実にシンプルな路線図。前鎮之星を中心に、籬仔內・凱旋中華とも歩いて行ける距離です。実際、私も前鎮之星⇒凱旋中華⇒籬仔內と全線を乗車しましたが、籬仔內から前鎮之星の戻りは撮影しながら歩きました。
高雄ライトレールは広々とした道路の中央を走っています。その線路の横には車の入らない道も整備されており、そこではこんな感じで自転車も走っていました。
さて電車ですから、どこかで電気を車体に充電しなければなりません。前鎮之星の電停の屋根部分にその設備があります。
これが架線。
そこから電車のパンタグラフ経由で充電します。地平からは電車のパンタグラフが見えないので違和感は特にありませんが、電車の走行中はパンタを畳んでいるわけで、歩道橋から電車を見下ろしてその姿を見ると少々違和感はあります。もっともその内に馴染んでしまうのでしょう。
それにしても架線と架線柱が無いと街の景観まで随分スッキリとした気分です。
今回の旅で使った時刻表。
まず新幹線と在来線が一冊になった時刻表はそれぞれの鉄道の経営が異なるため台湾では存在しません。
そのため新幹線では左上の新幹線だけの時刻表を使い、在来線は右側の日本の時刻表形式のものを使いました。従来日本式の時刻表(普通停車から特急までの全列車がそれぞれのページに記載されるタイプ)は台湾ではなく、そのため台湾を旅する人のために日本で出版された日本式の台湾の鉄道時刻表があったのですが、それが台湾の人にも好評ということで、つい最近“日式時刻表”が発売されました。参考までに下の時刻表は駅で配布されている従来のもので、座席指定列車とそれ以外の列車が分かれて載っており、それぞれの列車を乗り継いで旅をするにははっきり言って不向きです。それ以前に文字が小さすぎて老眼鏡をかけても見ることが困難です。
高鐵台中駅で乗り換え。こだまタイプを見送ります。
で、高鐵左営から高雄の地下鉄(MRT)紅線(レッドライン)に脇目も振らず、写真も撮らずに乗り換え、高雄輕軌(高雄ライトレール)との乗換駅/凱旋を目指し、高雄輕軌/前鎮之星で一枚撮影。これで一息。
まだ3区間4停留所のみの暫定開業。3月20日時点では車庫のある籬仔內発9:00~18:30の間の30分間隔で、実用的な交通機関となるには至っていません。それでも日本から私を含め多くの鉄道ファンがここ高雄ライトレールを目指して旅に出ており、その理由は最新式の架線の無い路面電車ということにあります。線路だけのトラムの姿は実に新鮮であり、かつこれからこのスタイルが世界の都市交通の方向性を示していると思われます。
平成28年(2016年)3月20日から24日まで台湾に出掛けていました。主な目的は、
1)高雄で開業した架線レストラム(LRT)の乗車
2)南廻線太麻里での旧型客車列車の撮影
3)阿里山森林鉄道のシェイ式蒸気機関車の撮影
今回の台湾行きでは中華航空151便に搭乗。今はLCCもあるのですが、往路・復路の時間帯と自分の体力・荷物の量を考えると今のところこれが最良の選択肢といったところでしょう。
機内食。中華航空で台湾に行く時は、台北/桃園空港に正午過ぎ到着なので敢えて食しないという選択肢もあります。しかし今回は桃園空港に着いてから、その日の内に高雄のLRTの乗車を済ませると後々のスケジュールが楽になるということもあり、街に出てからゆっくり食事をする時間など無く、ということから機内でゆったり昼ご飯と相成りました。
桃園空港から最寄りの「高鐵桃園駅」(台湾新幹線の駅)までシャトルバス(30元)に乗り、写真の高鐵桃園駅には午後1時過ぎに到着。その先の行程もあって駅舎写真はこれ1枚撮影がやっとこさ。
今回使用した台湾新幹線(臺灣高速鐵路/以下「高鐵」と表記)と在来線(臺灣鐵路管理局/以下「台鉄」と表記)の乗車券のほぼ全て。
機内預けの荷物が順調に出ていたら高鐵桃園発13:00の高鐵左営(高雄市内の新幹線の終点)行きに乗りたかったのですが流石にそれは無理。ということで、高鐵桃園発13:21の高鐵左営行き843レ(各駅に停車するこだまタイプ))に乗車し、高鐵台中で後続の145レ(主要駅停車のひかりタイプ)に乗り換えることにしました。これで高鐵左営には15:00着で、843レにそのまま乗り通すより18分早くなります。
この切符を買おうとして分かったのですが、台湾の新幹線では通しの乗車券でそれぞれの列車の特急券/指定席券が発券されることは無いそうで、一方、自由席での乗車なら列車が変わっても通しの切符で乗車できると言うこと。因みに在来線では、、、という話しはまた日を改めてします。
所変われば品変わる。
※このブログでの台湾の地名表記は台湾で使用されている繁体字ではなく、日本で使われている漢字を使用します。
お待たせしました。いやいや誰も待っていないか?
毎年恒例の名鉄桜駅の1本桜。撮影は一昨日(4月2日)。
その前に桜駅の直ぐ北側。東海通の桜並木との絡みをまずはお披露目。
朝一番の天気予報が『晴れ』となっていたので出掛けたのですが、晴れというよりは薄曇り(花曇り?)に近い感じ。それでも日が当たった短い時間にチャレンジ。といいつつ朝の9時頃は太陽が顔を出していたものの昼前から雲が広がり、名古屋市内で“花見”をしていた鉄友さんたちにとっては今一つといったところだったのでしょうか。
歩道から撮っているのですが、今一つ構図の作り方が難しい。
少しだけ場所を移動し撮影。踏台を置くスペースがあればもう少し違うアングルが工夫できたかも…です。
本題の桜駅に移動。
んー。コンデジでの置きピンは自信が無かったのでこんな構図にしてみましたがやはり…、、、。
最後にお約束のショット。駅名標へのナンバリングが始まってお初の撮影。これがこれまでとの最大の違いかな。その駅名標の後ろで絶賛撮影中の方は鉄友です。偶然、ばったり会ったのですが、毎年桜駅の一本桜を撮影されています。
桜の咲き具合ですが、東海通の桜は一昨日より昨日(4月3日)の方が良かったです。天候が今一つだったのでカメラを持たずに車で通り過ぎただけですが、思い通りにことは進みませんね。
D51827は線路の上にいます。まあ当たり前のことなのですが、PC枕木というのが何だか凄い。この場所から今にも動き出しそうです。
で、ここで一発!汽笛吹鳴。は火が入っていないので無理かと思いきや、整備をされている方達の努力で何とコンプレッサーを使って空気を送り込み、それで汽笛がならせるとのこと。
ではここで音をお聞き下さい。因みにレバーを握っているのは不詳私で、成り立ての機関助士が、機関士に促されて初めて、しかも恐る恐る鳴らした汽笛が如くです。生きていて良かった!
これからも整備は続けていくとのことですが、どこかで本当に走ってくれたら良いなあ。でも名古屋市内ではD51の重みに耐えられる路線が…。せめてどこか公開の場所で静態保存…。笹島とか…。
運転台の天井は、今はこうして綺麗になっていますが、整備以前の塗装が剥がれた写真を見るとよくぞここまで修復したものだと思いました。因みにこの色は淡緑色3号というのだそうです。
機関士さんの席に座り前方を臨む。良い気分です。
ここのD51827の特徴に運転台の保温用の麻の幕が残っていることにあります。私の感想としては、この幕一枚でどれほどの効果があったかは分かりませんが、以前、蒸気機関車の機関士をされていた方から冬場のご苦労を聞いた際に、「火室の周りは灼熱で、一方少し離れるだけで(寒風が入り込む吹きさらし状態となり)耐え難い寒さ」と表現されていたのでこの幕は命の一枚だったと思われます。
またこの幕はトンネルで煙が回り込むのを防ぐのにも役立ったと聞いたような記憶がありますが、こちらの話の真偽は今一つ自信がありません。
何れにしてもちゃんと見たのは初の経験でした。
参考までに1枚目の写真の運転時刻表は9663レとあったので臨時列車のもののようです。