2017年05月25日 20時04分

1910年(明治43年)1月20日発行 名古屋市内図/星野松次郎

明治43年発行の「名古屋市内図」。

※名古屋の全域の地図はあくまでも全体の雰囲気ということでご覧ください。

この地図のトピックは幾つかありますが、まず目を引くのが画面左側の囲みにある名古屋港。1907年(明治40年)に開業しており、それもあってか、陸地が広くなっているのが分かります。

1896年(明治29年)に熱田駅も現在の場所に移っていますが、何と駅前まで運河が作られており、当時の水運の状況が分かります。

一方、名古屋駅は広小路通りの西端にありますが、東側の市街地に比べ、西側はまだ開発されていません。

我が笹島の地は「大字平野」の場所。

この地図の裏面には当時の写真もあり、これは2代目の名古屋駅。

名古屋駅から東に向かった広小路。

遥か彼方の時代ですので、懐かしいとかの感想は当然のごとくなく、ただ「へーっ」と思うばかり。

当時の名古屋から各地への距離の一覧もあり、そこでは鉄道よりも海路に目が点。大阪、神戸、横浜に並んで、「篠島」「常滑」「大野」とあるのが当時の海運を象徴していますが、そもそも「神社」ってどこよって調べたら、伊勢の川湊(かわみなと)で「神社(かみやしろ)」港を発見。地図はやっぱり面白い。

    

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    プロフィール

    稲見部長稲見眞一
    <自己紹介>
    昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!