2016年02月24日 16時40分
2014年11月からこれまでに3回放送したナゴヤ深堀番組「NAGOYA-DAGAYA」。その番組をベースにナゴヤの魅力を写真と映像で伝える「NAGOYA-DAGAYA」展が今日から名鉄百貨店7階催場で始まりました。
このイベントには私が会員となっているNPO法人名古屋レール・アーカイブスも昭和の鉄道風景の写真展示で協力しており、名古屋市電を中心に瀬戸電(お堀電車)、名鉄電車、地下鉄、東山公園のモノレール・東山湖畔電車等の懐かしいナゴヤを並べています。
そうそう、一番手前には昭和36年(1961年)4月の名古屋市電の系統図とその右側には昭和37年(1962年)3月の系統図を並べてあります。たった1年で何が違うかといえば昭和36年は名古屋市電の最盛期であり、昭和37年は最後の新規開通区間である「開橋」~「昭和町」間の表示がある一方、「池下」~「星ヶ丘」が(地下鉄工事による)代行バス区間になっており、名古屋市電にとって正に時代の変わり目を象徴する2枚の系統図なのです。
3月1日(火)までの短い期間でのイベントですが、是非ごらんいただければと思います。
ところでこのイベントのもう一つの楽しみ方というか、まあこのイベントに限らずですが、写真(ビジュアル)を使った展示をする場合に、今時のデザイナーは何を考えているかということです。
名古屋レール・アーカイブスが自主イベントを行う際は、基本原則は手持ちのB1パネルに使用する写真をA4もしくはA3の写真用紙に出力し、それをパネルに並べたところでキャプションは普通紙に印刷して切り貼りしていきます。
一方外部からの委託展示の場合は、その発注者のイメージに合わせて写真・キャプションを一体でデザインし、それをB0、B1等の展示会場のレイアウトに即した用紙に1枚で出力し、それを会場に並べていくこともあります。
上記の写真パネルも1枚ごとに一体出力されているものですが、このイベントでは使用する画像及び使い方に応じて様々な出力方法を採用しています。
例えば、壁面1面分を1枚に出力しそれを壁全体に貼り付けていたり、昔の名古屋城の写真は写真用紙に出力してそれをそれぞれ1枚ごとにパネルに入れています。当然パネルに入れればそこだけ浮き上がるのでその写真は強調されて我々観覧者の目に飛び込んできます。
パネルに入れないまでも写真をボードに貼り、それを壁面に据えるだけでも立体的な感覚を醸し出すことが可能となります。限られた空間をどう利用し、どうお客さん達に楽しんでもらおうかという工夫も折角も機会ですから合わせてご覧ください。