2017年06月20日 20時28分

四国まんなか千年ものがたり(12)「四国まんなか千年ものがたりの」の停車位置。

いよいよ「坪尻駅」のホームを目指して動き始めます。因みにこの位置に陣取ったのは私ともう一人。その方が先に助手席サイドに立ったので、私は185系の貫通扉の真ん前に立ちました。

動画。縦長のガラス越しなのでカメラも縦位置です。

結構な長尺なので適当に止めてください。

この駅で面白いなあと思ったのは、停車位置がこの列車専用であること。もっとも一般的な乗客の方には無縁な話でしょう。

一方、最後尾(坪尻まで、そしてここから先も先頭を走る車両ですが…)からの展望映像。

思ったよりもこの駅の有効長が短いのに驚きました。というのはかつてこの線には貨物列車が走っており、それにしては短いと感じたからです。

※ここで書くのも如何なものかでしょうが、JR四国ではこの線の名前は「土讃線」となっています。しかし昭和世代の私は国鉄時代の「土讃本線」と書いています。他意はありませんというか他意がありありなのですがそこはご理解頂けるものと思っています。

2017年06月19日 20時26分

四国まんなか千年ものがたり(11)スイッチバックの坪尻駅。

トンネル通過中。高級レストランの間接照明が如し。

きついカントが続く区間では、それを体感するための徐行運転があったりします。(笑)もちろん乗務員の方から解説あり。

※カントとは…カーブを走る列車の遠心力の影響を少なくするため、カーブ外側のレールを内側よりもやや高くすること。土讃本線では先頭車両の乗務員室後ろでかぶりついていると、本当によく分かります。

「本場」=赤信号

「折場」=注意信号

秘境駅として知られる「坪尻」駅が近づいてきました。

ところで「本場」は「本線場内」でしょうが、「折場」は何でしょう?折り返し線場内???

ここでは11:28から11:41まで停車し、秘境駅の秘境駅たるところを「下車」して堪能します。

本線を通過せず、ポイントの開いている側線に向かう。

この駅は何度か通過していますが、秘境駅としてこの駅に降り立つのは初めて。

列車内では最後尾の車両の展望映像を見ることが出来、先頭車にいながら、直後に先頭車となる車両の展望ビデオを見る。ある意味贅沢。

2017年06月18日 13時24分

四国まんなか千年ものがたり(10)さぬきこだわり食材の洋風料理。

金刀比羅宮が運営する神椿(かみつばき)の料理長監修「さぬきこだわり食材の洋風料理」。その名も「讃岐三畜と旬の地元野菜の洋食プレート 春」。そう「春」バージョンなのです。全てを食した後、季節ごとの料理を食べてみたいと思ったのは本音です。

さてスタートはコーンクリームスープ。

仰々しい感じの折箱風の器が置かれました。

蓋を開ければそこには四国が広がります。

もっとも4つに仕切られたブロックの一つ一つがそれぞれ四国4県の産品とうことではありません。悪しからず。

讃岐オリーブ牛のローストビーフ グレービーソースのジュレ 、自家製ピクルス三種 アンディーブ。

香川県産若鶏のとチーズ焼き 瀬戸内真鯛 ウニとこんぴら味噌の黄金焼き 洋ニンジンのグラッセ 季節野菜のオムレツ。

香川県産 魚介のムース オリーブ車海老のポッシュ イクラ添え ラヴィゴットソース。

単品の写真はありませんが、もう一品(ひとしな)は瀬戸内タコのエスカベッシュ 有機グレープフルーツの香り 季節の野菜添え サラダ仕立て。

どうしてこんなに細かく書いているかと言えば、「四国まんなか千年ものがたり」のホームページに載っている「そらの郷紀行」のメニューとは異なっているため。『※天候等仕入状況によってはメニューを変更する場合があります。』との注釈がありましたが、まさにその通り。もっとも事前に予習していたとしても何が違うか?などと考えることはこの料理の美味しさに出会った瞬間から全く意味を成さないと思います。

●今回の料理から私の知らなかった材料&調理用語集

1)グレービーソース

2)アンディーブ…チコリと聞いて分かりました。

3)グラッセ

4)ポッシュ

5)ラヴィゴットソース

6)エスカベッシュ

美味しいものは好きですが、どうやら私はグルメだったり食通とは縁遠いようです。

2017年06月17日 20時22分

四国まんなか千年ものがたり(9)『こんぴらさん』の巨大社紋。

改修工事が終わり、大正時代の開業時の様相となった琴平駅。見目麗しいとはこのこと。

駅構内のコンビニもシックな装い。この駅の風情を壊しません。

「四国まんなか千年ものがたり号」が停車する2番線。

その14分間の停車中には、この列車の運転開始に伴い作られた新しい専用待合室での接待があります。

中に入ると目に飛び込んでくるのは金刀比羅宮(こんぴらさん)の社紋。しあわせさん、こんぴらさん。

ウェルカムスイーツ。正直言ってこの列車の停車時間では短いのでは?などと最初は思っていましたが、慌ただしい感じもなく、思いのほかゆったりした印象。

ところで琴平駅まではほぼ空席だった我が1号車も満席に。さあいよいよこれからが旅の本番です。

2017年06月16日 20時21分

四国まんなか千年ものがたり(8)手を振って見送り。

5月26日(金)10:21。列車が出発して最初にあった車内での案内が多度津駅構内に今もその姿をとどめている「給水塔」。

2番目が運転士さん、車掌さんらによる「運転所」からの手を振っての見送り。この列車の他の乗客の方たちも手を振り返していたので、まずは好評と言えそうです。

3番目の案内がターンテーブル(転車台)。

最初の停車駅「善通寺」駅でのお見送り。地元でこの列車を盛り上げようとしているのがヒシヒシと伝わってくる。

讃岐平野を行く列車。

10:34着の琴平駅では手を振ってのお出迎え。

2017年06月15日 20時19分

四国まんなか千年ものがたり(7)1号車「春萌(はるあかり)の章」。

列車の乗り、いきなりこの列車が特別な存在であることを知らされます。

特急グリーン車とは言えこのゆとり。各座席(というよりはソファーですね)の反対側に座席が無いのは、列車の両側に広がる車窓から見る景色を、通路をおいた反対側の乗客に気兼ねすることなく、思う存分楽しんでほしいからとのこと。これは口で言うのは簡単ですが、採算を考えればとことん大胆な発想です。

室内の灯り。

机の真ん中にある灯りは“囲炉裏”をイメージしているそうです。

なおここまでに書いたことはJR四国のホームページにも詳しく書いてありますが、今回はそれではなく、乗車時に乗務員さんから聞いたことをもとに書いています。

ソファーの下には手荷物置き。この列車には網棚が無いのですが、小さな荷物はここに置けるようになっています。お洒落なカフェでは見かけますが、それをまさか列車の中で使うことになるとは思ってもみませんでした。

今回の食事予約券。実はこの「四国まんなか千年ものがたり そらの郷紀行」の特急券、グリーン券、この食事予約券は自力で取ったものではなく、旅行社にお願いしていました。私にしては珍しいパターンですが、翌日「駅レンタカー(レール&レンタカーきっぷ)」を予約していることもあって、一括でお願いしました。ケースバイケースですが、都度合理的に判断というほど大袈裟なことではないものの柔軟に考えて旅に出るのが私流。なおこのシリーズの(2)の特急券を見て頂ければ分かりますが、1号車の3番は二人席で1人での予約では発券されません。実は今回は会社の同僚(非鉄)との2人旅で、ただ全日程同道ではなく、彼の仕事の都合で高知まで一緒でした。

※名古屋~後免間の乗車券に「企画乗車券」と印字されているのは「レール&レンタカーきっぷ」によるものです。

出発前の儀式。アテンダントさんとの記念写真。ちゃんとブログにUPすることは了解いただいています。でも普段はこうした写真は撮っていません。この列車が走り始めたばかりだからこそです。

ところでこうした「記念」写真をブログにUPできるかどうかの基準ですが、私の経験では鉄道事業者によって対応が異なるもののおおむねアテンダントさんの写真はOKとなることが多いです。そうした場合、アテンダントさんに確認するとOKかNGかを教えてくれますし、ご本人さんの了解を得て撮影はしたもののその場でブログ掲載の了解を取っていない時は、後日鉄道事業者の広報担当者に確認したりもしています。いずれにしろ無許諾でUPすることはしていません。

一方で、撮影OK、SNSはOK、ブログNGとか結構パターンがあります。ご注意を。

2017年06月14日 20時17分

四国まんなか千年ものがたり(6)宇多津駅。

宇多津駅はJR四国発祥の地。1889年(明治22年)5月23日、この駅を起点に丸亀~琴平間が開業しました。

もう一つの宇多津の象徴。それが「少林寺拳法発祥のまち」。駅前に出て「そう言えば」と思い出しました。

街ブラ(?)から駅構内に戻りいよいよ本題。駅の案内表示が「千年ものがたり」だけではなく、「そらの郷紀行」となっているのが新鮮です。「四国まんなか」より「そらの郷紀行」を入れていることで、この列車の特別感をより感じました。細かいですが、JR四国がこの列車を投入した強い気持ちの表れでしょうか。ひょっとして「伊予灘ものがたり」もこのような案内表示をしているのかな?

さて出発の10:21を前にした10:04。ホームに入線する準備が整ったようです。

10:07に宇多津駅4番線に到着。各号車がそれぞれのイメージカラーに包まれており、それを見ているだけでまた出立の高揚感が募ります。

2017年06月13日 20時39分

四国まんなか千年ものがたり(5)58685。

「四国まんなか千年ものがたり」の旅立ちの時刻は10:21。

少し時間があるので(ってそのつもりで余裕時間をあらかじめ取ったのですが…)多度津駅の改札を抜けて外へ。

保存されている蒸気機関車/58685(8620形)の見学。

夜はライトアップされるようで「SLライトアッププロジェクト 多度津高校」と書いた案内が掲示されていました。

形式名入りのナンバープレートが好ましいですね。

58685の保存庫にあった「行ってみたい 住んでみたい たどりつきたい多度津町」の横断幕。そのインパクトもさることながら、「多度津町まねきねこ課」って何?思わず検索してしまいました。詳しくはネットでどうぞ。と毎度不親切なこのブログです。

何せこの横断幕のインパクトが強すぎで58685の印象が薄らいだほど。(実際はそんなことはありませんが…)

2017年06月12日 20時37分

四国まんなか千年ものがたり(4)多度津に到着。

9:41、多度津到着。「四国まんなか千年ものがたり」との出会い。よもや側線で待っているとは思いませんでした。

9:44、南風3号は高知~中村に向けて出発。「四国まんなか千年ものがたり」がその全貌を現し始めました。

キハ185系の改造車ですが、まずは外装の美しさには心を奪われます。元の車を知っているので、外観(形)としては新鮮味に欠けますが、この塗色であればそれを補って余りあります。

9:44は上り岡山行きアンパンマン列車「南風2号」の出発時間でもあります。

私にとってはビジネスアワー。いや単に撮影する列車が同時で慌ただしいというだけで、仕事で忙しいわけではありません。

いつもなら1日の仕事が始まったばかりの時間帯ですが、気分はすっかり2仕事終了。

2017年06月11日 10時35分

四国まんなか千年ものがたり(3)いざ四国へ。

私が乗ったのは4号車でしたが、1号車の普通車指定席まで出張。

アンパンマンシートは子供連れなら是非とも座りたい。この日(5月26日)は空席あり。

車内ではスタンプも押せます。

私の乗った4号車の天井はアンパンマン。

何度乗っても絶景だと思う瀬戸大橋を渡る。

あと少しで渡り切る。

先頭車(1号車)の一番前から見るこの景色は、2階建ての橋ならではの楽しみ。また写真はありませんが最後尾(4号車)から見る過ぎゆく瀬戸大橋もお勧めです。

何れにしても前後の展望を楽しむなら快速マリンライナーより特急の方が良さそう。



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!