2017年07月27日 15時31分
四国シリーズはしばし中断中。
この6月8日まで連載していた「名古屋の古地図」シリーズの続編。笹島駅の変遷について書き留めます。笹島駅は昭和12年(1937年)2月1日に開業し、昭和61年(1986年)10月31日に廃止。その前身を含め昭和に生まれそして昭和の終わりとともにその役割を終えた駅です。
この図(名古屋付近鉄道路線略図)は笹島駅の開業前ではあるものの「名古屋駅」の貨物駅として既に営業を始めていた時代のモノ。笹島駅の名前はまだありません。
昭和3年(1928年)開業の「名古屋港(なごやみなと)線」が堀川口まで開通している一方、昭和25年(1950年)6月1日開業の西臨港線(今のあおなみ線)が計画線という時代が見て取れます。
こちらは絵葉書で、「名古屋貨物駅構内」とあり昭和5年(1930年)に完成した中川運河がその存在感を見せています。
上下逆さまの昭和30年(1955年頃)の笹島駅の配線図。ピンクの○がほぼ今の中京テレビの場所。そこはもともとホームがあった場所で、現本社の建築時、笹島駅で使われた古レールが発見されたのもむべなるかなといったところです。
昭和57年(1982年)の笹島駅略図。
以前の図面と大きく異なるのはコンテナホームがあること。貨物の輸送方法も時代によって進化しているのですが、駅の配線図からもそれが読み取れます。