中京テレビ

2016年11月10日 20時22分

旧北陸本線廃線跡を歩く(7)山中隧道の石碑。

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6本目。この日最後のトンネルの手前が少し広場になっており目を向ける。

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「南無阿弥陀佛」「明治29年7月」。

山中隧道の建設中に亡くなった方の慰霊碑。

難工事であったことがこの石碑からもうかがうことが出来ます。

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しかし、この碑に気付く人は少なかった。合掌。

2016年11月09日 20時18分

旧北陸本線廃線跡を歩く(6)伊良谷(イラダニ)隧道。

久しぶりに携帯の電波が届かないところをひたすら歩いている。

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旧北陸本線廃線跡のトンネル群は登録有形文化財(第18-0152号)となっています。

文化庁のホームページでは「明治期官営鉄道施設のトンネル群」とあり、昨年(平成27年)11月20日に登録されました。

登録理由(文化庁の発表から転載)

『北陸線は鉄道庁の手によって明治26 年に着工し,同29 年に敦賀―福井間が開業した。急こう配の岩石地帯であったため,難工事を乗り越えて多数のトンネルを設けた。

樫曲トンネルは明治26 年に完成しており,もとは第一号隧道と呼ばれた。長さ87m で,東西出入り口はイギリス積の煉瓦造とする。

昭和37 年に北陸トンネルが開通すると廃線となり,県道に転用されている。これらのトンネル群をまとめて登録する。』

以上です。

納得。

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登録有形文化財の中をひたすら歩く。

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歴史あるトンネルを通り抜ける。

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出たところで信号を撮影。時刻は12:41。

 

2016年11月08日 20時14分

旧北陸本線廃線跡を歩く(5)芦谷(アシタニ)隧道~伊良谷(イラダニ)隧道。

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4本目のトンネル「芦谷(アシタニ)隧道」。223メートル。竣工は1894年(明治27年)。

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トンネルの先にまたトンネルが見える。

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10月9日、5本目のトンネル「伊良谷(イラダニ)隧道」。全長467メートル。竣工は1895年(明治28年)頃。ところで竣工年に「頃」が付いたりしなかったりしていますが、残されている資料の記述によっています。

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ところでこのトンネルには信号があります。トンネル内でカーブし、先の見通しが無いことから設置されているのですが、今回の歩きのルートでは唯一の存在。

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歩きならばこの信号に従わなくても良いのですが一応、青信号になるのを待ってGO。時刻は12:34。

2016年11月07日 20時13分

旧北陸本線廃線跡を歩く(4)第二観音寺隧道~曲谷隧道。

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第二観音寺隧道の出口が見え始めました。時刻は12:14。写真を撮影しながら歩いているので他の方たちよりは時間がかかっています。

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後ろを振り向いてみました。

普段は人が歩いて通ることはあまり無いだろうトンネル。もっとも県道なので車の通行は稀にあります。今回はトンネル内も含め車と出会ったのは確か3回だったかな。

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この日3本目のトンネル「曲谷(マガリダニ)隧道」が見えて来ました。全長260メートル。竣工は1895年(明治28年)。

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曲谷隧道を出ると左側に海が見える。

今回はツアーであり、周りに人が多くいるので良いのですが、一人でこれらのトンネルを抜ける廃線跡巡りははっきり言って寂しいと思う。

2016年11月06日 20時11分

旧北陸本線廃線跡を歩く(3)名物今庄茶飯の特製弁当。

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第一観音寺隧道を出たところ。左側の側壁を見る限りひょっとして「崩れたので補修した?」という気がしました。本当のところはどうでしょうか。

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第一観音寺隧道と第二観音寺隧道の間に少しスペースがあり、歩き始めてまだ30分ほどだったのですが。そこで昼食。ツアーの特製弁当で、地元今庄の名物である「茶飯」が主役。その他にも地元の名物があったのですが忘れてしまった。解説できないのが残念。時刻は11:59。

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お腹が膨れ再び歩く。

第二観音寺隧道は全長310メートル。竣工は1895年(明治28年)頃とされています。

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トンネルの入り口に立つ。だから何なのだ。ですね。2つ目にして少々長い距離となることもあり、ワクワク感があります。

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緩いカーブ。

トンネルは直線の方が作りやすいは思うもののそれを許さない地形ということでしょうが、それにしても日本の大動脈はこうして作られていったのだと改めて実感。先達の努力の賜物ですね。

1896年(明治29年)7月15日の敦賀~福井間の開業後、今の北陸トンネル(敦賀~南今庄間の13870メートル)が1962年(昭和37年)6月10日に開通するまでの66年の永きに渡り、この線形で『本線』だったとは本当に驚きです。これは廃線跡巡りの醍醐味の一つを私は思っています。

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トンネルの中の待避所。こうしてじっくり見ることはなかなかありませんね。こうした遺構にも時代の重みを感じます。

2016年11月05日 20時08分

旧北陸本線廃線跡を歩く(2)第一観音寺隧道。

福井県道207号、今庄杉津線。この日は旧北陸本線の跡を利用して作られたこの道路を、旧杉津駅のあった所から6つのトンネルを抜けて旧大桐(おおぎり)駅までの間、約9キロを歩きます。

※敦賀・米原側から福井・金沢方面に向かっての行程。

※隧道とトンネルの使い分けについて…今回のこのブログではトンネル名については「隧道」で統一します。

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ところでこのツアー。いわゆる鉄道ファンがターゲットではなく「ウォーキング」を楽しむ方向け。驚く無かれ東海・近畿圏からバス23台、参加者900名という大ツアー。まあ普段あまり行かない?行けない?ところを歩くのが楽しいのでしょう。

もっともその参加人数を聞いた私は一瞬どんな状況になるのだろうかと心配したものの、各地からのバスの到着が一気ではないこともありノンビリと楽しみことが出来ました。それにしても私より年配の方達の元気の良さが感服。

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敦賀湾。時々左側に顔を出します。別につらい歩きではないので「一服の清涼剤」ということにはないのですが、蒸気機関車が全盛の時代にあっては、機関士さんもお客さんにとっても正に「一服の清涼剤」の瞬間だったでしょう。

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最初のトンネル「第一観音寺隧道」が見えて来ました。

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82メートルの短いトンネル。写真ではよくわかりませんが25パーミルという明治の蒸気機関車では限界の急勾配です。1893年(明治26年)着工で翌年竣工。

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それにしても今のような土木技術が無い時代によく作ったものだと感心しながら歩く。

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レンガ造りが時代を感じさせますが、その造形美に圧倒されていたというのが本当のところです。

2016年11月04日 20時43分

旧北陸本線廃線跡を歩く(1)北陸自動車道杉津(すいづ)パーキングエリアを目指す。

10月、11月は鉄道イベントが目白押し。そんな中、10月9日(日)は某旅行会社主催の「旧北陸本線廃線跡を歩く」に参加しました。

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賤ヶ岳(しずがたけ)サービスエリアでの休憩時に撮影したツアーバス。最も名古屋らしい観光バスと私が思っている鯱バス。バス正面の「金シャチ」のエンブレムが特徴です。

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北陸道を福井県に入り、杉津(すいづ)パーキングエリアが「旧北陸本線廃線跡を歩く」の出発点。敦賀湾が眼下に広がる絶景の地。

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そのパーキングエリアをあとに歩き始め。時刻は11:25。

パーキングエリア等の施設には高速道路だけではなく一般道からのアプローチが出来ることが一般的と思いますが正にその道路をまずは歩きます。

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下り線(富山・新潟方面)のパーキングエリアから下り始めたら、はるか下方に上り線(米原方面)のパーキングエリアが見えます。

この辺りは長い区間に渡って上り線、下り線が離れて作られている全国的に見ても結構珍しい場所だと思いますが、上下線を並列で作ることが出来ないほど急峻な地形なのだろうと推察しました。

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上り線の杉津パーキングエリアを過ぎた辺りから旧北陸本線廃線跡を歩くことになります。如何にもはかつてここに線路があったと髣髴させる。

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沿線(沿道?)では花がお出迎え。

2016年11月03日 17時21分

瀬戸内クルーズ(3)ひかりレールスター。

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船内にあった禁煙の貼り紙。秀逸。

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15時少し前、高松港に到着。それにしてもツアーガイドの方の何ともGOODな説明。よく調べていると感嘆。乗船中は飽きる事無く瀬戸内の風景を堪能していました。

15:10発の快速「マリンライナー42号」にギリギリ間に合いました。但し、高松駅で旅の余韻を楽しむ余裕は無し。

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岡山駅で「ひかりレールスター」発見。いやいや「ひかり」じゃないから「レールスター」ですね。

岡山発16:24の「こだま749号」。時刻表の車両形式の欄を見れば『700系』とあり、編成両数は『8両』。「レールスター」への乗り方を今更ながら発見。

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久しぶり。

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等と思う間もなく帰名する「のぞみ38号」が到着。岡山を16:16発「のぞみ38号」に乗車で2日間の岡山~香川の旅の終了。

2016年11月02日 20時20分

瀬戸内クルーズ(2)アンパンマントロッコを撮った…けど。

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吊り橋を下から見上げる。13:41。

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そして瀬戸大橋に別れを告げる。13:44。

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瀬戸内海点景。13:51。

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13:52。実は2両編成の列車が走っている。

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その列車の動きに合わせてカメラを向ける方角を変えてみる。

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宇多津13:45発、児島着14:04のアンパンマントロッコ4号。

乗船したときから何とか撮りたいと思ってはいたものの、船はどんどん橋から離れて行く。そしてもう撮れないと諦めかけた頃、その姿を捉えることが出来ました。勿論トリミングした写真です。

2016年11月01日 20時18分

瀬戸内クルーズ(1)出航。

9月11日(日)の昼下がり。

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この船で瀬戸内クルーズに出航です。時刻は13時半頃。

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船はまず与島の北側にある与島橋をくぐります。

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橋の下から見上げる。

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クルーズのあるツアーを選んで良かったと思った時間が過ぎてゆきます。瀬戸大橋を上と下の両方から見ることで、より立体的にこの瀬戸内海という場所が分かった気がしました。

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与島を西側からグルっと回り、先ほど塔頂体験した橋脚が見えてきました。

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波も穏やかな静かな瀬戸内海。潮風が気持ち良い。



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!