2018年09月30日 14時00分

長良川鉄道の夏(5)登録有形文化財。

台風24号の接近に伴い、各鉄道事業者では計画運休が発表されています。

長良川鉄道でもこの時間、すでに終日運転見合わせとなっています。

では長良川鉄道の話を続けます。

美濃市駅ではまだまだ登録有形文化財があります。それが「長良川鉄道美濃市駅プラットホーム及び待合所」。

以下、文化庁のHPの解説文「駅舎の南側に位置する。延長九八メートル、側面玉石積の直線状構造物で、両端をスロープ状とする。ホーム上には桁行六・四メートル、梁間三・二メートル、下見板張の木造待合所一棟、古レールでつくった上屋二棟及び木造階段室を設け、歴史的な鉄道景観を創る。」。

この駅に降り立ったのは実は初めて。下車した時とは逆順になりますが、改札口を通り過ぎるとホームに向かう通路があります。その独特の景観は、当時の線路を敷いた状況と駅舎の関係で、これしか選択が無かったからでしょうがどこでもある風景ではなく珍しいと思いました。うろ覚えですが、高山本線の飛騨小坂駅が同様の構造だったと記憶しています。

通路を抜けて階段を上ります。

ホームに出るとそこにはユネスコ(国連教育科学文化機関)の無形文化遺産になっている美濃和紙の製品が展示されています。今回は素通りしてしまいましたが、時間があればこれをゆっくり見るのもお勧めです。

待合室。文化財で列車を待つ贅沢はそうそう出来るものではありません。

さてここからが平成30年7月豪雨(西日本豪雨)についてのお話。美濃太田方面への上り線の信号はいつも通りの光景です、

しかし郡上八幡方面に向かう下り線の信号はちょっと様子が異なります。

信号の下に赤い旗が出されており、これがいつもとは異なり、今が非常時であることを示しています。

    

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    プロフィール

    稲見部長稲見眞一
    <自己紹介>
    昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!