子供の頃から地図を見るのが好きでした。中学生くらいからは地図を見ながら、机上で旅をすることを覚えました。いつからか地図は地図でも時刻表の路線図の旅が始まり、それは今でも続いています。
古地図に興味を持つようになったのはほんの数年前で、具体的には中京テレビが笹島への移転を決めたことがきっかけ。そもそも「名古屋駅」「笹島駅」はそれぞれがどんな場所に作られたのか知りたくなったというのがその理由で、それを紐解くには昔の地図が欠かせないということで古地図の世界に入り込みました。
さて今日から暫く我が地元である名古屋駅・笹島駅を中心にした「古地図の楽しみ」にお付き合いください。
※名古屋の全域の地図はあくまでも全体の雰囲気ということでご覧ください。地図はデータ量を減らしているため、拡大しても細かい地名までは読み取れません。m(_ _)m
江戸時代後期の地図を復刻したと思われる地図本「名古屋城下図」にあった「名古屋路見全図」。
江戸時代の名古屋の街は名古屋城を中心にした城下町であることが一目瞭然です。
そして矢印のところに「笹島」の地名がありました。
この当時はまだ「広小路通」もなく、しかも「笹島」の地は名古屋の西の端であることが分かります。
※「名古屋城下図」について…復刻であることは間違いないのですが、この本には出版元の表記がありませんでした。古書店での購入です。
次回以降の地図も同様ですが、オークションサイトと古書店で手に入れています。ちょっと深みにはまった感あり。
古典的なデザインに強烈な赤の塗装が似合っています。
車内の色も手を抜いていません。
冬場は1階席も開放席ですが、夏はさすがに密閉式となるようです。これは電停にあったイラストで確認しています。
バックミラーなどのゴールドの輝きがゴージャス感を醸し出しています。
お約束の記念撮影。
私が海外に出かける場合、鉄道がメインであれば、航空券、ホテルを始め一切合切を自分で手配しています。一方、観光がしたくて出かける場合は、全観光、全食付きのツアーでも出かけます。今回のようにほぼ1日自由時間のあるツアーはどちらかと言えば珍しいパターンです。その自由時間を使い、オプショナルツアーに参加するのもいいですが、たまにはいろいろ調べて巡るのも面白いものだと改めて実感しています。ただこれも観光客が使いやすい公共交通機関があり、ここドバイの治安が良いからです。もっともメトロの駅から往復1時間の歩きはいかがなものかとの声が聞こえないでもない。
まあ今回は大きなトラブルもなくいい(鉄)旅をすることが出来ました。
(最後に)
このドバイ・トロリーについては今回、このブログとは別にイカロス出版「路面電車EX Vol.09」に4ページ書かせていただきました。実はその記事が日本のメディアでこのトロリーが登場した最初の記事のはずです。私の周りには海外の路面電車を研究している方が何人かいるのですが、ここに足を運んだ方はたまたまいませんでした。「情報が無さ過ぎてリスクが大きすぎる」という声がどこからか聞こえてきそうですが、猛者(もさ)達はその程度で怯むことはありません。そう考えれば、今回のドバイ・トロリーとの出会いは観光で出かけたからこその成果だったでしょう。
一応のこの電車の概略。
電車の乗務員の方の説明と、帰国後に英語サイトを検索しまくった結果です。(スペシャル サンクス…翻訳ソフト)
開業は2015年4月19日。現在は1キロの路線で、計画としては最終的に7キロの路線となるそうです。
路線が敷かれるのはブルジュ・ハリファやドバイ・モールの外周とのこと。因みに今は距離が短い試験運転なので財布に優しい無料サービス。もっともドバイに来た日本人観光客がここまで来るかどうかは別ですが。
それはそれとして「4.00pm」は車庫を出る時間だそうで、それは私たちには絶対に分からない。まあ5分やそこらの誤差は、海外では定時と同じですが、時間に制限がある私は肝を冷やしました。ということを乗務員さんとの話のタネにしたいと思ったもののそれを説明する語学力なし。
世界初の「燃料電池駆動式電車」が採用された経緯は分かりませんが、石油で成長した国が、脱化石燃料の電車を採用したのは面白いと思います。
2階建てのトロリーに乗るならやはり2階席。高みの見物。(←正しい日本語でありませんが、ニュアンスは分かっていただきたい)
2年目とは思えない綺麗さ。めったに雨が降らない国ですし、そもそも雨の日は運転されないでしょう(私の推測)から、これほど美しさを保っているのでしょう。勿論、整備もしていると思います。
ブルジュ・ハリファも楽しめます。
7分ほどで終点に到着。走った方が早そうな電車ですが、楽しい気分。
最後に2階席からの展望をしばし動画でお楽しみ下さい。
ドバイ最後のプレミアム。世界で初めて実用化された水素燃料電池を使った電車への乗車。
これはもう、完全に鉄の世界では?いえいえそうでない方にも十分楽しめるエコロジカルな旅の楽しみです。と、言えば言うほど苦しいか…。
まずは高さ828メートルで世界一の高層ビル「ブルジュ・ハリファ」の452メートル地点にある展望台が今回の出発地点。但し、ここには1月6日(金)に出かけており、電車に乗ったのは7日(土)です。
世界最大級の噴水ショーが楽しめるドバイ・ファウンテンを眼下に、凄いなあなどと能天気なことを想っていましたが、
「あった!」、「線路が見える!」。「やったね」と自画自賛。
何故だかと言うと今回のお題「ドバイ・トロリー」は、知人から「ドバイには燃料電池のトロリーがあるよ。見に行ったらどうかな?でも情報がないんだよね」と言われ、確かに日本語の情報が無いに等しい。ネット(英語)に出ているよという情報を他の知人から頂き下調べ。でも、私の英語力ではどこを走っているのか、どんな運行をしているかの情報がつかみきれない。
でも「ブルジュ・ハリファ」の南方面と言うことだけは分かったので見つけた時は同行者にばれない様に狂喜乱舞。
ただ1月7日(土)のツアーの自由行動時間にはタイムリミットがあり、それまでに乗れるかどうかが一番の難題でした。ネットでの情報では16:00から運転とあるものの、現地で聞いたら18:00という話もあって…、どちらにしても日中の運転は無し。酷暑の国ですから…。
とにもかくにも16時からなら何とかなりそうだとばかりに向かうことにしたのですが。
ただそこまで行き着くには艱難困苦が立ちはだかっていました。ブルジュ・ハリファから見た時は、それほどの距離とは思っていませんでしたが、ドバイ・メトロのブルジュ・ハリファ(Burj Khalifa/Dubai Mall)駅を下車後、動く歩道を延々と歩き、ますは世界最大と言われるドバイ・モールに到着。そのモールを15分ほどかけて縦断し、更にその南側のシェイク・ムハンマド・ビン・ラーシド(Sheikh Mohammed bin Rashid Blvd)大通りに抜けるとやっとトロリーの線路で、純粋に歩いている時間だけで30分以上かかりました。ドバイ・モール内で、らしい方向の出口を探すのに手間取ったこともあります。
で、辿り着いた電停にあった貼り紙。「おーっ、16時から運転開始だ」と一安心。が、16時になっても電車はやって来ない。何故だ。電停にいるのは私たちだけだし。今日だけ変更?まあ16:15まで待って来なかったら諦めよう。
暫くすると人がパラパラと集まり始め、16:05になって電車の姿が見えました。
嬉しいというより脱力感。これで電車が来なかったら日本に帰れないとまでは思っていなかったものの、この日の、この電車までプレミアム感を引っ張ってきた努力が瓦解します。それでは元も子もない。
11:30発のモノレールに乗車。
空中楼閣とも言える工事中の駅。いつ開業するかは不明。
中東初のモノレールは未だ完成に至らず。途中駅もそうですが、そもそもドバイ・メトロの駅に繋ぐ予定もありますが、一体いつになるのでしょうか?
ゲートウェイ駅から撮影。
モノレールをモノレールらしく順光で撮影できるのはここだけのような気がしています。
IC乗車券。完全回収で手元に残らず。記念でもう一枚買っても良かったかな?と思いつつトラムの駅に戻り、次の目的地に向かいました。
ドバイに来たらモノレールでの空中散歩はありだと思います。但し、走っているのは朝10時から(訪問時点)で、この日、ゆっくり目にホテルをスタートしたのはそんな理由からです。
ドバイ・トラムのジュメイラ・パーム(Jumeirah Palm)駅からほど近い駅が起点のジュメイラ・モノレール(Palm Jumeirah Monorail)。
ゲートウェイ(Gateway)駅とアトランティス・アドベンチャー(Atlantis Aquaventure)を結んでいます。
モノレールの駅へは駐車場の中を通り抜けていきます。
そうすると突然、『モノレール』と『矢印』が書かれた看板が登場。従うしかない。
両開きのガラス扉の向こうがゲートウェイ駅。周りに人がいないので最後まで自分の進む道が正しいのかどうか不安だった。それにしても自動ドアを通り過ぎた瞬間は、確かにgateway(入口)。いえいえ、駅名の由来はこのドアのことではありません。
車両の写真はさておきまずはモノレールからの景色です。モノレールが走るのは世界最大の人工島/パーム・ジュメイラ( Palm Jumeirah)。「宇宙から見える人工島」として知られるようになったこの島ですが、前日にツアーの観光でも行ったものの、道路は地平と海中を走っており、島そのものの景観を楽しむには今一つ。で、この日(1月7日)に全線高架のモノレールに乗ることにした次第。
うっ、美しい。「人工物とは思えない」のか「人の手が作り出した究極」なのかはそれぞれの感想ですが、ヤシの木(Palm tree)を模して造られたのを実感できるモノレールからの眺望です。
モノレールから眺望のクライマックス。
超高級5星ホテルのアトランティス・ザ・パーム。この景色を楽しめるのはモノレールでこの地に到着した者だけ。同行者もモノレールに乗ったことを「プレミアムなドバイ」と納得してくれました。
駅(何となく停留所という表現が似合わないので…)の中にあるICカードリーダー。乗車時と降車時の両方タッチが必要なのも鉄道風。などと書いていますが、駅の係員さんに注意されて、「降車時もタッチ」を知りました。
専用線の区間が長いこのトラムで、比較的路面電車っぽいところ。もっとも軌道内への立入りは禁止でしょう。ここで対向電車とすれ違い。
ドバイ・マリーナ駅~ジュメイラ・レイクス・タワーズ駅間のトラムの路線は複線ではなく、一方通行でエリアを取り囲みように走っており、ジュメイラ・レイクス・タワーズ駅で複線に戻ります。
この写真ですと、トラムの駅が完全密閉式となっている様子が良く分かりますね。
帰りがけの駄賃のような一枚。近未来というより新世界。