午後からはつい最近発行された台湾の鉄道撮影地ガイド(?で多分合っているはず)に載っていた場所に向かう。グーグルマップを頼りに、おおよその見当をつけて探すもののそこに向かう道が分からない。
多分、この道から入るのではなかろうかと目星をつけていってみたら先客数名。それでホッとしたというのは本心です。台湾の鉄ちゃんたちもちゃんと下見をするのですね。それにも驚き。
やはり絵になる機関車牽引の客車列車。
※14:42撮影。莒光52レ(花蓮/Hualien発~台北/Taipei行き)
同じ場所。
※14:59撮影。自強314レ(台東/Taitung発~新佐営/Xinzuoying行き)
翌日、ここでD51の撮影をしたいと全員が思ったのは間違いなかろうが、それにしてもよくぞこの場所を見つけたものだ!と台湾の撮り鉄さんに脱帽。
金崙/Jinlun駅と瀧渓/Longxi駅の間にあった多良駅/Duoliang。今駅としては廃止されていますが、太平洋を望む絶景ポイントということで観光スポットとなっています。
ということで“展望台”。
この場所の時刻表がそこに張り出してあったので、それを信じきって待つことしばし。おかしい?と気付いた時にはそれなりに時間が経っていました。日本ならこうした情報は基本、最新版ということですが、ここは外国。討ち死に。かつて某国のとある観光案内所で教えられたバスの時刻がダイヤ改正で変わっており、あえなく最終バスを逃したことを思い出した。
『台東~大武間で下見(3)太麻里駅近くの絶景ポイント。』でUPした写真の撮影ポイントの直ぐ近くで莒光号の撮影。太陽ギラギラには恵まれず、海の色は今一つですが、オレンジとクリームのツートンカラーがその存在感を主張しています。
※12:11撮影。莒光751レ(彰化/Changhua~台東/Taitung)
さて2月24日(土)の大本命。3両の青色の旧型客車で編成された普通列車(台湾での種別は普快)の撮影。以前、平成28年(2016年)3月21日にこの列車の折り返し、台東/Taitung発枋寮/Fangliao行きに乗っています(2016年05月02日にこのブログでUP)が、乗っているからこそ撮ってみたいと思った列車です。
※12:35撮影。普快3671レ(枋寮/Fangliao発台東/Taitung行き)
お昼ご飯。近くのコンビニで弁当をGET。店内で食す。
阿里山鉄道のパッケージが旅心(鉄心?)をそそります。
何度も食べてはいるものの何度食べても美味しいと思う。30分ほど休憩。
それにしても分刻みのスケジュールをこなしています。
太麻里/Taimali駅~金崙/Jinlun駅間。
昨日UPした撮影ポイントから少し、台東方面に戻っています。
※11:37撮影。自強371レ(台中/Taichung~台東/Taitung)
この日、この場所での本命。客車列車の莒光号。
※11:49撮影。莒光704レ(台東/Taitung発新佐営/Xinzuoying行き)
日本で客車列車が普通に走っている時代には鉄道の撮影をほとんどしていなかった私。乗ってはいるものの今思えば、多少は撮影しておけば良かったとつくづく思う。
ご覧になって頂いた通り、未だにこの一枚という主張をしながらシャッターを押せない自分。高倍率のズームレンズのおかげもあって、1本の列車で様々な画角に挑戦できるデジタル時代。
何せ私がカメラを持った半世紀ほど前は、標準レンズ1本しか買えなかったし、もしも広角レンズや望遠レンズがあったとしても学生にはバシバシシャッターを押せるほどお金はありませんでした。フィルムも高かったし、現像も気軽に写真屋さんに出せなかった時代です
昨日UPした写真の直ぐそばの場所。
高雄/Kaohsiung方面行きの列車が金崙(Jinlun)駅を出発して直ぐの場所。
※10:55撮影。自強372レ(台東/Taitung~彰化/Changhua)
海を背景にすることは出来ませんが午前中は順光での撮影ポイント。
こんな横打ちもなかなか良さそう。
それにしても下見と言いつつこの写真で朝一番からもう46枚目。
もっともこの日は下見というよりはそもそも下見しつつの撮り鉄行脚。この辺りになると他の方がどんな写真を撮っているのかが気になる。同じような場所で、同じようなアングルで撮影していたとしても各々、個人の好み、こだわりで相当に異なった仕上がりになっているだろうという事。
金崙(Jinlun)駅を見下ろす場所。(北から南方を臨む)
9両編成の自強号(高雄/Kaohsiungから台東/Taitung方面行き)が突っ走る。
D51はこの画面では下から上に向かって走るのでここも取り敢えず南廻線にどんな撮影場所があるかを総合的にロケハン中。
※10:33撮影。自強303レ(新佐営/Xinzuoying発花蓮/Hualien行き)
●ところで今回のこのブログ(下見シリーズ)では、各駅の駅名の英語表記を付けています。漢字表記というのは、視覚的には私たちに馴染みがありますが、例えば台北は、日本語読みでは『たいほく』であり、『たいぺい』は現地での読み方です。『たいぺい』は有名なのでほぼ誰でも読めると思いますが、一方、日本からの直行便が飛んでいる大都市であっても「高雄」の読み方は、台湾では『たかお』ではなく『かおしゅん』で、それはあまり知られていなさそうです。そこで今回は読み仮名替わりに英語表記を付けてみました。参考になれば幸いです。
この日の下見は南廻線の内、西海岸の台東/Taitung駅~大武/Dawu駅間を回ります。これまでに書籍で出版されたり、ネットにUPされた写真を元に撮影地を探したり、つい最近、台湾で出版された鉄道撮影地のガイド本を参考に、あちこちをウロウロ。車の機動性に改めて感じ入った次第。
最初に来たのは知本/Zhiben駅~太麻里/Taimali駅間。ここは幹線道路沿いで、翌日のD51の追っかけをする起点としては良さそうだと確認。(南から北方向を臨む)
※8:56撮影
バスも結構な本数があり、公共の交通機関で動く人に良さそうです。実際にバスを使って「下見」をしている人はいました。
知本/Zhiben駅~太麻里/Taimali駅間の絶景ポイント。晴れていれば青い海が美しい場所ですが曇り空では今一つ。(西から東方向を臨む)
最寄りの駅は太麻里なのですが、歩くと1時間以上かかりそうで、日本人の場合はタクシーで来るようです。
12両編成の自強号が通過していきます。
※9:23撮影。自強301レ(台南/Tainan発花蓮/Hualien行き)
ズームで寄ってみる。
10両の客車が連なる莒光(日本読みで「きょこう」)号。英語では「Chu-Kuang Express」とのこと。
※9:28撮影。莒光701レ(新佐営/Xinzuoying発台東/Taitung行き)
日本では見られなくなった懐かしい風景がそこにある。もっとも明日走るD51はこの画面の左から右に向かって走るため、ほぼ逆光となるポイント。今回は客車列車の撮影のためにここまで来ました。
2018年(平成30年)2月24日(土)。台湾2日目。
この日は翌日のD51(DT668)の撮影に備え、非電化つまり電柱の無い南廻線(台東/Taitung駅~枋寮/Fangliao駅間)の撮影ポイントの下見。ところで鉄道写真の撮影で下見をするのは私にとって珍しいこと。もっとも番組を作っていた頃は、ほぼ下見(ロケハン/ロケーション・ハンティング -)を行った上で撮影に取り組んでいるので、単に撮影に力を注いでいなかっただけです。
さて今回の台東でのホテル。
中庭を取り囲むように部屋が配置されたお洒落なホテル。
きっとデザイナーがちゃんとしたコンセプトをもって取り組んだのでしょう。気持ちいい空間が広がっています。
ロビーの椅子は用が無くともつい座りたくなります。
バスルーム&トイレ。バスタブが無いのは良くある話なので構わないのですが、シャワーを使うとトイレの場所までビショビショになるのは慣れない。
ベッドはありません。少し高い位置にある台の上に布団が敷いてある感じです。因みに板の下の空間には荷物を入れることも出来ます。
※掛布団が乱れているのは使用後のため。
なおテレビや電話はありません。連泊時にホテルのスタッフが部屋に入り、掃除をすることやゴミが片付けられることもありません。タオルもそのまま。
しかし2泊で朝食付き7千円以下。場所が台湾であるにしてもこれはお得感あり。
必要にして十分、日本でもこのタイプのホテルがあればきっと泊まると思う。