2018年01月22日 20時45分

宮崎交通の廃線跡。

1月5日(金)。宮崎県の名所に青島の鬼の洗濯板があります。

道の駅フェニックスからの眺望。

話は飛んで、昭和48年(1973年)8月7日に私は国鉄日南線に乗りっています。まずは志布志から青島まで乗り、ここ鬼の洗濯板を観光。その後、再び青島から日南線の乗客となり、宮崎まで乗って日南線完乗。まだ乗りつぶしを始める前でまめに観光をしておりました。

その日南線が開通する前、この地には私鉄の宮崎交通線(宮崎交通鉄道部)がありました。日南線はその宮崎交通線の廃線跡を利用して作られましたが、鬼の洗濯板界隈では少し離れたところを通っています。

以前、ここ鬼の洗濯板を走る宮崎交通の列車の写真を見たことがありますが、この写真の上下にずーっと繋がっている堤防がその線路があった場所に近い印象です。

歴史にもしもはありませんが、それでも「もしも日南線がここを通っていたら…」などと思わずにはいられません。日南線は今、特急「海幸山幸」が走る観光路線ともなっています。その魅力がもっと大きくなっていたのではないでしょうか?もっともこの地形では、ここに鉄道を通さなかったのも理解できます。

ところで以上のことは今回の旅の同行者には伝えてありません。歴史ロマンも私が鉄道がらみで語るとなると、一気に説得力がなくなり、かつ廃線跡などは一般の方には興味の範囲外。そこで美しい風景写真を撮るふりをしつつこの地を楽しんでいました。

絶景の中にある鉄道史。どこかに出かける時、目的地に何か鉄道に関するものは無いかと探すのも楽しい時間です。

    

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    プロフィール

    稲見部長稲見眞一
    <自己紹介>
    昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!