今回の舟遊びは、近鉄の名物広報マン/福原稔浩(トシヒロ)さんが企画、お仲間にお声掛けされたイベントで、不肖私もそこに混ぜていただきました。
航路の上は伊丹空港への着陸ルート。ボーイング747、ロッキード L-1011 トライスター、マクドネル・ダグラス DC-10とかの大型機が通過してくれたら…とか思うのは昭和への郷愁。確か騒音問題で大型機の離着陸が制限された記憶あり。
大阪環状線の淀川橋梁。その右端の矢印のところに注目。
大阪環状線のかつての橋台だそうです。鉄道遺構巡り。
JR西日本221系。
JR西日本323系。
前日までは雨予報だっただけに、傘や雨具無しで撮影出来ているだけでも十分ラッキー!
10月14日(土)は鉄道の日。ということで大阪へお出かけ。
新幹線ではなく近鉄特急運転開始70周年を記念し、8時ちょうど♪の昔ノンストップ、今は津に停車のアーバンライナーに乗車。
ところでアーバンライナーって平成の登場だと思っていたら昭和の電車なのですね。何だか親近感が大幅増。
※21000系(アーバンライナー)の登場は昭和63年(1988年)。
鉄道の日なのにやってきたのは京阪電車天満橋駅すぐ北側の「八軒家浜」船着場。ここから大阪の街を舞台に舟遊び。
10:30に出航し、まずは京阪寝屋川橋梁を渡る2200系を撮影。そうっ、この日は大阪の鉄道橋巡りを楽しみました。勿論、おまけの観光もあり。
まずは大川(旧淀川)を上っていきます。左には桜で有名な大阪造幣局。私たちが乗った船とは一回りも二回りも大きな船と行き違い。潮の干満の影響を受ける大阪市内ですので、橋の下を通り過ぎるためにとにかく船は平べったい。
10:46。大阪環状線の淀川橋梁が見え始めました。323系。曇り空に景色全体が溶け込んでいますが、オレンジ色の塗色でかろうじて確認できます。
1)豊橋鉄道名物/井原カーブ。日本の鉄道線路の中で最も急なカーブ(半径11メートル)
2)東田坂上の渡り線
3)赤岩口車庫への入線
井原カーブはいつでも見られますが、2)と3)は貸切でなければ見られません。英国人ツアーの方達より私の方が楽しんでいたりして…。
この日、24名の参加者の内2名から、豊橋駅から豊川駅までJR飯田線に乗り、その後名鉄豊川線の豊川稲荷から国府経由で豊橋に戻る乗り鉄に出かけたいとのリクエストがあり、それのアテンドもしました。
まずは豊橋駅から飯田線に乗車。(「JAPAN RAIL PASS」を利用)
名鉄豊川稲荷駅に移動。ここからは鉄道パスが使えないので切符は自動券売機での購入ですが、「豊橋」という漢字は読めないので、路線図で豊橋駅の位置を示し、料金を伝えました。また紙幣を入れる場所に少し戸惑ったようでしたが、海外では紙幣の使える自動券売機は少数派かも?
乗車する電車を撮影して乗り込みます。
英語の地図を参考に、1時間程度でこうしたルートが取れるだろうと考えての行程とのことでしたが、まあ少し時間があれば、私もそうしたことをやっている訳で、私にとっても楽しい時間を過ごすことが出来た次第。
こちらはアテンドする側の記念写真。左が知教育大学教授のAnthony Robins(アントニー・ロビンズ)氏。右が「とよはし市電を愛する会」の中野さん。そしてもう一名「とよはし市電を愛する会」の会員の方がおられ、計4名でこの地を案内しました。
ところで今回初めて知った豊橋鉄道東田本線の電車の秘密(?)。
3201号(ブラックサンダー号)と3202号(ビール電車)は元名鉄モ580形同士のいわば姉妹車。
その警笛にカバーがある無しの違いがあり、こちらは3201号。
そして3202号。網状のカバーがあります。
「METROS & TRAMS in JAPAN」という日本の地下鉄と路面電車のガイドブック。路面電車の紹介は見易くかつ分かりやすく、これを見ながら各地の鉄道を廻っているそうです。実はこの本のドイツエリア版(英語版)を私は持っており、以前私がドイツに行った際には重宝したので、多分日本エリア版も同様なのであろうと推察しています。
石畳のある風景。豊橋「駅前」に戻る時に撮影した一枚。これにてアテンド終了。
英国人のグループ24名は、イングランド、スコットランド、ウェールズなど「グレートブリテンおよび北アイルランド連合王国(イギリス)」全土から来られているそうで、今回も数週間滞在し、日本各地を鉄道で回っているとのこと。
※イギリスと一括りにしたら、『私はイングランドではない』との指摘があったことをここで報告します。
その参加者の内、私が話をした方は指折り数えて何と7回目の日本だそうで、北海道の稚内、根室から九州の枕崎まですべて鉄道で回ったそうです。ある意味これはスゴイ!
「駅前」を14:03に出発し、まずは運動公園前に直行。日本人も英国人も鉄ちゃんのやることは同じということで親近感が大幅に増した瞬間。思わずほほが緩んでしまいました。
この後は東田坂上の渡り線で折り返し、車庫のある赤岩口へと向かいます。東田坂上での渡り線を通るのは私にとっても初めて。もっともそんな美味しい「口説き文句があった」ので今回のお手伝いに来たのは間違いありませんが…。
車内にてブログ等でこの模様をUPすることの了解を得たのですが、今回ではなく、このグループの以前の日本訪問時には新聞やテレビの取材を受けたこともあったそうで、地方私鉄を貸切電車で回っている外国人グループの存在にはニュースバリューはあるようです。かくいう私も今回は同様の気分半分。
ところでこのツアーにはご夫婦での参加が数組おられ、これは私にとっては驚き。少なくとも私のパートナーでは考えられない。
競輪場前のミニデポ(車庫)にも皆さんカメラを向けていました。
赤岩口の車庫では15:07から16:08まで自由見学。
T1000形/ほっトラムは1編成のみということで、赤岩口到着に合わせて撮影大会。参加者の方たちの安全確認をしつつ私も1枚撮影。
最後に参加者全員で記念写真。
豊橋の話に戻ります。
毎度お馴染みの豊橋駅舎ですが、いつもの駅前のペデストリアンデッキでも違う位置から撮影。
こうした彫刻の展示があったとは知りませんでした。考えてみれば豊橋駅に降り立ってもこの通路を通ったことは無く、やはりたまには心(時間)に余裕を持つべきですね。
私の個人的な感想…童話の世界。
13:24。ビール電車が戻ってくる時間となったのでそれの撮影。豊橋の夏の風物詩。存在感あり!撮影しているのは私だけではありません。もっとも鉄ちゃんというより市民の方。
これは花だけを撮影している訳ではなく、その後ろにビール電車が走っています。しかしその姿は判別出来ず。いわゆる撃沈の一枚。写真撮影は難しい。
13:43。ビール電車が車庫に戻っていきます。
13:49。英国の方々が乗車する貸切電車/3201「ブラックサンダー」号の到着です。
ところでこの電車が到着して「しまった!」と思ったのは、「ブラックサンダー」をキヨスクで事前に買っておけば、英国人の方々にこの電車の説明が出来たのにという事。と思ったら、今回の豊橋での案内役「とよはし市電を愛する会」の会員さんから「夏の時期はキヨスクでの取り扱いがなく断念した」と集合時に聞きました。なるほどね。
会場ではどうしてもC62に目が行きがちですが、もう一つ、大きなアートが展示されています。
10メートルの大作「世界平和」。
(丸田斎氏を紹介するHPから作品解説を転載)
『海や山の生き物を始め、古今東西の歴史的な建物や街並みに潜む戦争の記憶や物語、さらに仏や社寺など作家の想いを映す壮大な神話的世界が表現されています。』
紙の上に、0.1㎜のロットリングペンで点を打ち続けるオリジナル技法の点描画の作品。その1つ1つの点を肌感覚で受け止めているとそこで時間が止まります。
この絵の中にC62、D51が合わせて(内緒)両あるとのとこですが、私が見つけられたのは2両でした。
閉館までの約1時間。どっぷりとC62に浸る。(※写真はイメージです。2004年1月11日/梅小路蒸気機関車館)
今回、このC62を作られた島英雄さんが会場におられお話を伺うことが出来ました。
実はこの状態では完成形にはまだ至っておらず、日々細かいパーツを作りそれを取り付けており、この会場で“公開組立”した9月28日、29日の状態とこの10月7日ではよく見れば『進化(深化?)』しているのだそうです。更に最終日の15日を目指して完成度が高まっていくとのこと。
毎日通っても飽きることは無さそうです。
また昨年公開された『原寸大段ボール蒸気機関車D51』の部品も今回、“訳あって”一部で使っているそうです。会場の案内板の解説を読んでから改めてこの機関車を見れば、「なるほど」と気付くことが出来ます。
C62の向かって左側面。どうやってこの造形物の強度を作っているかの参考になりました。
ところで『原寸大段ボール蒸気機関車D51』は全国17か所で展示されたのですが、名古屋ではそうしたイベントが無く、私が見ることは叶わなかったのでした。ということでどこかで常設展示している場所は無いものかと調べ始めたところ、この「C62」の情報に接し、この場所に立つことが出来ました。