2016年01月19日 20時50分

鉄道落語「えすえる」「おじいちゃんのトロッコ」。

DSC_1426『「鉄」の世界 梅團治・しん吉二人会』が正式なタイトル。

チラシの前にあるのは梅團治さんが撮影された今年の鉄道写真カレンダーで、撮り鉄と知られている方だけに渾身の作品が詰まっています。すいません!これは買ったのではなく、公演の最後の抽選会で当てたものです。

DSC_1421会場の天満天神繁昌亭は地下鉄南森町駅から直ぐの場所。南森町はかつて讀賣テレビがあった場所で、取材で2週間ほど過ごしたこともありここの商店街のどこかの居酒屋さんにほぼ毎日通うほどだったと思うものの、30年ぶりに歩いたこの地の記憶は全く無し。トホホ。

DSC_1425

公演終了後に記念写真。しん吉さん、ありがとうございました。

さてこの日の高座は3部構成となっており、前半が「趣味の演芸」と銘打った古典落語。一体何十年ぶりかに聞いたかが思い出せないほどすっかり忘れていた世界にどっぷり浸りました。

後半がこの日のメインとも言える「本気の鉄」と題した新作の鉄道落語。梅團治さんのお題は「えすえる」、そしてしん吉さんのお題は「おじいちゃんのトロッコ」。具体的な内容に触れる訳にいきませんが、会場のお客さんのほぼ全員が鉄系という本来の落語の会ではとてもアゲインストな環境ですが、この日ばかりは「鉄ならでは」の笑い声が会場にこだましていました。

落語の後には「本気のスライドショー&抽選会」。ざっくり例えると梅團治さんは広田尚敬さんに近く、しん吉さんが中井精也さん風といった感じの写真を撮られています。ちゃんと棲み分けが出来ているのが凄い。(何が…)

それはさておきこれぞ撮り鉄写真と言えるスライドの連続に会場では感嘆の声が上がると共にその解説では爆笑に次ぐ爆笑で、ここでもお二人のプロの話芸が炸裂し、確かに“本気”でした。

落語に馴染みの無い方でもこれはお勧めの「鉄」イベントです。私は次回も必ず参戦すると心に誓って帰路につきました。

とここまで書いて少しだけおまけ。

しん吉さんの「おじいちゃんのトロッコ」は三重県紀和町(今の熊野市)にあった石原産業の鉱山トロッコを題材にしたお話。今も観光客が乗れるこのトロッコを取材している我が身としては、笑いの中にも感慨深いものがありました。

ということで最後に現役時代のトロッコ(客車)の写真を。お後がよろしいようで…。

石原産業紀州鉱山モノクロ_9

石原産業紀州鉱山カラー_24

 

 

    

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    プロフィール

    稲見部長稲見眞一
    <自己紹介>
    昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!