2015年10月07日 20時38分

サハリン(樺太)鉄道旅(5)パスポートを持って船に乗る。

稚内港国際旅客ターミナルで出発を待つハートランドフェリーの「アインス宗谷」2628トン。往復で4万円也、いつもニコニコ現金払い。

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稚内発9:00、コルサコフ(Корсаков)着15:30(サハリン時間、日本時間では14:30)で、これから5時間半の船旅です。

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稚内・コルサコフ定期航路運航の看板。この先が出国審査を行う場所となります。

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パスポートに印が押されいよいよ乗船。私にとって日本から海外に船で出かけるのは初めて。少々興奮気味。

余談ですが確か10年ほど前、名古屋から大阪・那覇を経由して台湾まで行く航路がありました。名古屋では出国審査をしていなかった(那覇だったかな?)はずですが、「経験として一度乗っておけば良かった」とは今だから言えること。3泊か4泊かかかったはずでそんな時間を作ることなど夢のまた夢でした。

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私達が陣取った2等船室。まったり出来そうです。

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稚内港北防波堤ドームを左手に見つつ、我がアインス宗谷は日本を離れていきます。

ここで今回の同行の士にして同好の士の紹介です。

ノグリキ

左から石原信和さん、白川淳さん、舘田達也さんそして私の4人。

白川さんは鉄道系の本の出版や雑誌等への寄稿を数多くされているトラベルライターさん。その白川さんが5月の中旬、「今年で廃止と言われる稚泊航路に乗って樺太の鉄道に乗る旅を企画したいと思います。もし宜しければ、ご一緒にいかがでしょう?」と仲間内に呼びかけたのが今回の旅のきっかけ。かつ白川さんは私たちのビザの申請から船・鉄道・ホテルの予約の全てを代表してやって下さいました。(多謝)

話をこのさりげない記念写真に戻しますが、実はとてもありえないことの連続から生まれた一枚です。また後日、詳しく書かせていただきます。

(余談)

白川さんは東京から稚内まで、普通列車~はまなす~普通列車を乗り継ぎ2日がかりで来られました。

これを「流石」と言うか「よくやった」と思うかもしくは「呆れるぜ」と思うのかの分かれ目はどこにあるのでしょう?

新幹線と青函トンネルが無かった時代は、確かにこれくらいの時間はかかっただろうし、ある意味今回の旅(稚泊航路で行く樺太)の正しい序章のあり方だと思った私は何者?

    

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    プロフィール

    稲見部長稲見眞一
    <自己紹介>
    昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!