2017年12月11日 20時47分

奥飛騨名物/ガッタンゴー(5)旧奥飛騨温泉口駅に到着。

名古屋から飛騨古川までのルートは幾つかの選択肢があります。どれを選ぶかは人それぞれですが、どんなルートがあるのかな?とか考える時が一番の楽しみかもしれませんね。

話をもう少し深掘りするなら、岐阜県飛騨市神岡町まで公共交通で行くルートは、今回の私は、飛騨古川から路線バスに乗っていますが、他にも猪谷まで高山本線で抜けて、そこから路線バスに乗る選択もあります。そうすれば旧国鉄神岡線/神岡鉄道神岡線気分を味わえるはずです。

古川駅前13:15発の濃飛バス神岡営業所行きのバスは、よもやの観光バスタイプ。てっきり普通の路線バス車両が来るものと思い込んでいたので。これが神岡行きとは目の前で行き先を確認するまで思ってもみませんでした。もっとも翌日の神岡から飛騨古川への戻りのバスはごく一般的な路線バスタイプでした。

参考までに飛騨古川~神岡間のバスは20キロ超の距離を45分乗って驚きの300円。JRの幹線並み。

 

岐阜県飛騨市神岡町。私が以前数度取材で来た時は岐阜県吉城郡(よしきぐん)神岡町。鉱山の街として栄えたことで知られています。今も往時を忍ばせる風情ある家並みが印象的です。

街の真ん中を流れる高原川。この写真だけ見れば開けた感じですが、高原川に沿って走っていた旧神岡線は、よくぞここに鉄道を敷いたものだと感心するほどの急峻な山間を走っていました。

さて15:30からの「レールマウンテンバイク ガッタンゴー!!」(Rail-MTB Gattan Go!!)を予約していたので少し早めの14:45頃に旧奥飛騨温泉口駅に到着。駅名の奥飛騨温泉口は神岡鉄道時代の名前で、それ以前の国鉄神岡線時代は神岡駅でした。

私が現役時代のこの駅に最初で最後に降り立ったのはその「神岡駅」で、昭和53年(1978年)3月2日、猪谷発5:47の621Dは6:16に神岡駅に到着。

高山本線の夜行列車からの乗り継ぎで、奥飛騨のスキー場に遊びに行くための下車で、ここまで知人に迎えに来てもらいました。

思い出話を終えて、駅前には「神岡トロッ庫」と称して、かつて神岡鉱山で使われていた電気機関車と人車、それと何故か立山砂防(通称。正式には国土交通省立山砂防工事専用軌道)のディーゼル機関車が展示されています。

例によって私の好みはこのパンタグラフ。

こういう運転台に座って運転してみたい。

2017年12月10日 14時44分

奥飛騨名物/ガッタンゴー(4)「君の名は。」と「笹すし」。

11月3日の昼食。JR東海の在来線では車内販売がありません。そのため、往路では1715C(美濃太田発下呂行き)で11:18に下呂駅到着後、乗継の25D「特急ひだ5号」が出発する11:33までの15分間が昼食を調達するチャンス。

こう書くと大仰な感じですが、下呂駅では駅弁の販売はなく、駅近くにコンビニもありません。そこまでは承知の上でとにもかくにも駅外に出てみるも、周りには見事にお土産屋さんしかない。そこで“飯もの”は無いにしても何か食べるものはあるだろうと足を踏み入れたところ、「特急ひだでは車内販売なし」の売り文句で売っていたこの「笹すし」を購入できました。地元の名物ではあるもののお土産屋さんはさすがに承知しているのだ。

 

素朴な笹すし。もう少し身が大きいといいなあと毎度思う。

久々野を出て分水嶺である宮トンネルを抜け、飛騨一ノ宮駅を目指して下ってゆく。車窓にこの風景が見えると『飛騨』に来た実感が湧きます。勿論、それまでも『飛騨』を走ってきてはいるのですが…。一方、名古屋に帰る時は「さようなら、飛騨。」という気分になります。

駅舎が新しくなった高山を通り過ぎ、飛騨古川着は12:42。

まず目指すはこの跨線橋。

お立ち台には先客あり。そして私も含め、結構な入れ代わり立ち代わり。鉄道ではなく、車で来ている人も多いのでしょう。

映画「君の名は。」を見た時に不覚にも目頭を押さえたことを思い出しつつ…。というか映画を見た時に、どうしてこの角度の映像なのだろうと思っていたら、こんな橋が出来ていたとは平成29年の1月まで知りませんでした。

この貼り紙に納得。

2017年12月09日 14時42分

奥飛騨名物/ガッタンゴー(3)下呂駅。

飛騨金山~焼石間。

ここ飛騨金山~下呂間の渓谷は中山七里とも呼ばれ、飛騨川に沿って走る高山本線の車窓のハイライトだと私は思っています。かつての国鉄時代、急行や特急では、中山七里の景観を紹介する案内放送もありましたが、今はどうなのでしょう?ワンマンの普通列車ではそうした案内放送がないことを今回、確認しました。帰りの特急列車では、、、寝ていました。

4715Cの下呂着は11:18。普通列車の旅はここまで。ここからは「ひだ5号」(名古屋発飛騨古川行き)に乗車(下呂発11:33)し、先を急ぎます。

何せ次の普通列車は13:56発。それではこの日のガッタンゴーの出発に間に合いません。

駅を出てしばし散策。

多分、25年は降り立っていない下呂駅。プライベートでも仕事でも、そもそも鉄道で来たことが殆どない。

15年ほど前に下呂の温泉旅館から生中継したのは覚えているが、移動は往復とも会社のマイクロバスだった。確実に下車したのはキハ85系が運用を始めて暫くの頃、知人から「キハ85系で行く下呂温泉で昼の宴会」に誘われて以来だと思う。

ということもあって、これがその当時にあったとしても覚えていないのもむべなるかな。でもこうしたオブジェは観光地の入り口としては良いと思う。

さて閑散期より2両増結で9両編成の「ひだ6号」。下呂で乗客が入れ替わることを見通し、珍しく自由席に乗車。2/3程度の席が埋まっており、海外からの旅行者もいてインターナショナルな車内。

2017年12月08日 20時41分

奥飛騨名物/ガッタンゴー(2)下油井駅。

さて鵜沼から下呂までは普通列車で移動し、そこから特急に乗り換え「君の名は。」の駅に向かいます。

鵜沼発9:32の美濃太田行き3709Dに乗り、続いて美濃太田9:57発の4715C下呂行きに乗車(写真の左側の車両)。キハ25形のクロスシート車。ロングシートだったら風情に欠けるとか(勝手に)思っていたので、ホッとしたというのが本心です。

長良川鉄道は最近、乗っていないなあ。1月から『観光列車「ながら」×岐阜舞妓のおもてなしで極上旅』というイベント列車があるようで、興味はあるもののまだ予定が立たない。

下油井着10:35で発は10:50。ここで2本の列車と交換。まずは4712C(下呂発美濃太田行き)。10:38に到着。

山間(やまあい)の駅で普通列車同士が行違う風景も、キハ25形、75形と言った3扉車の時代が来るとはほんの数年前までは思いもしませんでした。

ちょっと暇になったので自撮り。

続いて「ひだ6号」(富山発名古屋行き)の登場。参考までに先発の4712Cは白川口で15分停車し、「ひだ6号」に道を譲ります。高山本線は駅の交換設備は勿論、信号所も廃止になってはおらず、それでも長時間停車があるというのは考え方によっては単線の典型と言えます。

それにしても列車番号の「****C」の「C」というのはまだ馴染めない。その内に慣れるとは思うけど…。

2017年12月07日 20時18分

奥飛騨名物/ガッタンゴー(1)名鉄電車で新鵜沼へ移動。

11月3日(金)文化の日は飛騨路の旅。

目指すは岐阜県飛騨市神岡名物の「レールマウンテンバイク ガッタンゴー!!」(Rail-MTB Gattan Go!!)。と言いつつそもそもこの日に岐阜県飛騨市神岡を目指すことになった理由は別にあり。それは後日に種明かし。でもそれがあったおかげでガッタンゴーに初めて乗ることが出来ました。

名古屋から特急「ひだ」でちゃちゃっと行くのも芸が無いと思い、また高山まで高速バスを使うには、3連休初日なので渋滞が怖く、まずは名鉄名古屋発8:31の普通電車で岩倉着8:52。

続いて8:55岩倉発の準急に乗車し。柏森で下車(9:06)。

回送電車を一本見送り。

下り線は島式ホームなのですが、北側の線路は折り返し専用で犬山方面には繋がっていません。

柏森9:13発の快速特急に乗車。新可児行き準急から新鵜沼行きへの乗り換えは犬山でも出来るのですが、同一ホームでの乗換えが便利ということであり、そこは電車内の案内放送の指示に従いました。

木曽川を渡れば終点の新鵜沼は目と鼻の先。(9:22着)

2017年12月06日 20時37分

トワイライトエクスプレス瑞風撮影ツアー(6)コウノトリ発見。

帰りがてらに兵庫県立コウノトリの郷公園でトイレ休憩。それほど寒くは無かったので、老体のタンクもギリギリ容量内でした。

今回のツアー参加者が矢印のところにコウノトリを発見!

何となく何かがいるのが分かる。しかも動いている。

トリミングしたら確かにコウノトリ。得した気分。帰りがけの駄賃。

コウノトリと「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」が一枚の写真に収まったら何と凄いだろうと思いつつカメラをバッグにしまいました。

ここで見かけた路線バス。カバンの街・豊岡らしくカバンのラッピング。これは携帯電話での撮影。

こうして「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」撮影ツアーは終了。

清水さんとは京都駅にて再会を期して別れを告げました。

2017年12月05日 20時35分

トワイライトエクスプレス瑞風撮影ツアー(5)最後の撮影。

豊岡~玄武洞間に戻ってきました。

16:18。「きのさき20号」(城崎温泉発京都行き)。

流し撮りの練習。シャッター速度は1/50。

16:24。178D(香住発豊岡行き)。こちらはシャッター速度を1/30まで下げてみました。

私の中で、流し撮りを上手く撮影できたと思ったことはまだありません。その内に、数打ちゃ当たるで何とか、せめて自分の中だけでもほくそ笑む日が到来するのを待ち望んでいます。が、その前に数を撃て!という事を実践すべきでしょう。

この日最後の本命撮影。豊岡発16:29。16:32に通過。

目の前を列車が通過する瞬間に、本当はシャッター速度のダイヤルをクリクリ廻し、1/30程度まで落として流したかったのですが、そんなことはやはり無理な相談。で、1/250でそのまま撮影。よく見れば、草が少しだけ流れているのですが…。

2017年12月04日 20時33分

トワイライトエクスプレス瑞風撮影ツアー(4)豊岡~玄武洞間。

3箇所目は兵庫県まで足を延ばし豊岡~玄武洞間。私一人ならまず選ぶことがなさそうなあおり撮影地。列車に乗っての下見では、私では多分、気付かないと思う。14:49に「こうのとり9号」(新大阪発城崎温泉行き)が通過。後ろ打ち。後ろ打ちなのは、全ては本命撮影のため。

15:10に本命通過。城崎温泉発14;55、玄武洞発15:05のダイヤで、乗客の方が城崎温泉観光中に、「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」は城崎温泉~豊岡間を回送で一往復します。その戻りである16:29豊岡発の回送列車もこの場所での撮影予定だったのですが、時間があるので別場所に移動して他の列車を撮影することになりました。こうした小回りが利くのはバスの大きさが小さかったからであることは間違いありません。

玄武洞~城崎温泉間ですが、実際はほぼ城崎温泉です。城崎温泉を15:36発の1176D(浜坂発豊岡行き)。

15:50撮影の「きのさき7号」(京都発城崎温泉行き)。そう言えばJR西日本の287系はまだ乗っていないことを思い出しました。山陰本線の特急電車は、私の中では183系で止まっています。

撮影地からカメラを右に振ればそこはもう城崎温泉駅。

平成17年(2005年)に「城崎」から「城崎温泉」に名前が変わっていますが、観光地の駅ということを考えれば、まあ妥当な名称変更だと思います。

ところでここ円山川の景色は、以前から気になっていた場所の一つだったので訪問できたのはラッキーでした。ただ雨脚が強く、ツアーで無ければ多分、撮影していない…。で、どうしてそこまで頑張って撮影したかと言えば、もしも本格的に撮り鉄に行く場合、思い立って直ぐに行ける場所ならともかく、そうで無ければその場所の、その時の気象条件等で撮影を行うはずです。その訓練と言う気分でした。

2017年12月03日 20時31分

トワイライトエクスプレス瑞風撮影ツアー(3)上夜久野~梁瀬間。

今回、このブログで使っている写真の殆どはマニュアルフォーカス(置きピン)で撮っています。撮り鉄の方からすればごく当然のことでしょうが、私はどこに行ってもオートフォーカス主体。最近のオートフォーカスは早い、ちゃんと合っている、お手軽と3拍子揃っているのがその理由ですが、さすがに撮影ツアーなのでチャレンジしてみました。ついでにシャッター速度優先オートでの撮影。これはこれまでも時々やっています。

2番目の撮影ポイントは上夜久野~梁瀬間の山陰本線を超える跨線橋。園部~船岡間が地平レベルの撮影地だったのでここは俯瞰気味の撮影ポイント。こうしたバリエーションを作るためには下見が欠かせませんが、ツアーということなので、ある程度キャパが大きい場所選びはなかなか大変そう。

で、まずはテストを兼ねて「きのさき5号」(京都発城崎温泉行き)の撮影。

13:07に通過。

道路の反対側に渡り、後ろ打ち。10月28日は、紅葉には少し早い感じでしたが、色づき始めた山を意識した一枚。

13:25に本命通過。雨の日は雨の日なりに撮影することは出来ます…、という清水さんの言葉に従い、山にかかる雲を意識した一枚。縦位置で撮影してみました。

そもそもわざわざ鉄道を撮りに行くことがほとんどないだけに、その場の状況にめげることなくおかげで強い意志を持って撮影に臨むことが出来ました。

後ろ打ち。車両だけの写真と考えればこうした感じもあるのでしょう。

山郷を行く「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」。10両編成というボリュームをどう画面に収めるかを考えてみました。

ちょっとは撮り鉄にはまってみるのもありかな?と思ってみたりして…。何せちゃんと何度もカメラをそれぞれの方向に向けて、かつこれ位のスピードで通り過ぎるはずだから、ここまでは移動できる…と、事前確認をしています。

2017年12月02日 14時28分

トワイライトエクスプレス瑞風撮影ツアー(2)園部~船岡間。

清水薫さんは関西を中心に写真教室の講師(名古屋でもされています)を数箇所で行われており、その生徒さんも参加してのバスツアー。最初の撮影地は園部~船岡間。

バスの中で、トワイライトエクスプレス瑞風の撮影方法の解説を受け、いざ実践。

まず雨天時の撮影時の留意点としては、やはりトワイライトの編成が深い色なので、それを潰さないように撮ること。トワイライトに先行して走る「はしだて3号」での撮影結果を元に、明るさの調整をすると良いとは分かっていても思うようにはならない。

ということでまずは「はしだて3号」京都発天橋立行きで試し撮り。10:57。

続いて上り1132M、福知山発園部行き。11:09に通過。

京都を10:54に出発した「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」。11:29に通過。

左の稲俵に拘り過ぎたかな?

雨が降っているので流石に展望室に人影無し。

いつかは立ってみたいこの場所に…。

昼食は次の目的地への移動時間にバス車内にて食す。

淡路屋さんの「旅のにぎわい御膳」はボリュームもあり、何せ色々な食材がぎっしり入っているので個人的には満足。



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!