2017年05月30日 15時35分
昭和10年の鉄道記念日(当時。今の「鉄道の日」)に名古屋で「鉄道展」が開催されたようで、その記念の絵葉書集。1937年(昭和12年)2月1日開業の三代目「名古屋駅」の模型の写真と1886年(明治19年)5月1日開業の初代名古屋駅が一枚に収められています。
一方こちらは1891年(明治24年)に初代名古屋駅が濃尾地震で倒壊後、再建された2代目名古屋駅。
C53の流線形。今も残っていたらどれだけ人気者だったであろう。と思っても仕方がない。
上がD50。下が流線形ではないC53。
D50は現役時代をかろうじて知っています。
6200型は「へーぇ」。
42000型汽動車。キハ07形と書いた方がまだ馴染みがあるでしょうか?同型機で同和鉱業片上鉄道で活躍した車両は「柵原ふれあい鉱山公園」で動態保存されており、今も見ることができます。
この写真が古ぼけているので「年季が入った」感じがしますが、この形式は昭和10年登場のバリバリの最新鋭。因みに前の写真のC53形流線形も改造直後の最新鋭機です。
珍しいと思ったのが除雪車。こちらは仙台鉄道局所属であることがボディーの「仙」から読み取れます。また当時の実際の除雪作業の写真は貴重な歴史の証人とも思っています。
掻寄せ排雪車。「マックレー車」の方が通りが良いかも。
キマロキ編成(機関車+マックレー車+ロータリー車+機関車)は名寄市に保存されており、今も往時の雪掻きに思いをはせることができます。所属の「札」は札幌で札幌鉄道局の所属であることが分かります。
ところで私が調べた限りですが、昭和10年に名古屋で大規模な鉄道車両展示の催事があったのかが見つかりません。本物の車両を名古屋駅もしくは貨物駅のどこかに並べ、この絵葉書集はその記念の発行と思いたいところですが、さて…。今そのようなイベントがあったら、どれだけの人が集まるかにつき考えただけでも恐ろしいことになりそうです。