2016年11月30日 17時11分

名古屋貨物ターミナル駅(2)笹島駅跡から発掘された古レール。

2016_11_09 名古屋貨物ターミナル 2

名古屋貨物ターミナル駅の応接室に飾られている古レール。(矢印がレールです)

2016_11_09 名古屋貨物ターミナル 3

キャンメル社の1885年(明治18年)製。この地方で最初に開業した武豊線で使われていたモノとのこと。これが何故特定できたかと言えば、官設鉄道時代はレール一本でも台帳に登録され、それが用途変更、例えばレールから建屋の柱等への転用といった場合もキチンと記録として残されたのだそうです。

2014_01_08中京テレビ新社屋建設現場_1

思い返せば2014年(平成26年)1月に、中京テレビの新社屋工事現場で発掘された古レールを私は初めて見ました。

2016_11_09 名古屋貨物ターミナル 23

キャンメル社の名前がそこにあり、

2016_11_09 名古屋貨物ターミナル 24

製造年は1887年(明治20年)。

武豊線の開業は1886年(明治19年)で、名古屋貨物ターミナル駅にあるレールについては開業前の製造なので辻褄があいますが、中京テレビの工事現場から発掘されたレールは開業後の製造。

以前からこの地方で使われたレールの転用だったら…という淡いロマンを持っていたのですが…。

しかしここで松村駅長の解説。笹島駅の3~6番線で使われた古レールは、武豊線からの転用であり、中京テレビのある場所もそこに引っかかっているので、メーカー、製造時期からしても武豊線で使われていたのは間違いないとのこと。

歴史が1本に繋がった瞬間でした。

2016年11月29日 17時01分

名古屋貨物ターミナル駅(1)「笹島」は「ささじま」だった!?

中京テレビの本社が名駅地区「ささしまライブ24」に移転し、その関係で「名古屋駅エリア」の歴史を紐解く番組やコーナー企画が幾つか放送されました。

そのご縁で当社の報道スタッフからJR貨物/名古屋貨物ターミナル駅の松村駅長とのご縁を頂き、旧笹島駅の歴史について伺ってきました。松村駅長は国鉄入社当時から貨物を中心に仕事をされている方で、名古屋界隈の鉄道の歴史についても明るく、今回は私にとって千載一遇のチャンスでした。

2016_11_09 名古屋貨物ターミナル 6

さてこの駅からは中京テレビの新社屋も見えるのですがデカい高層ビル群に埋もれてしまい、

2016_11_09 名古屋貨物ターミナル 7

目を凝らさないと良く分からない…。(矢印のところに注目)

2016_11_09 名古屋貨物ターミナル 1

さて名古屋貨物ターミナル駅の入り口には、明治時代が始まった1868年から100年を記念して建立された「明治百年記念」の石碑が、旧笹島駅構内の『ささじま公園』から移されています。注目したいのは「ささしま」ではなく「ささじま」とあること。

笹島公園1

こちらは11月21日放送の「キャッチ!」でご出演いただいた笹島駅の最後の駅長/青木英明さんから提供を受けた当時の笹島公園の写真。矢印のところにその石碑が見えています。

笹島公園2

同じく青木さん提供の構内図では駅長室にほど近いところにその笹島公園はありました。

2016_11_09 名古屋貨物ターミナル 4

話しは「ささじま」に戻り、参考までに「日本国有鉄道貨物局」昭和52年発行の『貨物キロ程表』を見ると

2016_11_09 名古屋貨物ターミナル 5

「笹島」=「ささじま」とあり、どうやら国鉄時代は「ささじま」が正式な呼び方だったようです。

もっとも北海道の旭川市では国鉄の駅名が「あさひがわ」だった時代があったり、国鉄~JRの駅名/米原(まいばら)という駅名に行政がその読み方を「まいはら」から「まいばら」に変えたりとこの手の話はままあります。

余談ですが、この件で調べていたら三菱東京UFJ銀行の笹島支店は「ささじましてん」で、ローマ字表記も「Sasajima Branch」でした。

※三菱東京UFJ銀行の公式HPを参照。今はこの支店は移転しています。

2016年11月28日 22時11分

明知鉄道きのこ列車(10)縁起切符。

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途中の阿木駅にはアケチ2号が置かれています。何となく寂しそう。

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恵那駅には17:13着。

車止めに旅の終わりを感じています。何せ終点ですからね。

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快速名古屋行きの発車は17:26。千種駅まではジャスト1時間の旅。その乗車前の17:19にL特急(ワイドビュー)しなの18号が通過。特急通過の一瞬の光芒にもなぜか侘しさを感じる。やっぱり秋かな?私に限ってそんな訳ないか。

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さて10月22日の乗車券。明知線内はこの通行手形で乗車。

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「野志(のし)」と「熨斗(のし)」をひっかけた縁起切符を大人買い。極楽極楽。

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帰路の恵那から千種までの乗車券。自動券売機の発行ではない!!!さてこれがどこで発行されたかの第1ヒントは『東海会社線』と書いてある事。

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そしてこの「社」の文字。実は明知鉄道の恵那駅の改札口で買ったもの。手数料が明知鉄道に入るはずで、最後の最後に明知鉄道に少し硬券ではなく貢献してきました。

2016年11月27日 22時09分

明知鉄道きのこ列車(9)岩村名物カステーラ。

岩村醸造の向かいにある松浦軒本舗。

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すっかり岩村名物となった「カステーラ」をこの店で購入。

私がかつて、そして今も岩村以外で食している「カステラ」とは一味違う「カステーラ」です。

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今回は栗きんとんも購入。この季節に恵那に来たならば外せないお土産です。

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岩村駅には16:35分頃に戻ってきました。

16:45発の18Dで恵那に戻ります。

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岩村は明知鉄道線内で唯一の交換可能駅で今回も上下列車がここで行違います。

まず到着したのは私たちが乗車する上りの18D。

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続いて下りの15Dが到着。シャッターを押さずともその景色をただ眺めているだけでも心が溶けていく情景。

2016年11月26日 22時07分

明知鉄道きのこ列車(8)岩村の造り酒屋のトロッコレール。

2016_10_22 明知鉄道きのこ列車_80

次なる目的地に移動。16Dは本日も定時運行。

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さようなら「森の列車カフェ」、また来る日まで。

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昨年行った花白温泉を通り過ぎ、岩村に到着。

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ここで交換の13Dを見送り、街にでました。

今回は花白温泉と「森の列車カフェ」を天秤にかけたのですが、ここ岩村は外せません。

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15:40頃に駅を出てゆっくり歩いて15分ほどで「女城主」の銘柄で知られる造り酒屋、岩村醸造に到着。

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この酒屋さんの楽しみはこのトロッコのレール。以前にも撮影し、昨年も撮影し、そして今年も撮影しつつ堪能。

何度見ても飽きないのは何故だろう?

2016年11月25日 22時04分

明知鉄道きのこ列車(7)ゆずジュース。

「森の列車カフェ」は今年の7月15日オープン。

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列車の車内の雰囲気をいい感じで残しつつ、“森”らしく木の香りが気持ち良い明るい雰囲気のスペースとなっています。

 

こんな可愛い飾りも。仲間2016_10_22 明知鉄道きのこ列車_63たちもシャッターを押していました。

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私の注文はゆずジュース。

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運転室は中に入ることもできます。

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正面にはモニターが設置され前面展望ビデオが流されており、気分は本物の運転士。

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くつろぎの時間の合間にも11D恵那発明智行きをGET。山岡駅は14:30発です。

それにしても久しぶりにのんびりしている。

2016年11月24日 20時27分

明知鉄道きのこ列車(6)山岡駅の「森の列車カフェ」。

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昨年は「花白温泉」に行ったのですが、今回は山岡駅で下車。

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かかしのいる場所は去年と違う。

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ずらりと並んでいるのは去年と同じ。

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目的地はここ。以前は倉庫として使われていたアケチ1形1号が生まれ変わって誕生した「森の列車カフェ」。

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金・土・日の3日間だけの営業。

山岡駅に14:11に到着し、15:28発の16Dが到着するまで一休み。

2016年11月23日 20時25分

明知鉄道きのこ列車(5)14Dに乗車。

10月22日(土)。

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明智発13:59の14D恵那行きに乗車。大正村を観光するという選択肢もあるのですが、取材とプライベートで何度か来ていることもあって今回もパス。というかこの前大正村を歩いたのは何年前だったっけ。

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とまあそれはさておき、何度か明知鉄道に通っている顔馴染みとなった運転士さんの運転。実にスムースな出発です。

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最後尾から明智駅を臨む。

駅までズーっと下り坂なのが分かるでしょうか?実は駅構内も勾配が続いており、2010年7月24日にここの運転体験した時、その勾配に苦しめられたことを思い出しました。(大袈裟かな)

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木々の間を抜けて、

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山岡駅に向けて走る。『里』の風景が広がる明知鉄道。

2016年11月22日 20時23分

明知鉄道きのこ列車(4)明智駅にて。

きのこ列車の明智駅着は13:33。53分の乗車ですが、各駅に停まらない列車が各駅に停まる列車より時間がかかる観光列車です。

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明智駅では折り返し13:59発の恵那行きの車両を残し、食堂車3両を切り離し。

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連結・切り離しってなぜかワクワクするんですよね。

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思わず写真を撮っているのは私だけではありません。

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そして食堂車は離れゆく。

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年に一度の明智詣で。10月22日には「焼いも」はまだ無かった。(すいません。分かる人だけの限定情報)

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今は恵那市の一部となった旧串原村に行くバス。平成の市町村合併の前、本当に多くの市町村があった時代にあって、私は取材等で東海3県はかなり巡りました。しかし一度も行くことがなかった数少ない町村の一つが串原村。私の知人にその串原出身の方がいて、その魅力について話しを聞く機会が何度かあり、プライベートで行ってみたかったのですが、何故か縁がありませんでした。

因みに岐阜県では串原村、川上村(現中津川市)、高富町・伊自良村(現山県市)の4町村が行けなかったところです。

さて今回のきのこ列車のお話しはここまで。

明日からはきのこ列車を下車してからどこに行ったかのお話し。実はこれが私の明知鉄道の楽しみ方。というよりこれも同行(同好?)の方々との楽しみ方です。

2016年11月21日 20時21分

明知鉄道きのこ列車(3)きのこ三昧。

さていよいよ「きのこ列車」に乗車。2016_10_22 明知鉄道きのこ列車_30

12:29着の7010Dの急行が折り返し7009D急行「大正ロマン号」+きのこ列車となります。

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この日は一般者両+食堂車(きのこ列車)3両の4両編成。

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ホームはギリギリで3両分しかないため、この列車以外の本来の停車位置より更に手前まで車両を入れるため、駅員さんがその誘導をします。

さて4両目の食堂車にどうやって乗りましょうか?それは3両目のドアから乗って、車内を移動するのです。これもまた楽し。

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きのこ三昧。

どれがOO茸という解説は、10種類もあるのでここでは割愛します。是非乗ってお楽しみ下さい。

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焼き松茸。

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+松茸御飯だけは押さえておきましょう。

きのこ列車は11月一杯までの運転ですが、10月22日時点で最終日までほぼ満席とのことで人気のほどが分かりますが、一度乗れば往復の乗車券代込み5000円の価値が分かってもらえると思います。

昨年同様、今回も鉄友さんと彼のお仲間たちの会に便乗させていただいたのですがただただ感謝です。



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!