2017年07月01日 13時38分

奥祖谷観光周遊モノレール(4)このモノレールは歩かない森林浴だった。

観光モノレールでは世界最長の4600メートル、高低差590メートル、最大傾斜度40度、最頂標高1380。乗車券を買った時は「2000円」に一瞬怯んだものの「2000円」の価値を知るのにそれほど時間はかかりませんでした。

このうねうね具合に感動しつつ緑の中をひたすら進む。

途中には標高を書いた案内板が出されており、こうして「1000m」という文字を見るだけで涼しい気がします。いえっ、本当に涼しいのです。

15:45に、この日この線ですれ違ったたった一台。互いに手を振ってエールの交換をしたりして。

複線で進んできたのですが途中から単線になります。エンドレスの運転方式なので驚くことではないのですが、森の中に取り残されたような気分となり、一人で乗っていると寂寞(せきばく)感というか孤独感に襲われるかも?

上を見上げれば木漏れ日が降り注いでいました。1時間強の『歩かない森林浴』中。

もう少しで最高地点。監視カメラが私たちを見守っています。万が一、この車両がこの森のどこかで止まってしまったとしたら…。考えるだけで恐ろしい。とまではなりませんが、殆どの乗客にとっては初めての場所なので、これがある安心感はあります。

    

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    プロフィール

    稲見部長稲見眞一
    <自己紹介>
    昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!