2017年05月27日 20時14分
大正11年発行の「名古屋市内図」。
※名古屋の全域の地図はあくまでも全体の雰囲気ということでご覧ください。
全体図も随分今の名古屋市に近づいてきました。
名古屋駅前の電停名は「笹島」。「名古屋駅前」ではありません。
大正11年の8月に名古屋電気鉄道から名古屋市営(名古屋市電気局)になっており、この地図が発行された4月5日時点ではまだ市営にはなっていないもののその表記はなく、地図中の「赤い実線」は『市内電車』との凡例が出ていました。
もう一つトピックなのは、金山にあった東海道本線と中央本線の連絡線。
1918年(大正7年)に開通し、1930年(昭和5年)に廃止された短命な路線ですが、もっともこの線の存在自体を私は最近まで知らず、こうした古い地図に接してから、名古屋の鉄道史を研究している知人に教えを請い、解説を受けて驚いた次第です。とか書いてみたものの「金山」駅も「金山橋」駅も無い時代なので「これはどこですか?」とかなりそうですね。
三角形の左側の線路の合流点が今の「金山」駅です。