2018年07月24日 20時24分
今日も本の話題。地元の鉄道会社さんに関する新刊です。
7月20日に「統一スケールイラストで振り返る名鉄車輛図鑑」がネコ・パブリッシングから出版されました。
車輛を紹介する“図鑑”としては異色とも思えるイラスト集。その精密なデティールと各イラストに付記された寸法のデータは、写真ではつかみきれない資料性の高さを感じます。
それにしてもこうして見ると名鉄って本当に様々な種類の電車があるんですね。またこの本では、車体の色の変遷も分かるようになっており、それも面白いと思いました。5000系、5200系、5500系のカラー写真では、その色から撮影年代を推測できるということもありますが、正にその歴史を垣間見ることが出来ます。
その原点ともいえる上半分がライトピンク、窓から下の部分がダークマルーンの塗分けは今では地味な印象ですが、個人的には好ましいと思っていました。また5200系、5500系の登場当時、瑞穂区の堀田駅近くで暮らし日常的に名鉄電車に親しんでいた私にとって、おでこに3つの前照灯を付けたそのスタイルは正に時代の最先端で、子供たちは「三つ目」という愛称で呼び、その電車が来ると大喜びしていた記憶があります。
ところでここからは出版に携わった方に話を聞いた訳ではないので単なる推察ですが、床下機器をグレーにするとして、手描きの時代ですと、一枚一枚、本当に色を付けていく作業になるのですが、今のデジタル時代は、画像加工ソフトを使うことで作業時間の短縮と、重要な要素となる色の統一は格段に簡単になっていそうです。
今回の車輛図鑑を見るにつけ思うところは他にもありますが、若干感傷にふけったりしているところが私はやはり昭和世代ということになりそうです。