18分

北斗星の旅(14)11号車1番下段。

11号車1番は、北斗星の最後尾の一番端の端にありました。

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寝台指定券を手にした時は、まずは下段で良かったというのが本音で、ただこの列車は満席と聞いていたので、どんな方たちと同室になるのかとドキドキしていました。実は私、小心者で直ぐには人に馴染めないのです。

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ところが札幌からは誰も乗って来ず、これ幸いに室内の写真を撮っていました。

折角の浴衣ですが、私はこうして撮影しただけで夜は持参のパジャマを使いました。「JR」マークに袖を通すことも考えたのですが、何せ寝相が悪いのでOUT。

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上段の奥にある荷物置き場。私の荷物が一個だけ入っています。

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11号車は喫煙車のため“現役”の灰皿があります。

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窓際のテーブルにカメラを置いてセルフタイマーによる自撮り。他のお客さんが居ては出来ません。

因みに途中から親子連れが乗り込みましたが、結局上段は最後までお客さんはおらず、恐らく車掌さんの持っている予備と思われました。4人での「旅は道連れ」とはなりませんでしたが、スペース的には余裕のある旅となりました。

2015年02月13日 19時06分

北斗星の旅(13)毛ガニ、そして北斗星入線。

北斗星の出発は17:12。札幌に16時前に戻ったのはお土産を買うため。会社はともかく家庭には…。

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こうしたことをちゃんとしておかなければ次が無くなる恐れがあります。と言ってもこれを大人買いしたわけではありません。あくまでも北海道土産の一例です。(笑)

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札幌駅。もう何度も見ているはずなのに今日は何かが違って見えました。大仰ではなく、確かに私にはそう見えたのです。

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入線時刻は17:03。その少し前に私たちにその姿を見せました。

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凍える手でシャッターを押すこと全9回。DD51×2に12両の客車を従えた堂々たる特急寝台列車、ブルートレイン「北斗星」の入場いや入線です。

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実はこの先頭写真は乗車前日の1月26日に撮影したもの。最後尾から2両目の11号車の指定券をもつ身としては到着して直ぐに乗り込むことを念頭に、先の入線写真を当日撮影では優先し、この位置での撮影は最初から諦めていました。まあ結婚式で言う新郎新婦の前撮りみたいなものです。

その前撮りも「北斗星の旅(7)」で紹介した写真を撮影した後、回送「北斗星」を追いかけるように走る電車に乗り込み、札幌駅で下車してダッシュで4番線に移動。かろうじて間に合ったものです。ただヘッドマーク付きのDD51はホーム端に停車しているので、ワイドの効くコンデジでかろうじての撮影でした。

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この最後尾(カニ24 506)の写真を撮影したところでそそくさと列車に乗り込みました。入線から出発まで僅か9分では、先頭車を撮影してから11号車に移動するのは実際には“無理”で、「旅立ち」の情緒にはいささか欠けるというのがこのばたばたの感想です。もっともこれは撮影しているからでそれをしなければもう少し心の余裕が持てたはずです。

そうこうしている内に、いよいよ札幌~上野間1,214.7 km、16時間53分の旅の始まりです。

2015年02月12日 20時06分

北斗星の旅(12)札幌市電ポラリスのマスコンに惚れ惚れ。

ポラリスに乗って真っ先に気になったのがこのマスコン。

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単なる思い込みなのですが最新車両にも関わらずワンハンドルではありませんでした。ネットには当初の第1編成もワンハンドルからこのタイプに換装されているという情報(自分の目で確かめてはいません。m(_ _)m)もあり、私としてはやはりこちらの方に馴染みがあって嬉しい限りです。それにしても新車だけありピカピカ!(乗車したのは第3編成です)

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車内の運転台後ろの案内用のモニター。ここには懐かしい札幌市電の写真であったり、今の札幌市内の観光案内の写真が表示されるようになっており、これも良いサービスだと思いました。札幌市電の写真ブロックは数分のことであり、見ていて飽きないのは良いもののその間、街並みを楽しみ事は出来ません。心してご覧下さい。

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車内の椅子などのレイアウトは、車体の狭さを上手くカバーして配置されている印象を持ちました。

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西4丁目電停に到着。これで「ポラリスの巻」終了です。15:32の事でした。

(おまけ)「雪ミク電車」もポラリス車内からカメラに収めてはいます。さすがにこれをちゃんと撮影する時間はありませんでした。二兎を追う者は一兎をも得ずと言いますからここは割り切りました。

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2015年02月11日 21時04分

北斗星の旅(11)札幌市電ポラリスのミニ展望席。

ところで今回札幌市電を撮影した狙いはA1200形「ポラリス」を見て、撮影して、そして乗ること。

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ダイヤは札幌市交通局のホームページに発表されているのでそれを参考にして

西4丁目13:54⇒すすきの14:39

すすきの14:45⇒西4丁目15:30

この2本に決め打ちをして動くことにしました。何せ今回の札幌滞在は時間が短いにもかかわらず撮影したい対象が多く、まるでパズルを解く気分で日程を組んでおり、心臓はいつもバクバク!!でも気分は最高!でした。

写真は14:32頃、「山鼻9条」電停でのすすきの行き。

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そして「電車事業所前」の交差点で15:08にこれを撮影して、その足で電車(西4丁目行き)に乗り込みました。

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グッドデザイン賞のステッカーより、私は「ミニ展望席」の文字に心惹かれました。

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確かに電車からの眺めはとても良く「展望席」の名に恥じないモノでした。

さて時間に余裕があれば車庫を覗いてみたり、札幌藻岩山を背景にした写真も撮影したかったのですが、今回は欲張らないことにしていました。又の機会のお楽しみです。

2015年02月10日 22時19分

北斗星の旅(10)札幌市電を撮る。

ホテルは「すすきの」駅前の東急イン札幌。

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特にリクエストをしたわけではありませんが、眼下に札幌市電と真横に観覧車ノリア[nORIA]が見えるという絶景のロケーションの部屋が割り当てられました。ただよくよく目を凝らさないと札幌市電が見えないのはご愛嬌ということで…。

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一方こちらは朝の6:34頃。深い藍色に包まれたまだ明けきらぬ街を電車が動き始めました。コンデジでの撮影でシャッタースピードは1/8秒。建物はぶれていないのですがさすがに電車は流れています。また濡れた路面が思わぬ水鏡になっており、これは想定外でした。

(余談)ささら電車が動く様な天候だったらもっと早い時間からの始動予定でしたが、小雨模様で雪にはならないとの予報だったのでこの時間までゆったり寝ていました。

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こちらは11;45頃の撮影で、昨日UPの北斗星札幌駅入線を撮影後、荷物を取りにホテルに戻ったところでの一枚。この後チェックアウトして琴似駅に移動しています。

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一昨日UPした琴似駅でのトワイライトエクスプレス撮影後、14時過ぎからの2時間弱が札幌市電撮影に残された時間。雪がタップリあるのは撮影する側にとっては嬉しいですが、小雪でも舞っていてくれた方がありがたいというのが本音です。

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「電車事業所前」電停付近。「すすきの」から山鼻線沿いに移動し、途中で電車に乗ったりしながらここまで来ました。

2015年02月09日 22時01分

北斗星の旅(9)お立ち台/札幌駅-北斗星。

今回の札幌での撮影行動を簡単にここで纏めます。

【1月26日(月)】

●14:30頃/苗穂駅~15:05頃/琴似駅~15:15頃/発寒駅~15:40頃/琴似駅(北斗星の回送)~札幌市電(ホテルからの夜景)

【1月27日(火)】

●札幌市電(ホテルからの朝景)~9:10頃/苗穂駅(札幌行きカシオペア&トワイライトエクスプレス)~10:20頃/札幌駅(北斗星到着)~11:45頃/札幌市電(ホテルからの昼景)~12:35頃/琴似駅(トワイライトエクスプレス回送)~14:10頃/札幌市電~北斗星乗車

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札幌駅にて北斗星到着までの時間を使い駅撮り。

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大粒のみぞれとも雨とも思える情景を1/40秒のシャッターで撮影してみました。右端に停車中は785系NE-3編成。個人的には789系よりこちらの方が好きです。

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11:13頃、撮影の目的たる北斗星が姿を現しました。

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ゆっくりと近づいてきます。ホームにいた恐らく20人近い人たちも盛んにシャッターを切っていました。

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ヘッドマークが目視できる位置まで来ました。その姿を認めてから既に2分近い時間が過ぎています。

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「北斗星」カラーのDD51重連は、ブルートレインを牽くに相応しく、威風堂々たる感じです。

それにしても『DD51』がこんな風に出迎えられる時代が来よう、もといDD51をこんなに高揚した気分で撮影する日が来ようとは思ってもみませんでした。



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!