台湾のD51の撮り鉄話が始まったばかりですが、地元の季節ネタを1つ。
このブログで毎年UPしている名鉄桜駅の桜。今年はなかなか行くチャンスが無く、もっとも実態は私が怠惰なだけなのですが、まずは3月25日(日)の様子。ちょっとだけ早かった感じ。
もう一歩で満開。
この角度で見る桜の木ですが、以前はもっとホームの方に出ていたような気がします。
ここからは3月30日(金)、まさに今日です。
ちらほら散り始めており、桜の盛りは本当に短いと改めて実感。
昨年からチャンレンジしているパターン。知人の写真に触発されてのアングルですが、1枚だろうが連写だろうが、これはと言うタイミングでシャッターを押せたことがない。それでもここでUPしているのは、私の気合!を見て頂きたい一心から。
平成30年3月25日(日)、この日いよいよD51(DT668)が牽引する莒光(郵輪式列車)が台湾南部を駆け抜けます。郵輪式列車とは日本風に言えば観光をしながら台湾を一周する、一言で言えばクルーズトレインだそうです。
最初の撮影地、知本駅から少し南に行った場所でスタンバイ。午前中は海沿いを走る姿を収めることにしていたので、こんな風景の中でしばしまったり。と言った心の余裕などあるはずもなく、D51が現れるのをひたすら待つ。この時点ではまだ何箇所撮影できるかと言った計算もできる状態にはありませんでした。何せ異国の地でのレンタカーでの追っかけ。(私が運転した訳ではありませんが)安全には十分配慮し、無理をせず無事に走ることが最優先。ここから先、大武までの区間で、道路工事による対面通行があったことは昨日、確認済み。日曜日に工事をやるかどうかは分からなかったものの、「やっている」を前提にすることが無難。
定刻では7:55に台東駅を出発し、知本駅発が8:20のはず。まあ遅れは承知の上ですので、ここからは全て撮影時間のみを書きますが、何はともあれ8:47に遠い風景の中に一筋の煙を見つけました。
その1分後、確かにD51(DT668)がその姿を見せました。
8:52、目の前に到着。
あまり期待をしていなかった“煙”がモクモク。
台湾の蒸気機関車を数度撮影している方の話では、「機関士さんのサービスだろうが、以前より格段に素晴らしい」とのこと。これはこれからが期待できそう。
DR2000形の向こう側にある高い建物。
これは2000年に撮影したその建物、そうっ!その2000年に泊まったホテルです。当時、泊まったホテルの写真はまず撮っていないのですがここは別格。
台東新駅から台東駅に向かう列車は本数が少なく、台東新駅に列車が到着する毎に台東駅まで無料の連絡バスが走っていました。5月22日、バスから台東駅に降り立ったものの既に日が暮れており、宿を探すにもそれらしき建物はここ1軒だけ。えいやっ!とばかりに飛び込んで空きを聞くにも、中国語は話せないのでどうしたものかと思っていたらフロントの女性から「いっぱく?」と日本語で助け舟。無事、台東でちゃんと寝ることが出来た次第です。
個人旅行では国内外を問わずホテルはネット予約をし、飛び込みで探すことはもう何年もしていません。時代ですね。
泊まったホテルの部屋はよもやのトレインビュー。今はどんな風景が見えるのでしょうか?
時間の流れは残酷で、線路を植物が覆っています。でもそれを必要以上に整備していないのは台湾流でしょうか?もっともこの光景は、私は嫌いではありませんし、こうした残し方もあると思います。
この地の一角にはターンテーブルも残っています。
木が覆っていますが、これを悲しいと思うかどうかは意見が分かれるところでしょう。日本でこれだけの方が訪れる施設でこの状況だと、いろいろな雑音が出るのでしょうが、ある意味平穏な南国の一風景と言えます。
夕方の5時半過ぎ。もうすぐ日が暮れます。
それでもここではまだまだ遊び足りない子供たちの姿を見かけます。平和だなあ。
かつては列車が行き来していたこの駅。夜のとばりがおりても近隣だけではなく夜行列車も出ていた台東(旧)駅。残照。
ホームは今もそのまま残されています。
かつてこの線路を多くの列車が行き交っていました。
2000年5月23日。出発を待つ自強号。この日、朝6:15発の1052レで台東線~北廻線を北上しています。台湾の乗り鉄をしていた私にとってこれで無事台東線を完乗。枝線を乗り残すと大変なことになるのでホッとした次第。ところでこの自強号では、台東/Taitung~蘇澳新/Su’aoxin駅間を乗車しており、それはそれとしてここでは当時の乗車券の話。2000年の台湾鉄道はオンライン発券で、端末があればどの駅でどの区間の乗車券も購入可能だったのですが、高雄駅で台東~蘇澳新の乗車券を買おうとしたところ満席。一瞬4時間立ち席かよ!と覚悟は決めていましたが、ひょっとして??と思って南廻線の列車を降りて直ぐ、台東新駅の窓口で台東新~蘇澳新の空席を聞いたら予想通りあるとの返事。駅で持っている乗車券(※)があるとは聞いていたのでそれを確認したのですが、因みに台東~台東新駅間は結局立ち席承知の乗車券。もっとも台東新から取ってあった席には結局誰も来ることはありませんでした。
※駅で一定数の座席を確保し、それ以外を一般発売する。
2018年に戻り、拠点駅でも跨線橋が無かった証。
腕木式信号機を切り替えるテコ。今も残っていました。
台東旧駅は、現在では「台東鉄道芸術村」となり市民の憩いの場兼観光スポットとして賑わっています。
ここにはかつて「台東線」(台東駅~花蓮駅)を走っていた車両が保存されています。
ここで少しだけ台東駅/台東線の歴史。
もともと台東~花蓮間を結ぶ762ミリゲージの鉄道があり、その後、他の台湾鉄道と同様の1067ミリに改軌されました。
そのためここで保存されている気動車はそもそも762ミリゲージ時代に使われていた車両を1067ミリ用に改造したモノ。
出入り口のステップが外に大きく飛び出ているのはそうした経緯によるもの。少しだけでも歴史を知って車両を見れば、知的好奇心をくすぐります。
※DR2000形。日本の東急車両製。