2015年07月24日 20時08分

立山黒部アルペンルートを通り抜け(4)立山トンネルトロリーバス。

いよいよ室堂~大観峰を結ぶ立山トンネルトロリーバス。3.7キロ、10分の旅です。

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バス乗り場のところにあった「立山ロープウェイ」の案内。実は1994年(平成6年)7月6日かその後に番組の撮影で行った時かを忘れましたが、このロープウェイがボトルネックになり少々乗るまでに時間がかかった記憶があり、今回もここが順調に通り抜けられるかどうかを気にしていました。しかも一気通貫(すいません。麻雀用語です)するには避けて通ることは出来ません。

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とまあ何はともあれ立山トンネルトロリーバスに乗車。この路線に乗るのは2回目ですが、何と初乗車。回りくどい言い方ですが、平成6年の『バス』の時代にこの路線を一度乗っているものの、1996年(平成8年)4月23日以降の『トロリーバス』になってからは初めての乗車という意味です。鉄道趣味を持つ方以外には何のことやらということでしょうが、見かけによらず『トロリーバス』は法規上、鉄道なのです。

話を纏めます。「この路線はバスの時代に乗ったが。鉄道になってからは初乗車」であり「乗り鉄の私のプライドにかけて乗らねばならぬ」鉄道だったのです。

これまでの20年近く、私は日本の鉄道を「全線走破」はしているけど「全線乗車」はしていないという言い方をして、周りの方にそれを説明する喜びを感じていましたがそんな生活もいよいよ終わりです。

※この路線の“電化”は環境対策。電化以前はディーゼルバスが走っていたので、長大トンネルを走る路線としては当然の帰結でしょう。

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このバスが鉄道である由縁。トロリーポール。

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12:15発のバスは3台仕立て。運転士さんも3人いて総括制御できない電車に乗る気分。そもそもバスなのでそりゃそうだよね。ということではあります。

※総括制御とは…1箇所の運転台の操作により、複数の電車・気動車・機関車を1人の運転士で運転すること。例えば東海道新幹線なら電車は16両でも運転士は一人。

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車内にはバスでは見かけない電気系統のメーターが並んでいます。

なおトロリーバスの運転には動力車操縦者運転免許(鉄道車両を運転する免許)が必要で、路線バスや観光バスを運転するのに必要な大型二種免許があっても『操縦』 することは出来ません。



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!