2017年05月24日 20時24分
今日から名古屋(駅)に縁のある絵葉書も紹介します。
五千哩(5000マイル)=8046.72キロ。
日本の鉄道が5000マイルになったことを記念した式典は名古屋で開催されました。
東京ではなく、なぜ名古屋だったのかという理由は私には分かりませんが、楽しい絵葉書が後世に伝えられました。
この絵の模様みたく見えるものは当時、開通していた鉄道会社の社章とのこと。それぞれの色が、そもそも各社の“色”だったのでしょうか?などと興味は尽きません。
その真ん中にある絵は、明治5年、鉄道の歴史がいよいよ始まるとして新橋駅にて行われた記念式典のもので、「新橋横浜間鉄道開業式御臨幸之」とあるので、天皇陛下が列席された様子を描いています。
今も美しい色が残る1枚。距離標には5000Mと書かれていますが、この絵の場所がズバリ5000マイルということではなく富士山を背景にしたイメージ画でしょう。
ところでいつもならキロポストと書くところを、今回は哩(マイル)に敬意を表して距離標と書いてみました。
名古屋城と蒸気機関車。名古屋のシンボルはやはり名古屋城!
絵葉書の表面(宛名面)。スタンプにはしっかり英語表記もあり、明治時代の国際化の一端が垣間見えると言ったら言い過ぎでしょうか?
上の写真はセットなのですが、それとは別に手に入れた鉄道五千哩祝賀紀念の絵葉書。鉄道写真を撮り始めた時に、まさにこの角度で撮影していたと言いたくなるほど私にとって鉄道写真のお手本の様な一枚。というのが私の感想。