2018年09月20日 20時33分

旧名鉄美濃町線美濃駅(1)登録有形文化財、そして段ボール製のモ512。

2018年(平成30年)8月26日(日)。

岐阜県博物館に出かける前に名鉄美濃町線美濃駅を訪問。

1999年(平成11年)に新関~美濃間が廃止され、駅としての役割を終えて既に19年の歳月が流れています。しかし1923年(大正12年)に建てられた駅舎はその後も保存され、今は登録有形文化財「旧名鉄美濃町線美濃駅本屋」としてその姿をとどめているだけではなく中は公開されています。

参考までに文化庁のHPにある解説文には『美濃電気軌道株式会社新美濃町駅として建設。ターミナル型の駅本屋で,南面にプラットホームが取り付き,東妻面に待合室出入口を開ける。切妻造,下見板張で,正面の東妻は木骨を装飾的に表す。平成11年廃線となったが,今なお地域のランドマーク的存在。』とあります。

私にとっては1978年(昭和53年)11月12日以来の再訪で実に40年ぶり。

ところで駅舎の中に入って直ぐに目についたのは段ボール製のモ512。外に展示されている電車だけではなく駅構内にも“電車”がいるとは知りませんでした。

靴を脱げば車内に入ることが出来ます。

私の体では窮屈ですがそれはそれとしてやはり中を見てみたい!

なんちゃって運転台が微笑ましい。

車輪も段ボール製。もっともこの車輪で電車自体を支えているのではなさそうです。それにしても地元でいかにこの電車が愛されていたかが分かった次第。

因みに私がいた時間に、大人の来訪者は結構いましたが、中に入ったのは恐らく私だけ。(笑)

2018年09月19日 15時38分

岐阜県博物館のスロープカー(2)来た目的は鉄腕アトム。

岐阜県博物館では9月24日まで、『「夢虫!熱虫! 懐かしの漫画・アニメコレクション ~過去から未来への贈り物~」』が開催されており、それを見に来ました。

展示内容は鉄腕アトムをはじめ、ジャングル大帝、リボンの騎士、火の鳥、ブラックジャックなど多くの漫画を生涯描き続けた「漫画の神様」手塚治虫氏の作品のグッズを始めとしたありとあらゆる品々約1000点。

まずこんな乗り物のおもちゃに目がいくのは習性。

これだけの鉄腕アトムグッズ、手塚治虫グッズをかつて見たことがありません。

雑誌「野生時代」という名前に懐かしさを覚えるとともに、それに「火の鳥」が連載されていたのは記憶の外でした。

世界各国語に翻訳されている「鉄腕アトム」。

それにしても岐阜県博物館に「鉄腕アトム」がいなければ当然、私はここに来なかったわけで、そして来たからこそ出会えたスロープカー。

2018年09月18日 15時35分

岐阜県博物館のスロープカー(1)知らなかったその存在。

2018年(平成30年)8月26日(日)。

岐阜県博物館。岐阜県関市にあるのですが、公共交通機関で行くにはとても困難なところ。一番歩かずに行くにはこの関シティバスに乗るのですが、長良川鉄道関駅に近い関市の中心にあるバスの乗換え拠点「関シティターミナル」から一日数本しか走っていません。本数の多いバス停もあるのですが、そこからは20~25分ほど歩くことになります。

※関シティバスの停留所名は「百年公園」。

水~日には1日に6本運転されているバスでやってきた岐阜県博物館。スロープカーがあるとは知りませんでした。

後ろに見えるのが博物館で、距離は大したことは無さそうなので、上り坂とは言え、十分に歩ける距離です。しかし、そこにレールがある以上、これは乗らざるを得ません。

「らくらく号」とあります。間違いなく高齢者、小さなお子様連れ、障害のある方のために作られたのでしょう。

スロープカーに乗るのが目的で来たわけではないので得した気分。

2018年09月17日 14時47分

祝!瀬戸線栄町乗り入れ40周年(9)栄町駅に戻る。

帰りは急ぐ旅ではないので、ノンビリと先頭車の一番前の席に陣取り…。尾張瀬戸駅ではその場所に先客がいたので大曽根駅で後続の電車に乗り換えてやっと確保。

まずは一枚。逆光ですが、まあこんな写真撮影できるということを確認した次第。

撮影したかったのは栄町駅構内。

車止めが見えると終着駅。

出掛ける時に撮影できなかった絵を撮影。本町駅だったのには意表を突かれました。

こうして台紙が全て埋まりました。達成感あり。家族には理解されない一日の顛末でした。

(おまけ)

駅で配布されている瀬戸線の時刻表はよもやの全列車が掲載されているパターン。知らなんだ。

2018年09月16日 14時45分

祝!瀬戸線栄町乗り入れ40周年(8)尾張瀬戸駅。

15:55尾張瀬戸駅着。何度も来ているのに「やったー!」という気分。栄町駅13:55発の急行で始まった旅が終わりました。

尾張瀬戸駅に着いてやっと出会えたヘッドマークトレイン。(一番左側に停車中)

「地域に支えられて」とはその通りでしょう。栄町乗り入れ前を知る一人として、この線のその後の発展ぶりには目を見張る思いです。2両編成の電車が走っていた時代からは考えられない今の瀬戸線。栄町駅乗り入れ時と比べてここまで乗客が増えるとは、当時の私には想像できませんでした。それにしても誰がデザインしたのか?このヘッドマークの手作り感。個人的には好きです。

尾張瀬戸駅まで乗ってきた電車。折り返しの出発時間まで真ん中のドアだけ開けて他のドアは閉めています。きっと夏場と冬場はこうした運用になっているのでしょう。

尾張瀬戸駅。旧駅舎を含め10回は使っているはず。

この旧駅舎はほど近いところにある瀬戸蔵で見られます。

2018年09月15日 14時43分

祝!瀬戸線栄町乗り入れ40周年(7)新瀬戸駅。

新瀬戸駅に15:38着。乗ってきた電車を撮影。ここも初めての利用。

かつて尾張横山駅を名乗っていました。

新瀬戸駅と名前が変わったのは1971年(昭和46年)ですから47年前。実はというか、旭新居駅が尾張旭駅と改称されたのと同時にここもその名前を変えているのですが、私の記憶では新瀬戸駅となったのが、愛知環状鉄道開業時とまでは言わないものの、昭和50年代のイメージでした。

それにしても駅前がこれほど広くなり、また整備されているとは知りませんでした。

話は変わりますが、隣接の愛知環状鉄道の駅名は「瀬戸市」駅。下車した印象としてはほぼ一体の駅ですが、どうして同じ駅名にしなかったのでしょうね。

15:52発の急行尾張瀬戸行きに乗車。

2018年09月14日 14時40分

祝!瀬戸線栄町乗り入れ40周年(6)三郷駅。

尾張旭駅を15:27発の普通電車尾張瀬戸行きに乗車すること2分。15:29に三郷駅到着。この駅はこれまでに1回使ったような使っていないような…。

そのその昔の瀬戸線栄町駅乗り入れとなる前の時代。瀬戸線(瀬戸電)の特急電車は大曾根駅~三郷駅間はノンストップで、ここ三郷駅が尾張旭市の代表駅というのが私の印象。以前はここで折り返す電車もありました。この尾張旭市は1970年(昭和45年)に東春日井郡旭町が市になったのですが、それを知る人はもう少数派でしょう。それは私が高校生の時で、町が市に“昇格”することがあるという事実を初めて認識した出来事でした。

この駅には改札口が3箇所あり、一瞬どこに駅員さんがいるのだろうかと迷いそうになったのは事実。ネットで調べたら瀬戸線で一番改札口が多い駅だそうです。

この駅舎には記憶あり。愛知県森林公園に出かけた時に車で通っただけですが…。改築されてもう30年以上経つのですね。今回の旅、何となく回顧録になっている。

15:34発の準急尾張瀬戸駅行き。

入場券収集の旅も先が見えてきました。

2018年09月13日 14時38分

祝!瀬戸線栄町乗り入れ40周年(5)尾張旭駅。

尾張旭駅に15:12の到着。ここも初めての下車です。

その尾張旭駅の改札口を出た所の左右2箇所の突き当りにステンドグラス発見!

強烈な夏の光がステンドグラスを通すと少しは優しくなった気分。もっともそのステンドグラスの向こうに太陽がある訳ではないので少々というより大分話を盛った感あり。でも私の気持ちは伝わってほしい。

駅前には水野又太郎良春の像。

案内の看板を思わず読んでしまった。こうしたモニュメントとなった地元の偉人は、私が知らないだけで名古屋エリアにももっともっといるんでしょうね。

ところでこの駅に来て、駅の窓口にこんな絵があったのに気付きました。これまで入場券を買った駅にもあったのをここで思い出す。何でかと言えばここ尾張旭駅の旧駅名「旭新居」の名があったから。

自分でも情けない気分でしたが、この駅からこれの撮影を開始。

尾張旭駅を起終点にする電車は中線での発着。栄町駅行きを後ろ追いでパチリ。

中線はご覧のように行き止まり式で、その先に線路があれば本線に真っすぐ繋がる位置関係。

2018年09月12日 14時35分

祝!瀬戸線栄町乗り入れ40周年(4)喜多山駅&大森・金城学院前駅。

14:48に到着した喜多山駅。小幡駅に続き、初の利用。

瀬戸へ行くのに何度も乗っている瀬戸電。高架化工事の進捗でここでもあまりの変貌ぶりに絶句。

記念スタンプ押印の入場券を買うという儀式があるので、必ずしも乗ってきて降りた電車の次の電車に乗っている訳ではありません。が、ここは頑張って5分後の14:54発の準急尾張瀬戸駅行きに乗車。栄町駅~尾張旭駅間は1時間に8本(急行2本、準急2本、普通4本)の電車があるので、入場券収集の旅は順調に進んでいます。

喜多山駅から1分で到着の大森・金城学院前駅。ぶらり途中下車の旅というか、小幡駅~喜多山駅~大森・金城学院前駅と3駅連続で有人駅があると、横見浩彦さんばりに全駅下車の旅の気分。んーっ、やはり私は横見さんにはなれない。

(余談)私がどの程度の鉄道ファンかと言えば、最近は頑張らないことをモットーにしており、今回の場合でも短時間で回るために次の電車に乗らねばと、切符売り場まで走ったりするようなことはせず、年齢もあって焦って足が絡まるよりは安全第一を心掛けています。ということで、途中の駅で同じ目的の方に追い付かれ、そして抜かれました。(笑)

とは言うものの徹底的に拘って趣味をやっている人は私にとって憧れの存在だったりはします。

15:05発の普通電車尾張旭駅行きに乗車。次の有人駅はその電車の終点の尾張旭駅です。

2018年09月11日 14時33分

祝!瀬戸線栄町乗り入れ40周年(3)大曽根駅&小幡駅。

東大手駅発14:12の準急尾張瀬戸駅行きに乗車し3分で到着の大曽根駅。駅舎の写真どころか地下鉄への階段をぐるっと回ったのも多分初めて。

こんなに鳩がいるとは知らなかった。地元の人にとっては当たり前の光景でも何故かカメラを向けてしまった。よほど近づかない限り逃げていかない。でも足元は結構凄いことになっている。お察し下さい。

大曽根駅駅発14:23の尾張旭駅行き普通電車に乗り、7分で到着の小幡駅。旧駅舎の時代しか知らない昭和オヤジの独り言。と言いつつ外から見たことはあっても電車に乗ってきて降りたのは我が人生初!

瀬戸電(敢えてこの表現)の駅も変われば変わるもんだなあ。

駅の跨線橋から望む。まだまだ瀬戸線は変わっていくようです。ここ小幡駅から大森・金城学院前駅付近までの約1.9キロメートルを高架化するのは知っていますが、完成は何時になるのでしょうか?

次の喜多山駅に向かう電車は14:46発の普通電車尾張瀬戸駅行き。到着前に栄町駅を撮影。

そうこうしているうちに電車の到着。瀬戸線の駅で電車の撮影は結構ハードルが高そう。まあ逆光を承知で無理して撮っているという事もありますが。



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!