2016年04月01日 20時47分
運転台の天井は、今はこうして綺麗になっていますが、整備以前の塗装が剥がれた写真を見るとよくぞここまで修復したものだと思いました。因みにこの色は淡緑色3号というのだそうです。
機関士さんの席に座り前方を臨む。良い気分です。
ここのD51827の特徴に運転台の保温用の麻の幕が残っていることにあります。私の感想としては、この幕一枚でどれほどの効果があったかは分かりませんが、以前、蒸気機関車の機関士をされていた方から冬場のご苦労を聞いた際に、「火室の周りは灼熱で、一方少し離れるだけで(寒風が入り込む吹きさらし状態となり)耐え難い寒さ」と表現されていたのでこの幕は命の一枚だったと思われます。
またこの幕はトンネルで煙が回り込むのを防ぐのにも役立ったと聞いたような記憶がありますが、こちらの話の真偽は今一つ自信がありません。
何れにしてもちゃんと見たのは初の経験でした。
参考までに1枚目の写真の運転時刻表は9663レとあったので臨時列車のもののようです。