2016年03月31日 20時44分
密閉された倉庫の中で眠るように保存されていただけあって状態は極めて良好です。ただ数年前までは特に整備されることも無かったため、色褪せ、また朽ちてゆく直前だったそうですが、このD51に輝きを取り戻したいと願う人たちが所有者と相談し徐々に手が入るようになり、今はまだ途上ではあるものの、それが今回の関係者向けの公開に繋がりました。
整備作業を始めた頃、煤けていたところも塗装面がまだ良好なのが分かり、埃を落とし丁寧に油拭きをしたらまるで生きているが如くまでその姿を現したそうです。こうして見ているだけでも整備の大変さは十分伝わってきますが、何より元の保存状態が良くなければこうはならなかったでしょう。
部品ごとに刻印されているD51827の文字もどこか誇らしげにその存在を主張しているように見えたといえば大袈裟でしょうか?否、整備した方達の心意気の主張でしょう。