毎年このドアを見るに付け、私が生きてきた時代が蘇ります。
走行中は『…扉を開かない…』と書いてあっても、満員の通勤・通学列車で、車内に入れない乗客は開けた扉のところにある手すりにしがみ付くしかなく(中央本線千種~鶴舞間で経験)、また蒸気機関車が牽く列車の常連さん(呉線で経験)は「軍手」や手拭用タオルを持参していたような記憶が残っています。
もっとも真夏は直接体に当たる風が気持ち良かった…と、これはイメージで私は経験していないような…。
車内の宴とは別に、最後尾にいる車掌さんは黙々と仕事を続けています。
今までそんなことを気にした事は無かったのですが、今回はそうした日常に心惹かれました。
※車掌さんの写真は「大井川鐡道」の了解を得て掲載しています。勿論、車掌さんにも撮影を了解してもらっています。
千頭駅に19:14の定時着。直ぐに機回しが始まり、ここで私は少し出遅れました。
ヒロ&パーシーの顔を見に行く前、駅の外観の撮影をすべく駅外に出ましたが折り返しの発車は19:30なので結構忙しい。
で、本命の撮影に向かったら突然後ろから轟音が響き、振り返れば駅舎の向こうに花火が上がっていてビックリ!!!
ビール列車の到着に合わせてではなく、どうも地元の花火大会が予定通り始まったようなのですが、我々には嬉しいサプライズ。
汽車と花火の両方をキレイに撮影すべくカメラの細かい設定をする時間などあるはずもなく、オートでひたすらシャッターを押すだけ。
私だけではなくビール列車に乗っていた人の殆どがこの様子に見とれていました。
名古屋に戻り「川根本町、花火、8月6日」で検索したところ「徳谷神社」のお祭りだったようです。
出発時間は18:00。
ということで17:45過ぎから乗車開始。
ビールとサワーが呑み放題+おつまみセットが付いています。この写真には写っていませんが、この量ではやはり足りないので、毎度近くのスーパーなどで買出しをしており、実際には机の上に乗り切らないほどつまみを並べて宴会がスタートです。
今回の旅の案内人Uさん。遠州鉄道から大井川鐡道への撮影行脚の行程を完璧に組んでくれました。他力本願では成長しないだろうなあと思いつつ、つい先人に頼ってしまいます。昨年からこのパターンで撮影行を続けていける幸せをありがたくかみ締めています。
ビール列車の醍醐味。それは前回の窓から入ってくる川風の心地良さ。
毎回の幹事さんから「今年のビール列車は8月6日です」との連絡をもらったのは1か月ほど前のことですが、「今年のビール列車は8月6日ですが、スケジュールは如何ですか?」という問合せでないところがまた良しです。レギュラー参加者にカウントしてもらえる幸せ者の私です。
沿線の名所の一つ、塩郷駅近くの吊り橋。18:39に通過。日も暮れて爽やかさだけが私を包んでいました。
2016年(平成28年)8月6日。この日のメインイベントである大井川鐡道ビール列車のスタートです。
集合時間の17:30には既に列車はスタンバイ済み。本日のお供はE101。SLかわね路2号を後押ししていた機関車です。
で、新金谷駅。ここ数年、年に1回の出会いです。
黒塗りの郵便ポスト。1年前は無かったような記憶が…。もっと前からあるのかな?
そのポストに投函すると、写真のような風景スタンプが押されるそうです。今回の仲間に中には数人が投函していました。いい思い出が出来そうです。
駅舎に入り、直ぐのところにある木製のSL。
駅構内の売店にあった「お茶コーラ」と「うなぎコーラ」。『お茶』を買った私に、お店の方から『うなぎ』も是非!と強く勧められましたが、ビールを飲む前だったのでそちらは次回のお楽しみにとっておくことにしました。
因みに『お茶』は美味しかったです。
SLかわね路2号撮影後、ビール列車の集合時間まで少し余裕があったので「神尾駅」探訪をすることに。とういのもこの日は千頭15:39発、新金谷16:50着の臨時電車の運転日ということなのでもう1本撮影できることが分かっていたので少し欲張ることにしました。
ここを選んだのはこれまで車内から見ていたたぬきさんたちを間近で見たかった!ただそれだけ。でもなかなか面白い。来て良かった。
駅の入り口でさっそくたぬきさんの出迎え。公衆電話も今時珍しい。
観光名所らしい「神尾竹林」への看板にもたぬきさんの姿がありますが、ここ神尾駅のたぬきさんっていつからいるのでしょう?
いつも電車の中から見ているたぬきさんをこうして地上から間近に見るのは初めてです。車で回っているから出来る芸当だと思いました。
いやいや電車でも来れるのですが、本数が…。
待合室(室というより屋根つきの椅子)には招き猫。