2018年06月30日 20時11分
クスコの町。
盆地にある古都。四方を山に囲まれ家がぎっしり。
街並みはヨーロッパと同じ。スペインの統治時代をそのまま残しています。もっとも私はスペインに行ったことが無いので、実際に行ったことのある方の感想です。
観光名所が集まる市の中心部の道路は狭く、大型バスは入れません。そのためクスコ市街地の観光は徒歩となっていました。
話は飛びますが、私にとって鉄道が目的の旅では、中央駅の駅前に宿泊する場合が毎度の事です。ただ駅前にレストランが無く、市街地まで足を運ばなければならないのはよくあること。片道15分程度ならば街並みを眺めながらの散歩となりますが、そうして歩いて回ることでその町が身近になってきたような気にさせてくれるという効果もあります。
ここクスコの場合、観光スポットが狭いエリアに固まっていることもあり、楽しい歩き観光となりました。
18時には日暮れを迎えるクスコの町。アルマス広場の噴水はライトアップされ、ちょっと感傷に浸る。
クスコで宿泊したホテル。
この写真で木製の出窓に旗が見えるのがその入り口。街の中心となるアルマス広場から徒歩数分の場所。
1人参加ですが、部屋はツイン。
今回のペルーの旅で、このホテルだけ室内を紹介します。
エアコンのスイッチとか並んでいますが、注目は一番右の機器。緑色に輝く電球、これこそが私の命綱とも言える酸素供給装置が作動している証。標高3400メートルのクスコ市内には、高山病の対策として「酸素供給装置付き」の部屋のあるホテルがあり、私が泊まったホテルもその一つ。建物自体は文化財のような歴史的建造物ですが、中は最新鋭の機器を装備して宿泊客を守ってくれます。もっとも希望があった部屋だけ装置のスイッチが入るのだそうです。
ところでこのホテルですが、中庭に面して廊下が一周する回廊となっています。その外側に部屋があり、私の部屋には廊下側に小さな窓があるものの、外の景色を楽しむような窓はありません。それ自体は驚くことではないのですが、この写真で、屋根にある出窓のような部分に注目。
朝になって、自分の部屋がほんのり明るいのに気付き、ふと天井を見上げるとそこには明り取りの窓がありました。太陽光が直接部屋に入り込まず、まるで間接照明の様な柔らかい明るさは初めての体験。
この部屋に入った時は、部屋からクスコの街並みも、ホテルの中庭も見えないことに「まあ仕方がないか」と諦めていましたが、この瞬間そんな残念な気分は全て吹き飛びました。