2015年09月10日 20時21分

欧州・国際列車の旅/チェコ・リベレツに向かう(4)チェコに入国。

10:57、フラーデク ナト・ニソウ(Hrádek nad Nisou)駅に到着。

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人生で初のチェコ入り!

ところでこの日の乗り鉄は、同行の都市交通研究家/服部重敬氏から事前に提案は受けていたものの、ドレスデンに出かける前から決めていたわけではなく、「01」を中心とした蒸気機関車の撮影とナロー鉄道乗車が予想以上に順調に進んだこともあって、3日前になってこの日の行動を決めました。服部氏がいなければ来ることは無かった場所に立った感慨を味わっていました。

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リベレツ駅の到着直前に、リベレツのトラムを発見。

これからこのトラムに乗車することもあり、期待で胸が膨らんでいました。

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11:15、リベレツ駅到着。「近郊列車で終点に着きました」という程度であまりのあっけなさに愕然とはしたものの返ってこれがヨーロッパという気分ではありました。

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チェコに入った証。駅に停まっている列車がドイツじゃない。当たり前ですがこんなところでやっと国境越えを実感していました。

2015年09月09日 20時18分

欧州・国際列車の旅/チェコ・リベレツに向かう(3)一瞬、ポーランド。

10:46頃、ドイツ側の国境の駅ツィッタウを出発。

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ナローの蒸気鉄道/ツィッタウ狭軌鉄道(Zittauer Schmalspurbahn)のツィッタウ駅を進行方向右側に眺めます。私が乗れなかった蒸気機関車牽引の列車が出発待ちをしていました。

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チェコに向かう列車ですが、その前にポーランドに入ります。多分、この川が国境?

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ポーランド国内は通過するだけで『駅』はありません。

だからかどうかは分かりませんが線路状況は良いとは言えず、一見廃止された路線が如くで最高時速も30キロ前後。ここまでの落差は、それはそれで日本からの旅行者には楽しめますが、地元の利用者にとってはきっと今一つでしょう。

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これも確信はありませんが、多分ポーランドとチェコの国境の川。私の『国境』という概念がガラガラと崩れていきます。

余談ですが、同行の都市交通研究家服部重敬氏が地図を見ていてドレスデン~ツィッタウ間でも短い距離ですがポーランド領内を通っていることに気付きました。

この辺りは3つの国の国境が入り組んでおり、鉄道も各国に出入りしており、歴史に詳しい方がいれば、何故この国境線が現時点で確定されているのかが分かったと思いますが、私にそこまでの知識と探究心は無く、正に「残念」な状況です。

2015年09月08日 20時13分

欧州・国際列車の旅/チェコ・リベレツに向かう(2)バス代行。

ツィッタウ経由リベレツ行きの列車は、この日もラーデベルク(Radeberg)~アルンスドルフ(Arnsdorf)間はバス代行。

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昔「恋も2度目なら~」という歌がありましたが、通算3度目ともなればラーデベルク駅で降りるのももう慣れたものです。

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駅前から“いつも”の連接バスに乗車。

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バスに貼ってあったシール。これがきっと代行バスの証なのだろうと勝手に思っていますが、まあ間違ってはいないと思います。(「Trilex」は鉄道やバスの運営会社のようです)

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こちらは代行バスの終点、アルンスドルフ駅。

既に何も迷わない自分が怖い。(苦笑)

と、簡単に書いていますが、8:45のドレスデン中央駅の発時刻はこの代行バス対応。これがなければ9:08の出発です。流石に痛い経験を経ているのでそこは駅のボードを確認してちゃんと対応しました。

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ここからいよいよ国際列車「リベレツ」行きに乗車。

2車体の連接車というこぢんまりとした車での国境越え。シェンゲン協定でパスポートコントロールがないのが少し残念。とか言いつつ、一昨年はトラムに乗ってフランスからドイツに入っているのでまあそんなことではあります。大変便利でありがたいですね。

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ここでまたまたトイレネタ。バリアフリー対応は当たり前として、右側に紙を手で取る絵がありますが、何と手拭用の紙が常備されています。

ローカル列車でもこういうサービスがあるのはお国柄でしょうか?

あと1点注意する必要があるのがトイレの出入り。この列車は分かりやすかったですが、トイレの開け方と中からの鍵の掛け方が直感的に分からなかった車両もあり、近くにいた老婦人に助けていただいた経験もあります。迷ったら周りの方に目配せ(言葉はだいたい通じないので…)する度胸も海外では必要です。

2015年09月07日 20時08分

欧州・国際列車の旅/チェコ・リベレツに向かう(1)乗車券の話。

「さようなら」と昨日書きましたが、あくまでも蒸気機関車との話しで、まだまだドイツ旅は続きます。

リベレツに行くために

4月20日は「乗り鉄」三昧。それもヨーロッパらしく国際列車の旅。

この日使った乗車券は、

1)一番上…ドレスデンエリアの一日乗車券で、エリア内の公共交通機関である普通列車、近郊列車、トラム、バス、船に乗れる。

※宿泊していたホテルの発行でチェックイン日~チェックアウト日まで有効。

2)真ん中…アルンスドルフ(Arnsdorf)~ビショフスヴェルダ(Bischofswerda)間の往復乗車券

3)一番下…ユーロ・ナイセチケット(Tageskarte EURO-NEISSE)と言って、隣り合うドイツ・チェコ・ポーランドのエリア限定の一日乗車券。

の以上、3枚。

 

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この日の最初の目的地はチェコのリベレツ(Liberec)市。ドレスデン中央駅を8:45に出る列車に乗車。

分かりにくいですが、このホームの緑色の列車の向こうに停まっているのが目的の列車。

 

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これがその列車でリベレツ(Liberec)行きなのですが方向幕はツィッタウ(Zittau)になっています。3日前の4月17日に行ったドイツ/ツィッタウを経由しチェコに直通している列車で、どうもドイツ国内の最後の駅名を掲出しているようでした。

ここで3枚の乗車券を組み合わせた理由ですが、それは一番お得だったからという単純なモノ。ただこの列車に乗った時は1)しか持っておらず、他の2枚は車内精算。

3)のユーロ・ナイセチケットはドレスデン中央駅では発券できないようだった一方で、そのエリア内を走る列車の車掌さんからは買える気がしたので、この手段に打って出たのですが、実はこれ結構リスキーなやり方。ご存知の方も多いと思いますが、ヨーロッパでは乗車券は「乗る前」に買うもので車内精算は基本あり得ません。※ペナルティーの対象になります。

ただ3日前にこの路線に乗った時、ツィッタウエリアでは無人駅であっても駅に自動券売機がなく、乗客が車掌さんから買っているのを確認していたので「大丈夫であろう」という確信(?)はありました。

なお2)は2つの乗り放題エリアの繋ぎです。私の拙(つたな)い説明を理解してくれた車掌さんに感謝です。

2015年09月06日 20時15分

4月20日(月)、01形とのお別れ。

今年の4月15日(水)から22日(水)まで出かけていたドイツ「撮り鉄」の旅。

このブログでは4月19日(日)までの行程を6月18日(木)までUPしていましたが、まだ最後の1日(20日)の旅を綴っていませんでした。今更と言う感が無きにしもあらずでしょうが暫くお付き合い下さい。

※4月21日(火)~22日(水)は単純移動日のため鉄活はしていません。

ドイツ・ドレスデン蒸気機関車フェスティバルが終わった翌2015年4月20日(月)、ドレスデン中央(Dresden Hauptbahnhof)駅発08:30のアウクスブルク(Augsburg)行きを見送り、今回の私の「01祭り」は終わりました。

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本格的な撮り鉄は16日(木)、17日(金)、18日(土)の3日間で、最初にデッカイ『感動』を手に入れていたため、その後は大型蒸気とヴァイセリッツタール鉄道(Weißeritztalbahn)、レスニッツグルント鉄道(Lößnitzgrundbahn)といった2つのナロー蒸気や懸垂式モノレールのシュベベバーン(Schwebebahn)との掛け持ちも心置きなく楽しむことが出来ました。

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この列車は「01 202」の単機とは言え、というか単機であってもドレスデン中央駅名物のドームを背景にしたこの光景が見られるのは本当に贅沢な話です。そしてこの日は出発前から煙を激しく出し、名残を惜しむ私たちに最後の雄姿を披露してくれていました。

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いよいよ出発。

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力強く去って行きます。

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さようならドレスデン。やっぱり大形蒸気はいいなあ。それにしてもC62の重連を撮影に北海道まで行っておけば良かったとつくづく思っていました。

2015年09月05日 20時20分

大井川鐵道/納涼 大井川「生ビール列車」!(6)夜汽車。

オハフ33215の電灯。

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一説によれば国鉄時代のオリジナルではないとも言われています。

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車内は昭和の夜行列車。

レールの継ぎ目を渡る車輪の音だけが響く車内で直角シートに体を預ける…。

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とはならずここでも一杯。昔はカップ酒とかウィスキーの小瓶をラッパ飲みでしたが、ここ大井川ではジョッキです。

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オハフ33215の文字の下にも広がるトーマスの世界。意外にもマッチしていると思ったのは車内の木の温もりのおかげかもしれません。

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新金谷に20:44着。ここで金谷行きの電車に乗り換え。6分間ではこの写真が精一杯。これで大井川にお別れ、また来年お会いしましょう。

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ここからは現実。金谷駅に停車中の電車に取りあえず乗車。

当初は21:05発の浜松行きの乗る予定でしたが、さてその電車が到着するのは定時なら6~7分後。どうなることやらと思っていたら電車は暫くして動き出し、掛川から新幹線に乗り換え、無事帰名しました。こうして私の「夏」鉄の前半戦が終了しました。

2015年09月04日 20時19分

大井川鐵道/納涼 大井川「生ビール列車」!(5)千頭駅で乾杯。

生ビール列車はほぼ定時(19:13)に千頭着。

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早速E101の機回しです。E101は大井川のオリジナルの電気機関車で、昭和24年に導入されているので何と私よりも5歳年上です。

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千頭方の客車はオハフ33215。戦前形ということもあり、この機回しは正しい昭和の光景です。(嬉)

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ブレている写真ですが雰囲気と言うことで、ヒロとパーシーです。

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今年は7回運転された「生ビール列車」。常連が多いとのことですが、毎回ガンガン呑んでいるお客さんで溢れているものの不思議とマナーの悪いお客さんに出会ったことがありません。夕刻から夜にかけての風情を楽しむことも「つまみ」であることがそうさせているのかもしれません。

「これで名古屋まで帰れるのだろうか」などと考えつつ「何とかなるだろ」と思いつつ、旅の途中であることも私をチョッピリ行儀良くさせているのでしょう。

 

2015年09月03日 20時18分

大井川鐵道/納涼 大井川「生ビール列車」!(4)川風に吹かれて。

展望車ならではの最後尾からの風景(動画)。

大井川を渡る40秒弱ですが、しばしお楽しみ下さい。

2015年09月02日 20時17分

大井川鐵道/納涼 大井川「生ビール列車」!(3)乾杯。

平成27年8月1日(土)。ビール列車は17:16に新金谷駅のホームに入線。

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ただ金谷からのビール列車接続電車(金谷発17:40)が到着しないとホームに入れないので、駅外から撮影。

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東海道線のダイヤ乱れから接続列車も到着が遅れ、それでも10分遅れの18:10に出発しました。ところで今回はこの展望車が私たちの宴会場。

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「乾杯!!!」同席の方たちはうちの社員。奥の2人はただの陽気なおじさんで手前左側の方は私と同類です。

なおこの席は展望車の中にある個室。今回は鉄道友の会名古屋支部の方が中心となり、展望車を1両貸しきってくれたので、こんなところで呑む機会に恵まれました。

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展望車に乗ったら体験したかったこと。窓からの川風を感じて旅を楽しむのではなく、車外で直に川風を感じること。最高!!

2015年09月01日 20時16分

大井川鐵道/納涼 大井川「生ビール列車」!(2)新金谷駅構内。

車庫見学。

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トーマス号(C11227)とジェームス号(C5644)の2ショット。()の中は無粋で子供の夢を壊しますね。トーマスはトーマスでジェームスはジェームスです。

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古豪C108は車庫の中。

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見学ルートが整備されておりこんな様子も見られます。

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煙室の中を覗けないかと思いましたがそれはやっぱり無理でした。

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最後に山盛りの石炭を撮影して車庫見学を終了。500円也の価値あり!



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!