2016年11月30日 17時11分
名古屋貨物ターミナル駅の応接室に飾られている古レール。(矢印がレールです)
キャンメル社の1885年(明治18年)製。この地方で最初に開業した武豊線で使われていたモノとのこと。これが何故特定できたかと言えば、官設鉄道時代はレール一本でも台帳に登録され、それが用途変更、例えばレールから建屋の柱等への転用といった場合もキチンと記録として残されたのだそうです。
思い返せば2014年(平成26年)1月に、中京テレビの新社屋工事現場で発掘された古レールを私は初めて見ました。
キャンメル社の名前がそこにあり、
製造年は1887年(明治20年)。
武豊線の開業は1886年(明治19年)で、名古屋貨物ターミナル駅にあるレールについては開業前の製造なので辻褄があいますが、中京テレビの工事現場から発掘されたレールは開業後の製造。
以前からこの地方で使われたレールの転用だったら…という淡いロマンを持っていたのですが…。
しかしここで松村駅長の解説。笹島駅の3~6番線で使われた古レールは、武豊線からの転用であり、中京テレビのある場所もそこに引っかかっているので、メーカー、製造時期からしても武豊線で使われていたのは間違いないとのこと。
歴史が1本に繋がった瞬間でした。