2018年07月31日 12時52分

チチカカ湖(6)世界遺産の島、タキーレ島。

潮の香のない海、チチカカ湖。

淡水湖なのですが、その風景は湖(うみ)ではなく海(うみ)と思えるものです。

標高約3810m。

船が航行する湖では世界で一番高い所にあるそうです。

ところでエクスカーションとは、、、

『エクスカーションは従来の見学会や説明を受けるタイプの視察とは異なり、訪れた場所で案内人の解説に耳を傾けながら参加者も意見を交わし、地域の自然や歴史、文化など、さまざまな学術的内容で専門家の解説を聞くと共に、参加者も現地での体験や議論を行い社会資本に対する理解を深めていく「体験型の見学会」です。』

これは国土交通省中部地方整備局企画部のHPにある解説。

前日のラクチ遺跡、ラ・ラヤ峠、この日の日の出、ウロス島の体験もそれに沿った内容だと思った次第。

そしてチチカカ湖でもう一か所訪問したタキーレ島。ケチュア族が暮らす島で、ここでは上陸後に大地の母パチャママからパワーをもらう儀式(自身も手を使うので写真無し)を全員で体験。地域の暮らしを知る手掛かりにもなりました。それを終えた所で昼食。赤い屋根の建物がレストラン。

※参考までにウロス島は「ウル族」の島です。

島の方の出迎え。子供たちとの記念写真。この後、再びパチャママの儀式あり。手に取ったお酒を少し大地にこぼし、大地に感謝。

因みにパチャママの儀式は2歳若返るそうですが、さてその効果や如何に。と書きつつ、どんな儀式なのかの詳細を書いていないのできっと伝わらないですね。多分、写真があっても説明が難しい。

昼食。プレートの右側は怪しい昆虫食ではありません。美味しい美味しいジャガイモの一種。プーノの町で、山積みで売られているのも見かけましたので一般的な食材のようです。ただ私たちにとっての見た目は…。

メインディッシュは鱒(ます)。養殖だそうです。美味。

2018年07月30日 12時49分

チチカカ湖(5)どんぐりころころ。

標高3808mのチチカカ湖。その湖に浮かぶウロス島に立っている。

高度に少し慣れてきたのか歩いている分には体調も良さそう。で、浮島なので歩いていると多少はフワフワするのかと思いきやそんなことはなく、素材ゆえの独特の柔らかさは体に感じますが、しっかりとした大地と言えます。これが海だったり、大型船が航行するようなところであればそうはいかないでしょう。

遊ぶ子供たちの姿は万国共通。それを見ている人たちの笑顔も万国共通。

今、この島の主産業は「観光」だそうです。

それにしてもペルーの色使いは魅力的です。私もこの島でお土産を買っています。

1時間近くこの島にいて、その最後は島の方による歌。

そしてこの場に居合わせた14人の日本人のためにその方達が日本語で「どんぐりころころ」を歌ってくれたのは驚き!「観光」の島と言えど、私には嬉しい思い出が出来ました。

この船はトトラで出来ています。

私もトトラ船に乗り、しばしチチカカ湖を航海。

ドラえもんに出てくるドラミちゃんの頭を後ろから見ている気分。何だか可愛い。

2018年07月29日 12時46分

チチカカ湖(4)ウロス島に上陸。

アンデアン・エクスプローラー号では幾つかのエクスカーションが組まれており、4月27日はガイドさんの案内でチチカカ湖の島巡り。

朝8時半少し過ぎにプーノの港をスタートし、暫くすると葦(あし)原の間を走って行く。航路として整備された場所のようで、プーノを出入りする観光船はここを通るシステムのようです。

ウロス島はテレビなどのメディアで何度か紹介されている葦(あし。トトラ)で出来た浮島。私の中ではチチカカ湖の奥(プーノから遠いという意味)にあるイメージでしたが出航して20分ほどで到着。

トトラで出来た島の一つに上陸。

今どきなのでソーラーパネルに驚くことはありませんでしたが、その前でトトラを使った浮島の作り方の説明をまず聞きます。

そのトトラは食べることも出来るという事で希望者は試食。皮をむいた見た目はサトウキビ。食感はシャキシャキと言いたいのですが、それほどの歯ごたえはなく、味も特にありませんがほんのりした甘味が微かにあると言えばある、、、という程度。誤解されては困るのですが不味いということはありません。チチカカ湖に行く機会があったら、ウロス島で暮らす方が日常的に食べているこのトトラを是非お試しください。

チチカカ湖の海の幸。おっとチチカカ湖は「海」ではあいませんね。「湖(うみ)の幸」と修正。魚の種類は分かりませんが、こうしたものがこの湖で獲れるそうです。

2018年07月28日 12時39分

チチカカ湖(3)給水塔とボイラー。

朝食後の散歩。

この場所は、プーノの港と船便でペルー・ボリビアのチチカカ湖周辺の港とを結ぶ荷物の積替えのためのふ頭にある貨物駅と思われます。かつては列車も多く走り、そのためこうした蒸気機関車時代の給水塔が残っているのでしょう。

私が乗車した「CHILCA号」。こうやって見るとそれほど大きな感じはせず、全長も20メートルはなさそうで、多分18メートル位ではないでしょうか。

他の車両もほぼこんな感じの外観。

こちらは察するにですが、昔使っていた蒸気機関車のボイラー部分。確信はありませんが、形から想像しています。いろいろ面白いものがあって、他の方はともかく鉄道を趣味とする者にとっては興味が尽きません。

鉄道員の皆さん、何か打ち合わせ中のようです。

山にへばりつくように家が立ち並んでいる。プーノの町がアンデスの山に囲まれていることを教えてくれます。長崎に似ている、とはその時の感想。

2018年07月27日 12時31分

チチカカ湖(2)ボリビアとの鉄道連絡線。

アンデアン・エクスプローラー号の隣に停泊中の船。

この後、チチカカ湖の島の観光に出掛けた際の帰路、プーノの港が近づいて来た時にその船を撮影。

時間を朝に戻し、少し明るくなってからその船を探索。

 

中にはレールが敷かれており、つまりこの船は鉄道連絡線。

ここプーノとボリビアのGuaqui グアキとを結んでおり、ボリビア国内の鉄道が1000ミリゲージであることから船内は標準軌との3線になっている。

 

港にいた方によると『動いている』とのことでしたが、とてもそうは思えない感じ。それにしても一体何両の貨車が運べるのだろう?

この日は桟橋と船との間のレールは繋がっていませんでした。やっぱり今は使われていないのかな?

青函連絡船や宇高連絡線とは比ぶべくもありませんが、2つの国の貨物列車直通の需要がこの船で間に合っていたという事なのでしょうか?

ところで何故、狭軌レールはここで切れているのだろう。

2018年07月26日 12時11分

チチカカ湖(1)チチカカ湖に昇る朝日。

南米ペルー、アンデアン・エクスプローラー号の旅を再開です。今回はその2日目。終日エクスカーションとしてのチチカカ湖探訪。

4月27日(金)朝5時半。チチカカ湖に昇る朝日を見るために外にでる。まだ日の出前ですが、オレンジ色に染まり始めた空が列車に一筋の線を描いています。

停車しているのはいわゆる「プーノ駅」ではなくチチカカ湖に面した港の桟橋。アンデアン・エクスプローラー号のHPに「Lake Titicaca Station (Puno)」とあった意味がやっと分かりました。

地図で確認。

焚き火に手をかざしながら日の出を待つ。これもアンデアン・エクスプローラー号のイベントの一つ。

正に「夜明けのコーヒー」。昭和43年(1968)発売の「ピンキーとキラーズ」のヒット曲「恋の季節」の一節にこの言葉があったなんて知っている人は歳が分かる。

午前6時。太陽が顔を見せ始めました。

ご来光。

ご来光と言えば高い山の山頂で見る荘厳な日の出ですが、ここは標高が富士山の山頂3776mよりも高いので、その言葉を使っても罰は当たらないでしょう。

2018年07月25日 16時52分

「夏特割ドニチエコきっぷ」の季節

今年も夏特割ドニチエコきっぷの季節です。

4枚セットで2000円(1枚当たり500円)。普段のドニチエコきっぷより100円安いこともあり、毎年買って使っています。今年のデザインは文化のみち二葉館・文化のみち橦木館です。

単に「安い」だけではなく、こうした名古屋市の歴史的建造物・街並みをデザインすることは名古屋再発見にもつながり良い取り組みだと思います。

一方こちらは今週末から開催の「世界コスプレサミット2018」のドニチエコきっぷ。テレビ愛知さんが立ち上げたイベントですが、始まってはや15年。世界的なイベントとしてここまで大きくなったことに敬意を表しての紹介です。

ここで私の願望を一つ。このイベントは7月28日にスタートし、8月5日まで開催されます。写真のドニチエコきっぷは当然、土日しか使えないのですが、折角のデザインの乗車券ですので来場者の楽しみの一つとして開催期間中いつでも1日使えればなあ…とか思ったりしています。平日のバス・地下鉄全線一日乗車券850円、地下鉄全線一日乗車券740円との整合性といった課題はあるので単なるまあ思い付き。ただ「AKB48 53rdシングル世界選抜総選挙」ドニチエコきっぷは来場者が結構使っていたと聞いています。

余談ですが、知人に聞いたところドイツの町では、大きなイベント開催時に、そのイベントの入場券を持っていると市内の交通機関(電車・バス等)が無料となっていることがあるそうです。市内の交通機関の乗車料金が、交通事業者の連合体で一元的に設定されていることによるもので、名古屋で言えば、名古屋駅から金山駅に移動するとして、名古屋市内の交通機関であるJR、名鉄、名古屋市交通局のどれに乗っても同じ切符でOKということとなります。

おまけ。

先週の木曜日(19日)の撮影。私の知人に「タキが好き」という方がおられます。で、この日は8380レに珍しく通称黒タキがついていたので撮影してみました。こうした風景も記録写真として残しておいた方が良い時代になってきたと思います。

 

2018年07月24日 20時24分

「名鉄車輛図鑑」が発売されました。

今日も本の話題。地元の鉄道会社さんに関する新刊です。

7月20日に「統一スケールイラストで振り返る名鉄車輛図鑑」がネコ・パブリッシングから出版されました。

車輛を紹介する“図鑑”としては異色とも思えるイラスト集。その精密なデティールと各イラストに付記された寸法のデータは、写真ではつかみきれない資料性の高さを感じます。

それにしてもこうして見ると名鉄って本当に様々な種類の電車があるんですね。またこの本では、車体の色の変遷も分かるようになっており、それも面白いと思いました。5000系、5200系、5500系のカラー写真では、その色から撮影年代を推測できるということもありますが、正にその歴史を垣間見ることが出来ます。

その原点ともいえる上半分がライトピンク、窓から下の部分がダークマルーンの塗分けは今では地味な印象ですが、個人的には好ましいと思っていました。また5200系、5500系の登場当時、瑞穂区の堀田駅近くで暮らし日常的に名鉄電車に親しんでいた私にとって、おでこに3つの前照灯を付けたそのスタイルは正に時代の最先端で、子供たちは「三つ目」という愛称で呼び、その電車が来ると大喜びしていた記憶があります。

ところでここからは出版に携わった方に話を聞いた訳ではないので単なる推察ですが、床下機器をグレーにするとして、手描きの時代ですと、一枚一枚、本当に色を付けていく作業になるのですが、今のデジタル時代は、画像加工ソフトを使うことで作業時間の短縮と、重要な要素となる色の統一は格段に簡単になっていそうです。

今回の車輛図鑑を見るにつけ思うところは他にもありますが、若干感傷にふけったりしているところが私はやはり昭和世代ということになりそうです。

2018年07月23日 20時25分

今尾 恵介さん著「日本全国 駅名めぐり」を読みました。

ペルーシリーズをもうしばし休憩。今日は新刊の話。

地図・地名・鉄道の本を多数書かれている今尾恵介さんが、6月に「地図日本全国 駅名めぐり」を加除出版から出されました。

今尾さんの本を私は何冊持っている(読んでいる)のだろうと本棚を見たものの、そもそもちゃんと整理していないのでギブアップ。少なくとも5~6冊はあるはずですが…。私は元来地図好きでもあり、鉄道関連で無くとも読んでいます。

それはさておき今回もフィールドワークに基づいた取材が光る内容ですが、読みやすい文章という事もあって通勤の電車の中で読了。

で、今回はサインを頂きました。素直に嬉しい。

ところで鉄道系の出版数は、昨今本当に多く、「読んでみようかな?」と思っても財布の問題もあってそうそう買えるものではありません。

昔の話で恐縮ですが昭和50~60年代の頃は1年間に出版される本はまだそれほど多くなく、その内、半分とは言わないまでも1/4ほどは買っていたと思います。また私が買った本は、同年代の方ならかなりの確率で同じ本を買っていました。鉄道雑誌についても複数購読されている方も珍しくなく、因みに私は「鉄道ファン」「鉄道ピクトリアル」を毎月購入し、「鉄道ジャーナル」も特集によって買っていて、それを棚に並べているだけでもご満悦な自分がいました。

そんな出版事情が変わってきたのは21世紀に入った頃でしょうか?出版不況と呼ばれる言葉が世間に喧伝(けんでん)され始めた頃から何故か鉄道本の新規出版が増えてきたと感じています。

※統計データではなく、私の感想であり根拠は全くありません。

インターネットで検索すれば鉄道系においても様々な情報があふれる時代。知りたいことはほぼモニター画面に表示されると言っても過言ではありません。それでも私が本を買うのは情報が体系的に整理され、読みやすく書かれていることと、裏付け(検証)がしっかりされているものが(比較的)多いというのがその理由です。

アナログ人間と言われればその通りですが、本は楽しい読み物でも納得でき、資料性もあるというのがメリット。そして本棚という検索エンジンはちゃんと整理していれば、意外と目的の情報に早く辿り着けます。

さあ次は何を読もうかな?おっと最近、小説を読んでいない。たまにはそっちにしてみるか。

2018年07月22日 16時57分

観光列車「つどい」(9)大羽根園駅徒歩5分の場所で撮り鉄。

「湯の山温泉日帰り入浴」すべく温泉街を眺める。

入浴のあとは湯の山温泉の地サイダー「キララポンポン水」を飲むという、まあ菰野町の術中にハマった行動。

三交湯の山温泉から近鉄湯の山温泉駅まではバスに乗車。本当は15:13発に乗りたかったのですが、温泉でノンビリし過ぎて乗れず。

ところで下山した方が多い時間なのか、臨時運転のバスあり。15:45発のバスは近鉄湯の山温泉経由アクアイグニス行きなのですが、臨時便は近鉄湯の山温泉行き。

それにしてもロープウエイ乗り場まで路線バスが来てくれるとありがたいのですが…。

「つどい」下車時には撮影しなかった駅舎の写真を撮影。

湯の山温泉駅で出発を待つ観光地「つどい」。

リアル謎解きゲーム列車「湯の山秘密鉄道と伝説の折鶴」として湯の山温泉駅発16:05、近鉄名古屋駅着17:23で運転されますが、往路で乗車していた方が復路の電車に乗るのを見かけましたので、その方たちはきっと心穏やかな時間を過ごしたことでしょう。

15:55着の普通電車はCTYラッピング。

私は折り返し15:59発のこの電車に乗り、次駅の大羽根園を目指します。

この日の最後のお約束。御在所岳を背景に走る観光列車「つどい」の撮影。大羽根園駅に到着してから6分しか時間が無かったのでここに到着するのがやっと。乗るつもりだったバスを逃したつけは大きかった。

光線の具合は承知の上でしたが、このコマ以外は電車の正面に架線柱が被って撃沈。

この場所は電車の中から見て決めたのですが、そもそも知られた撮影地であり、同好の方が3人おられました。

この「つどい」、10月からは足湯列車として運転されますので、紅葉シーズンになったらもう一度乗って、御在所岳&日帰り入浴&撮影の旅に出掛けようと思っています。



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!